625 / 1,561
624.【ハル視点】夢の終わり
アキトの可愛い寝息を聞きながら幸せな気持ちで微睡んでいた俺は、ふと気が付くと花が咲き乱れる美しい花畑に一人きりで立っていた。
周囲にそっと視線を巡らせてみれば、見渡す限りがトリクの花で埋め尽くされている。美しいと思うよりも先に、これほどの広さのトリクの花畑は存在していないだろうと疑問が浮かんだ。
なによりここにはアキトがいない。ついさっきまで向かい合って眠っていたのに、俺だけがここにいる。一体何事だと周りを警戒しながらいつもの様に気配探知をしようとしたが、何故か発動しなかった。
気配探知を妨害されている時のあの独特な嫌な気配も感じないと言う事は、答えは一つしかないな。
どうやらここは夢の中らしい。そう結論をだした俺は、ふうと肩の力を抜いた。
「どうせならアキトもいれば楽しめるんだがな」
思わずそんな言葉をこぼした瞬間、強い風が吹き抜けた。風に煽られてユラユラと揺れるトリクの花から、ぶわりと一気に花の香りが広がった。
ふと人の気配を感じた気がして振り返れば、そこにはアキトが背中を向けて立っていた。何故急に現れたのかなんて考えても仕方がないんだろう。だってここは夢の中だ。
声をかけようとした俺の耳に届いたのは、心細そうなアキトの声だった。
「…ハル、なんでいないの?」
「ここにいるよ、アキト」
「え…?」
不思議そうにしながら振り返ったアキトは、じわじわとその表情を変えていった。寂しげな表情から嬉しそうな表情に変わっていくのを、俺は笑顔で見守った。
「ハル!」
「待たせてごめんね」
「ううん、来てくれて嬉しい」
「折角だから少し歩こうか?」
「うんっ!」
さっと手を差し出せば、すぐに繋がれる手が嬉しい。こうして当然のように手を繋いでくれるようになった時も嬉しかったよな。そんな事を考えながら歩き出したが、隣を歩くアキトの表情が晴れない。
たとえ俺が想像したアキトなんだとしても、アキトにこんな顔はさせたくないな。
「どうしたの?」
ゆるりと首を傾げて尋ねれば、アキトは不思議そうに俺をじっと見つめてからふわりと笑みを浮かべた。
「ううん、なんでもないよ。あっちも見てみたいな」
そう言って俺の手を引く姿が、何故か普段のアキトに重なって見えた気がした。
夢の中というのは自由だ。
だから周りの景色が急にイーシャルの街中や貸切船の船室に変わったりしても、特に驚きはしなかった。
イーシャルはアキトと行ったトリク祭りが楽しかったからだなと思ったし、船室はアキトが伴侶候補になってくれた思い出の場所だからな。そりゃあ夢にも出てくるだろう。
アキトはまるで本物のアキトのように、くるくると表情を変えた。
「せっかくだから甲板に出てみようか?」
「うん、あの景色もう一度見た…」
そんな事を話しながら歩いていると、唐突に目の前でアキトの姿がかき消えた。何の前触れも予兆も無かった。まるで最初からそこにいなかったかのように、一瞬でかき消えてしまった。もしかしてアキトは元の世界に帰ってしまったんだろうか。そんな絶望が俺を襲った。
夢の中である事も忘れて取り乱した俺を我に返らせたのは、緩くキュッと握られた手の感触だった。なんだこれは。姿は消えたのに、手の中にはまだ繋がれたままの手の感触がある。
縋るように手に力を込めれば、同じくらいの力で握り返された。
「アキ、ト…どこ?」
「ハル、俺はここにいるよ」
聞こえてきた声に引き寄せられるように、俺はパチリと目を開いた。視界に飛び込んできたのは、心配そうに俺を覗き込むアキトの姿だった。
「アキト…良かった、いた。おはよ」
「え、うん、いるよ…?」
勝手にどこかに行ったりしないよ?と不思議そうに首を傾げたアキトは、それでも律儀におはようと朝の挨拶を返してくれた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。ごめんね。折角夢の中でアキトとデートしてたのに、急に消えちゃったから焦ったんだ」
あえて軽く話したのは、あの夢を笑い飛ばして欲しかったからだ。それ以外は良い夢だったが、あの消え方だけは間違いなく悪夢だった。
大丈夫。ここにアキトはいる。あれはただの夢だったんだ。そう自分に言い聞かせていると、アキトは驚いたように目を見開いて俺を見つめていた。
「え…?」
「アキト、どうかした?」
「あの…それって最初に待ち合わせしたのは、トリクの花畑だったり…する?」
恐る恐る尋ねてきたアキトの質問に、すぐには反応できなかった。
確かに夢の中のアキトも、普段のアキトと同じぐらいすごく可愛かった。ところ構わず抱きしめて口づけをしたいと思うぐらいには可愛かった。
あれは俺が想像したアキトじゃなくて、アキト本人だったからなのか?
「うん、トリクの花畑だったね――その後は花畑を抜けて、突然現れたイーシャルの街中を散策したんだよね?」
「そうそう。それで、その次は何故か船の中に飛んだんだ」
「あの貸切船の個室の中だよね」
「そう!」
「ここまで一致するなんて普通に考えてあり得ないよね…もしかしてアキトも俺と同じ夢を見てた?」
「うん、見てたんだと思う!」
そしてアキトだけが先に目覚めたから、あの唐突な消え方だったのか。手は現実で繋いでいたから、感触は消えなかったと。――もし手を繋いで眠っていなかったら、俺はもっと絶望していたんだろうな。
「あまりに夢の中のハルが現実のハルに似てたから、俺の夢ってすごいなぁと感心してたんだけど…」
「ああ、俺も自分の夢ながらアキトの反応が可愛すぎて、何度抱きしめたいと思った事か…」
いや、何度か我慢できずに抱きしめてたな。アキトもそれを思い出したのか、恥ずかしそうに視線を反らしている。そんな反応も可愛いな。
俺は真っ赤になったアキトを、寝転がったままそっと抱き寄せた。夢の中でのアキトへ感じていた愛おしさは、本物だったからなのか。
「そうか、アキト本人だったから、あんなに愛おしく感じたのか…」
ぽつりとそう呟けば、アキトはうううと小さく呻いた。
「…俺も本物のハルみたいだな、格好良いなってずっと思ってたよ」
恥ずかしそうに頬を赤く染めているのに、内緒話のように小声でそう教えてくれるアキトはたまらなく可愛かった。
「それにしても、不思議な事もあるものだね」
俺は誤魔化すようにそう声をあげた。このままアキトを見つめていたら、抱きしめたり口づけたりだけで止まれる自信が無かった。
「不思議だね…これって、もしかしてトリクの花の香水の効果なのかな?」
「いや、そんな効果は無い筈なんだけど…今度、もう一度使ってみようか?」
「うん!もしまた夢で会えたら、今度は思いっきり楽しめるよね」
もう一度夢で会えたら良いが、もし期待が外れたら残念がるんだろうか。
「そうだね。もし無理でも昨日の夜はどんな奇跡だったんだろうって思うだけだしね」
そう声をかければ、アキトはふにゃりと幸せそうに笑みを返してくれた。
周囲にそっと視線を巡らせてみれば、見渡す限りがトリクの花で埋め尽くされている。美しいと思うよりも先に、これほどの広さのトリクの花畑は存在していないだろうと疑問が浮かんだ。
なによりここにはアキトがいない。ついさっきまで向かい合って眠っていたのに、俺だけがここにいる。一体何事だと周りを警戒しながらいつもの様に気配探知をしようとしたが、何故か発動しなかった。
気配探知を妨害されている時のあの独特な嫌な気配も感じないと言う事は、答えは一つしかないな。
どうやらここは夢の中らしい。そう結論をだした俺は、ふうと肩の力を抜いた。
「どうせならアキトもいれば楽しめるんだがな」
思わずそんな言葉をこぼした瞬間、強い風が吹き抜けた。風に煽られてユラユラと揺れるトリクの花から、ぶわりと一気に花の香りが広がった。
ふと人の気配を感じた気がして振り返れば、そこにはアキトが背中を向けて立っていた。何故急に現れたのかなんて考えても仕方がないんだろう。だってここは夢の中だ。
声をかけようとした俺の耳に届いたのは、心細そうなアキトの声だった。
「…ハル、なんでいないの?」
「ここにいるよ、アキト」
「え…?」
不思議そうにしながら振り返ったアキトは、じわじわとその表情を変えていった。寂しげな表情から嬉しそうな表情に変わっていくのを、俺は笑顔で見守った。
「ハル!」
「待たせてごめんね」
「ううん、来てくれて嬉しい」
「折角だから少し歩こうか?」
「うんっ!」
さっと手を差し出せば、すぐに繋がれる手が嬉しい。こうして当然のように手を繋いでくれるようになった時も嬉しかったよな。そんな事を考えながら歩き出したが、隣を歩くアキトの表情が晴れない。
たとえ俺が想像したアキトなんだとしても、アキトにこんな顔はさせたくないな。
「どうしたの?」
ゆるりと首を傾げて尋ねれば、アキトは不思議そうに俺をじっと見つめてからふわりと笑みを浮かべた。
「ううん、なんでもないよ。あっちも見てみたいな」
そう言って俺の手を引く姿が、何故か普段のアキトに重なって見えた気がした。
夢の中というのは自由だ。
だから周りの景色が急にイーシャルの街中や貸切船の船室に変わったりしても、特に驚きはしなかった。
イーシャルはアキトと行ったトリク祭りが楽しかったからだなと思ったし、船室はアキトが伴侶候補になってくれた思い出の場所だからな。そりゃあ夢にも出てくるだろう。
アキトはまるで本物のアキトのように、くるくると表情を変えた。
「せっかくだから甲板に出てみようか?」
「うん、あの景色もう一度見た…」
そんな事を話しながら歩いていると、唐突に目の前でアキトの姿がかき消えた。何の前触れも予兆も無かった。まるで最初からそこにいなかったかのように、一瞬でかき消えてしまった。もしかしてアキトは元の世界に帰ってしまったんだろうか。そんな絶望が俺を襲った。
夢の中である事も忘れて取り乱した俺を我に返らせたのは、緩くキュッと握られた手の感触だった。なんだこれは。姿は消えたのに、手の中にはまだ繋がれたままの手の感触がある。
縋るように手に力を込めれば、同じくらいの力で握り返された。
「アキ、ト…どこ?」
「ハル、俺はここにいるよ」
聞こえてきた声に引き寄せられるように、俺はパチリと目を開いた。視界に飛び込んできたのは、心配そうに俺を覗き込むアキトの姿だった。
「アキト…良かった、いた。おはよ」
「え、うん、いるよ…?」
勝手にどこかに行ったりしないよ?と不思議そうに首を傾げたアキトは、それでも律儀におはようと朝の挨拶を返してくれた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。ごめんね。折角夢の中でアキトとデートしてたのに、急に消えちゃったから焦ったんだ」
あえて軽く話したのは、あの夢を笑い飛ばして欲しかったからだ。それ以外は良い夢だったが、あの消え方だけは間違いなく悪夢だった。
大丈夫。ここにアキトはいる。あれはただの夢だったんだ。そう自分に言い聞かせていると、アキトは驚いたように目を見開いて俺を見つめていた。
「え…?」
「アキト、どうかした?」
「あの…それって最初に待ち合わせしたのは、トリクの花畑だったり…する?」
恐る恐る尋ねてきたアキトの質問に、すぐには反応できなかった。
確かに夢の中のアキトも、普段のアキトと同じぐらいすごく可愛かった。ところ構わず抱きしめて口づけをしたいと思うぐらいには可愛かった。
あれは俺が想像したアキトじゃなくて、アキト本人だったからなのか?
「うん、トリクの花畑だったね――その後は花畑を抜けて、突然現れたイーシャルの街中を散策したんだよね?」
「そうそう。それで、その次は何故か船の中に飛んだんだ」
「あの貸切船の個室の中だよね」
「そう!」
「ここまで一致するなんて普通に考えてあり得ないよね…もしかしてアキトも俺と同じ夢を見てた?」
「うん、見てたんだと思う!」
そしてアキトだけが先に目覚めたから、あの唐突な消え方だったのか。手は現実で繋いでいたから、感触は消えなかったと。――もし手を繋いで眠っていなかったら、俺はもっと絶望していたんだろうな。
「あまりに夢の中のハルが現実のハルに似てたから、俺の夢ってすごいなぁと感心してたんだけど…」
「ああ、俺も自分の夢ながらアキトの反応が可愛すぎて、何度抱きしめたいと思った事か…」
いや、何度か我慢できずに抱きしめてたな。アキトもそれを思い出したのか、恥ずかしそうに視線を反らしている。そんな反応も可愛いな。
俺は真っ赤になったアキトを、寝転がったままそっと抱き寄せた。夢の中でのアキトへ感じていた愛おしさは、本物だったからなのか。
「そうか、アキト本人だったから、あんなに愛おしく感じたのか…」
ぽつりとそう呟けば、アキトはうううと小さく呻いた。
「…俺も本物のハルみたいだな、格好良いなってずっと思ってたよ」
恥ずかしそうに頬を赤く染めているのに、内緒話のように小声でそう教えてくれるアキトはたまらなく可愛かった。
「それにしても、不思議な事もあるものだね」
俺は誤魔化すようにそう声をあげた。このままアキトを見つめていたら、抱きしめたり口づけたりだけで止まれる自信が無かった。
「不思議だね…これって、もしかしてトリクの花の香水の効果なのかな?」
「いや、そんな効果は無い筈なんだけど…今度、もう一度使ってみようか?」
「うん!もしまた夢で会えたら、今度は思いっきり楽しめるよね」
もう一度夢で会えたら良いが、もし期待が外れたら残念がるんだろうか。
「そうだね。もし無理でも昨日の夜はどんな奇跡だったんだろうって思うだけだしね」
そう声をかければ、アキトはふにゃりと幸せそうに笑みを返してくれた。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜
ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。
真面目に生きてきた魔法使いモーネ。
ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。
しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。
回復魔法を使えば何かが増え、
補助魔法を使えば騎士団が浮き、
気づけば庭はプリンになります。
——本人はちゃんとやっています。
巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。
さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。
これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
お話を追加いたしました。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。