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637.爆笑するカーディ
三人で広場を更に奥へ奥へと進んで行けば、目的地にはすぐに辿り着いた。
「あ、見えてきたぞ。あの白い屋根の屋台がそうだ!」
そう言ってカーディが指差した方向に視線を向ければ、一際大きな屋台が目に飛び込んできた。真っ白な屋根が特徴的なその大きな屋台は、奥まった場所にあるにも関わらずたくさんの人で賑わっているみたいだ。
「うわーすごい人!人気なんだね!」
「な、すごいだろー?」
まるで自分の事のように自慢げに笑ったカーディは、俺から見てもすごく可愛かった。何だろう悪戯っぽいというか、こどもっぽいというか…とにかく得意げな笑顔だった。
ここにクリスさんがいたら、俺の伴侶が可愛いと大喜びで騒ぐんだろうなーとついついそんな事を考えてしまったよね。一緒にいたらきっと賑やかだったんだろうな。
「よし、それじゃあ俺達も並ぼうか」
「うん、そうだね」
「ああ、並ぼうか」
いそいそと三人でずらりと並んだ行列に並べば、俺達の後ろにもあっという間に列が出来ていった。本当に人気のお店なんだな。
「あ、そういえば、カーディ…?」
「ん?どうかしたのか?アキト?」
「えっと…聞きたい事があるんだけど」
「ああ、何でも聞いてくれて良いぞ?」
「――ここって何のお店なの?」
俺からすれば素直な質問だったんだけど、カーディはきょとんと目を見開いてそのまま固まってしまった。
そんなに驚くような質問だったかな?思わずどうしようとハルに視線を向けた瞬間、カーディはブハッと思いっきり噴き出した。
「待ってくれ、何を売ってるのかも知らなかったのか?」
「え、うん」
「何を売ってるかも知らないのに、列に並んでからそれを聞くのか?」
「だってカーディがお勧めっていう屋台だよ?そりゃあ並ぶよ!俺好き嫌い無いし!」
恥ずかしさを誤魔化すように元気にそう言い返せば、カーディはひーひー笑いながらもハルにちらりと視線を向けた。
「もしかして…ハルも…知らないのか?」
「ああ、カーディさんのお気に入りの屋台がこのあたりにあるって事だけ、クリスから聞いたんだ」
カーディはハルの答えを聞くなり、それはもう楽しそうに笑い続けた。
「そんなに面白い事言った?」
「いや、そんな事は無いと思うんだが…」
思わず尋ねてしまったけど、ハルも困った顔でそう返してきた。
「あ、でも良い香りする」
「本当だな。肉のやける香り…?」
「やっぱりマルックスかな?」
爆笑してるカーディはとりあえず放っておく事にして、俺はハルとのんびりとそんな事を話しだした。
こういう時は気が済むまで笑わせた方が良いって知ってるからね。しばらくすれば、カーディはようやく落ち着いたらしい。
「はー笑った笑った」
「あ、落ち着いた?」
「ああ、悪かったな」
律儀に笑いすぎてごめんと謝ってくるカーディの謝罪を、俺とハルは笑って受け入れた。
「それにしても…ハルならどんな店かって全力で聞き出しそうだと思うんだが?」
もしかしてアキトが気に入るかもしれないって思うから、そういう情報は聞き逃さないだろう?とカーディは不思議そうに尋ねた。
「あー…普段ならそうなんだが…この屋台の事を聞いたのは、あの恋人と伴侶の惚気話の時だからな…」
「あ、なるほど。それどころじゃないぐらいクリスが暴走したのか…すまなかったな」
たったそれだけの説明で事の成り行きを一瞬で察したらしいカーディは、心底申し訳なさそうにそう呟いた。屋台の料理について尋ねる前に、どんどん話が脱線したんだろうな。
主にカーディについての惚気話で。
「いや、それはお互い様だから別に良いんだが…どんな料理かも知らないから、正直に言えばどの店が正解かも分からない所だったんだ…」
「そうだよね。俺もさっき気づいて、カーディいてくれて良かったって思ったよ」
思わずそう口を挟めば、カーディは面白そうに笑ってから口を開いた。
「アキトとハルはそういう所が良いよな」
え、どういう所?と俺はハルと顔を見合わせてしまった。
「あ、見えてきたぞ。あの白い屋根の屋台がそうだ!」
そう言ってカーディが指差した方向に視線を向ければ、一際大きな屋台が目に飛び込んできた。真っ白な屋根が特徴的なその大きな屋台は、奥まった場所にあるにも関わらずたくさんの人で賑わっているみたいだ。
「うわーすごい人!人気なんだね!」
「な、すごいだろー?」
まるで自分の事のように自慢げに笑ったカーディは、俺から見てもすごく可愛かった。何だろう悪戯っぽいというか、こどもっぽいというか…とにかく得意げな笑顔だった。
ここにクリスさんがいたら、俺の伴侶が可愛いと大喜びで騒ぐんだろうなーとついついそんな事を考えてしまったよね。一緒にいたらきっと賑やかだったんだろうな。
「よし、それじゃあ俺達も並ぼうか」
「うん、そうだね」
「ああ、並ぼうか」
いそいそと三人でずらりと並んだ行列に並べば、俺達の後ろにもあっという間に列が出来ていった。本当に人気のお店なんだな。
「あ、そういえば、カーディ…?」
「ん?どうかしたのか?アキト?」
「えっと…聞きたい事があるんだけど」
「ああ、何でも聞いてくれて良いぞ?」
「――ここって何のお店なの?」
俺からすれば素直な質問だったんだけど、カーディはきょとんと目を見開いてそのまま固まってしまった。
そんなに驚くような質問だったかな?思わずどうしようとハルに視線を向けた瞬間、カーディはブハッと思いっきり噴き出した。
「待ってくれ、何を売ってるのかも知らなかったのか?」
「え、うん」
「何を売ってるかも知らないのに、列に並んでからそれを聞くのか?」
「だってカーディがお勧めっていう屋台だよ?そりゃあ並ぶよ!俺好き嫌い無いし!」
恥ずかしさを誤魔化すように元気にそう言い返せば、カーディはひーひー笑いながらもハルにちらりと視線を向けた。
「もしかして…ハルも…知らないのか?」
「ああ、カーディさんのお気に入りの屋台がこのあたりにあるって事だけ、クリスから聞いたんだ」
カーディはハルの答えを聞くなり、それはもう楽しそうに笑い続けた。
「そんなに面白い事言った?」
「いや、そんな事は無いと思うんだが…」
思わず尋ねてしまったけど、ハルも困った顔でそう返してきた。
「あ、でも良い香りする」
「本当だな。肉のやける香り…?」
「やっぱりマルックスかな?」
爆笑してるカーディはとりあえず放っておく事にして、俺はハルとのんびりとそんな事を話しだした。
こういう時は気が済むまで笑わせた方が良いって知ってるからね。しばらくすれば、カーディはようやく落ち着いたらしい。
「はー笑った笑った」
「あ、落ち着いた?」
「ああ、悪かったな」
律儀に笑いすぎてごめんと謝ってくるカーディの謝罪を、俺とハルは笑って受け入れた。
「それにしても…ハルならどんな店かって全力で聞き出しそうだと思うんだが?」
もしかしてアキトが気に入るかもしれないって思うから、そういう情報は聞き逃さないだろう?とカーディは不思議そうに尋ねた。
「あー…普段ならそうなんだが…この屋台の事を聞いたのは、あの恋人と伴侶の惚気話の時だからな…」
「あ、なるほど。それどころじゃないぐらいクリスが暴走したのか…すまなかったな」
たったそれだけの説明で事の成り行きを一瞬で察したらしいカーディは、心底申し訳なさそうにそう呟いた。屋台の料理について尋ねる前に、どんどん話が脱線したんだろうな。
主にカーディについての惚気話で。
「いや、それはお互い様だから別に良いんだが…どんな料理かも知らないから、正直に言えばどの店が正解かも分からない所だったんだ…」
「そうだよね。俺もさっき気づいて、カーディいてくれて良かったって思ったよ」
思わずそう口を挟めば、カーディは面白そうに笑ってから口を開いた。
「アキトとハルはそういう所が良いよな」
え、どういう所?と俺はハルと顔を見合わせてしまった。
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