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671.【ハル視点】共通の話題
俺とクリスが友人になったという話を聞くなり、レーブンはそれはもう怪訝そうに眉を寄せた。
おまえとクリスが?友人に???友人に…なった?????
そう思ってるのが表情に出てるぞ、レーブン。まあその反応も、無理は無いとは思うんだがな。苦笑する俺とレーブンの隣で、アキトだけが不思議そうにパチパチと目を瞬かせている。
別に今更友人が少ない事を隠すつもりはないけれど、アキトはこの話を聞いて一体どう思うんだろうな。
まあアキトが俺の事を好いてくれているのは知っているから、こうやって余裕で反応を待てるんだけどな。
「ハルは…いや、この部屋は防音結界が聞いてるから本名でも大丈夫か。ハロルドは、昔から友人なんて数える程しかいないだろ?」
レーブンはお前とは長い付き合いだからな、ちゃーんと知ってるぞとさらりと続けた。確かに俺には友人と呼べる相手はそう多くはないな。
「えーと…?」
戸惑いながらもゆっくりと首を傾げたアキトに、レーブンはちらりと視線を向けた。自然と笑みを浮かべるレーブンは、本当にアキトが好きなんだな。恋愛感情じゃなくて良かった。
「どうした、アキト?」
「……あの、さっき友人が少ないって言ってましたけど…ハルってすごく顔が広いですよね?今日もたまたま出会った衛兵の人と知り合いだったぐらいだし…」
それに冒険者としての依頼でいろんな村や街に行ったけど、どこに行っても知り合いがたくさんいましたよ。そう続けたアキトに、レーブンはゆるりと首を振ってから重々しく口を開いた。
「あのな、アキト。顔が広いのと、友人が多いってのは全くの別物だぞ。こいつは広く浅く付き合うから顔見知りは沢山いるが、信頼できる友人は少ない。そんな奴だ」
本当に遠慮なくはっきりと言ってくれるなぁ。まあ事実だから否定なんてできないんだが。
びっくり顔で視線を向けてきたアキトに、俺は苦笑しながらもすぐに頷いた。
「まあそうだな。顔見知りや知り合いは多いが、友人とまで呼べる奴はそこまで多くない」
部下とか同僚、それに知り合いならたくさんいるが、友人と言われるとすこし考えてしまう。そもそも相棒は…友人だろうか?あれは同僚に入るのか?あーそれに素直に認めたくはないし向こうからもお断りだと言われそうだが、冒険者ギルドのメロウは友人なのか?
そもそもこんな風に友人かどうかを考えた事もないんだよな。
「だろう?そんなお前があのクリスと友人になったって…本当なのか?」
「だから本当だって言ってるだろ」
クリスの事は胸を張って友人だと言えるし、あちらもきっとそう言ってくれるだろう。それなのに疑われてしまったら、一体どう説明すれば信じてもらえるんだ。
「そこまで言うなら信じるが…クリスは魔道具と商売の話が多いし、お前は依頼と任務、後は魔物や採取地の話が多い」
違うかと言いたげにこちらをちらりと見たレーブンに、俺はすぐにコクリと頷いた。
「ああ、まあそうだな」
「そんなお前らが、二人揃って…一体何の話をするんだ?」
これはただの好奇心だから、言いたくないなら別に良いんだが…と律儀に付け加えたレーブンに、俺はあっさりと胸を張って答えた。そうか、共通の話題か。
「素材や店、抜け道とかの情報交換もしてるが…クリスは主に伴侶自慢、俺は伴侶候補自慢だな!」
「………は?」
ぽかんと口を開いたまま、レーブンは固まった。ああ、これはめったに見れない表情だな。
「だから、クリスはカーディについての惚気、俺はアキトについての惚気で意気投合したんだ!」
俺はわざと満面の笑みを浮かべて続けた。
「…惚気」
何とかそれだけを繰り返したレーブンに、俺は笑って続けた。
「あいつはカーディさんに夢中だから、アキトの事を話しても興味を持たれる心配が無いからな」
何も気にせず安心して惚気られる、そんな友人だ。
胸を張って宣言しても、レーブンは固まったままだ。さすがに心配になるな。
「ん?どうした、レーブン。大丈夫か?」
「あー…大丈夫だ…。お前らが伴侶自慢と伴侶候補自慢をしてる所は…うん、あっさり想像できたよ」
その反応からして、もしかしたらクリスはレーブンの前でも惚気た事があるのもな。
「お、それなら信じてくれるか」
「ああ、疑って悪かったな」
「いや、俺もまさか友人が増えるとは思ってなかったからな」
問題は無いと答えた俺をちらりと見てから、レーブンはアキトの方へと視線を向けた。
「…アキトも、カーディと惚気合ってるのか?」
「う…はい」
「そうか…まあお前らに気の合う友人が出来て良かったよ」
疲れたような表情だったが、レーブンはそう言って薄っすらと笑みを浮かべた。
おまえとクリスが?友人に???友人に…なった?????
そう思ってるのが表情に出てるぞ、レーブン。まあその反応も、無理は無いとは思うんだがな。苦笑する俺とレーブンの隣で、アキトだけが不思議そうにパチパチと目を瞬かせている。
別に今更友人が少ない事を隠すつもりはないけれど、アキトはこの話を聞いて一体どう思うんだろうな。
まあアキトが俺の事を好いてくれているのは知っているから、こうやって余裕で反応を待てるんだけどな。
「ハルは…いや、この部屋は防音結界が聞いてるから本名でも大丈夫か。ハロルドは、昔から友人なんて数える程しかいないだろ?」
レーブンはお前とは長い付き合いだからな、ちゃーんと知ってるぞとさらりと続けた。確かに俺には友人と呼べる相手はそう多くはないな。
「えーと…?」
戸惑いながらもゆっくりと首を傾げたアキトに、レーブンはちらりと視線を向けた。自然と笑みを浮かべるレーブンは、本当にアキトが好きなんだな。恋愛感情じゃなくて良かった。
「どうした、アキト?」
「……あの、さっき友人が少ないって言ってましたけど…ハルってすごく顔が広いですよね?今日もたまたま出会った衛兵の人と知り合いだったぐらいだし…」
それに冒険者としての依頼でいろんな村や街に行ったけど、どこに行っても知り合いがたくさんいましたよ。そう続けたアキトに、レーブンはゆるりと首を振ってから重々しく口を開いた。
「あのな、アキト。顔が広いのと、友人が多いってのは全くの別物だぞ。こいつは広く浅く付き合うから顔見知りは沢山いるが、信頼できる友人は少ない。そんな奴だ」
本当に遠慮なくはっきりと言ってくれるなぁ。まあ事実だから否定なんてできないんだが。
びっくり顔で視線を向けてきたアキトに、俺は苦笑しながらもすぐに頷いた。
「まあそうだな。顔見知りや知り合いは多いが、友人とまで呼べる奴はそこまで多くない」
部下とか同僚、それに知り合いならたくさんいるが、友人と言われるとすこし考えてしまう。そもそも相棒は…友人だろうか?あれは同僚に入るのか?あーそれに素直に認めたくはないし向こうからもお断りだと言われそうだが、冒険者ギルドのメロウは友人なのか?
そもそもこんな風に友人かどうかを考えた事もないんだよな。
「だろう?そんなお前があのクリスと友人になったって…本当なのか?」
「だから本当だって言ってるだろ」
クリスの事は胸を張って友人だと言えるし、あちらもきっとそう言ってくれるだろう。それなのに疑われてしまったら、一体どう説明すれば信じてもらえるんだ。
「そこまで言うなら信じるが…クリスは魔道具と商売の話が多いし、お前は依頼と任務、後は魔物や採取地の話が多い」
違うかと言いたげにこちらをちらりと見たレーブンに、俺はすぐにコクリと頷いた。
「ああ、まあそうだな」
「そんなお前らが、二人揃って…一体何の話をするんだ?」
これはただの好奇心だから、言いたくないなら別に良いんだが…と律儀に付け加えたレーブンに、俺はあっさりと胸を張って答えた。そうか、共通の話題か。
「素材や店、抜け道とかの情報交換もしてるが…クリスは主に伴侶自慢、俺は伴侶候補自慢だな!」
「………は?」
ぽかんと口を開いたまま、レーブンは固まった。ああ、これはめったに見れない表情だな。
「だから、クリスはカーディについての惚気、俺はアキトについての惚気で意気投合したんだ!」
俺はわざと満面の笑みを浮かべて続けた。
「…惚気」
何とかそれだけを繰り返したレーブンに、俺は笑って続けた。
「あいつはカーディさんに夢中だから、アキトの事を話しても興味を持たれる心配が無いからな」
何も気にせず安心して惚気られる、そんな友人だ。
胸を張って宣言しても、レーブンは固まったままだ。さすがに心配になるな。
「ん?どうした、レーブン。大丈夫か?」
「あー…大丈夫だ…。お前らが伴侶自慢と伴侶候補自慢をしてる所は…うん、あっさり想像できたよ」
その反応からして、もしかしたらクリスはレーブンの前でも惚気た事があるのもな。
「お、それなら信じてくれるか」
「ああ、疑って悪かったな」
「いや、俺もまさか友人が増えるとは思ってなかったからな」
問題は無いと答えた俺をちらりと見てから、レーブンはアキトの方へと視線を向けた。
「…アキトも、カーディと惚気合ってるのか?」
「う…はい」
「そうか…まあお前らに気の合う友人が出来て良かったよ」
疲れたような表情だったが、レーブンはそう言って薄っすらと笑みを浮かべた。
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