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680.一味違う美味しさ
早起きしたというレーブンさんが作ってくれた今朝の朝食は、普段とはまた一味違う美味しさだった。
いや、もちろん普段からレーブンさんの料理はすっっっごく美味しいんだけどね。
その期待してた美味しさを、さらに超えてきた感じだったから驚いたんだ。
しかも、レーブンさんはスープの作り方を変えたって言ってたけど、アレンジされてるのはスープだけじゃなかったんだ。ちょっとした付け合わせやサラダ、今朝のメイン料理のベーコンみたいな何かとキノコの炒め物もしっかりアレンジされてたよ。前に食べた時と味が全然違うんだ。
昨夜の食事会で得たひらめきを、ふんだんに盛り込んだんだろうな。
ハルと二人で美味しい美味しいと言いながら朝食を完食した俺達は、そのまま食堂を出て受付へと向かった。カウンターの中に立っていたレーブンさんは、近づいてくる俺達に気づくなり口を開いた。
「アキト、ハル。今朝の朝食はどうだった?」
ワクワクした様子で尋ねてきたレーブンさんに、俺は元気に笑って答えた。
「すっっっっっごく美味しかったです!」
「ああ…今日はいつもとはまた一味違う美味しさだったな」
レーブンさんは俺達の感想を聞くなり嬉しそうに笑ってくれたんだけど、またしても背後でどよめきが起きた。
「本当に笑ってる…」
「しかも満面の笑みだよ」
「食事会の翌日でも、今まではあんなに嬉しそうな事ってなかったよな…」
「ハッ!すごいレアなものを見れた…って事は、もしかして今日は採取も普段よりも上手くいくんじゃないか!?」
「よし、依頼を受けにいくぞ!」
こそこそとひそめた声で喋ってるけど、俺に聞こえてるって事は間違いなくレーブンさんにも聞こえてるよね。ちらりと視線を向ければ、レーブンさんは苦笑するだけで何も言わなかった。
ううん、こういう反応をされるって分かってたって顔だな。
「ちなみにどれが気に入ったか、教えてくれるか?」
走り去っていく冒険者達を無視して、レーブンさんは俺達に向かって尋ねた。
「えっと…俺は一番気に入ったのはサラダかな。初めて食べるドレッシングだったけど、濃厚な風味ですごく美味しかったです」
あれは多分、昨日ローガンさんが言ってた、最近気に入ってるという味付けを更にアレンジしたやつなんだろうな。そのまま使わないあたりが、料理人のこだわりなんだろうか。
「ああ、確かにサラダも美味かったな。ただ俺はやっぱりスープかな」
朝に飲むと元気が出る味だったとハルが続ければ、レーブンさんは真剣な表情で頷いている。
「お前たちの舌は確かだからな…また味見してくれ」
「それは光栄だな」
ふふと笑って答えたハルの横から、俺も笑顔で答えを返す。
「レーブンさんの料理なら、いつでも!」
「ありがとな」
やる気が湧いてきたよとつぶやいたレーブンさんは、これから更に料理の改良に励むそうだ。研究熱心だな。
「お前らは今日はどうするんだ?」
このままでかけるのか?と軽く聞かれて、俺達は思わず顔を見合わせた。今日は珍しく何をしようって相談せずに部屋を出ちゃったな。
「アキトは何かしたいことある?」
「えーっと…ハルが良ければなんだけど…何か依頼受けたいな」
昨日は買い物と食事会でのんびりしたからね。今日は近くでできる依頼でもあれば受けたいなーと思ったんだけど、レーブンさんとハルはきょとんと俺を見つめていた。
何?その反応?
「アキト、もうすこし休んでも良いんだぞ?」
心配そうなレーブンさんは、俺の顔をひょいっと覗き込んできた。
「そうだよ。護衛依頼が終わったばかりなんだし」
「そうなんだけど…駄目?」
「駄目ってわけじゃないんだけど…」
そう答えたハルは、普段はあまり見せない困り顔だ。久しぶりに普通の依頼も受けたいなと思ったんだけどな。でも、ハルが嫌なら諦めようかな。
そう思った瞬間、レーブンさんが口を開いた。
「あーまあ、良い依頼があるかどうかも分からないし、とりあえずギルドに行ってみたらどうだ?」
助け舟とも言えるレーブンさんの提案に、俺はバッとハルの顔を見た。
「難しい依頼とか遠い場所の依頼は受けないけど、それで良い…?」
「うん、約束する!」
即答で答えれば、ハルは苦笑しながらもそっと手を差し出してくれた。よし、冒険者ギルドに出発だ。
いや、もちろん普段からレーブンさんの料理はすっっっごく美味しいんだけどね。
その期待してた美味しさを、さらに超えてきた感じだったから驚いたんだ。
しかも、レーブンさんはスープの作り方を変えたって言ってたけど、アレンジされてるのはスープだけじゃなかったんだ。ちょっとした付け合わせやサラダ、今朝のメイン料理のベーコンみたいな何かとキノコの炒め物もしっかりアレンジされてたよ。前に食べた時と味が全然違うんだ。
昨夜の食事会で得たひらめきを、ふんだんに盛り込んだんだろうな。
ハルと二人で美味しい美味しいと言いながら朝食を完食した俺達は、そのまま食堂を出て受付へと向かった。カウンターの中に立っていたレーブンさんは、近づいてくる俺達に気づくなり口を開いた。
「アキト、ハル。今朝の朝食はどうだった?」
ワクワクした様子で尋ねてきたレーブンさんに、俺は元気に笑って答えた。
「すっっっっっごく美味しかったです!」
「ああ…今日はいつもとはまた一味違う美味しさだったな」
レーブンさんは俺達の感想を聞くなり嬉しそうに笑ってくれたんだけど、またしても背後でどよめきが起きた。
「本当に笑ってる…」
「しかも満面の笑みだよ」
「食事会の翌日でも、今まではあんなに嬉しそうな事ってなかったよな…」
「ハッ!すごいレアなものを見れた…って事は、もしかして今日は採取も普段よりも上手くいくんじゃないか!?」
「よし、依頼を受けにいくぞ!」
こそこそとひそめた声で喋ってるけど、俺に聞こえてるって事は間違いなくレーブンさんにも聞こえてるよね。ちらりと視線を向ければ、レーブンさんは苦笑するだけで何も言わなかった。
ううん、こういう反応をされるって分かってたって顔だな。
「ちなみにどれが気に入ったか、教えてくれるか?」
走り去っていく冒険者達を無視して、レーブンさんは俺達に向かって尋ねた。
「えっと…俺は一番気に入ったのはサラダかな。初めて食べるドレッシングだったけど、濃厚な風味ですごく美味しかったです」
あれは多分、昨日ローガンさんが言ってた、最近気に入ってるという味付けを更にアレンジしたやつなんだろうな。そのまま使わないあたりが、料理人のこだわりなんだろうか。
「ああ、確かにサラダも美味かったな。ただ俺はやっぱりスープかな」
朝に飲むと元気が出る味だったとハルが続ければ、レーブンさんは真剣な表情で頷いている。
「お前たちの舌は確かだからな…また味見してくれ」
「それは光栄だな」
ふふと笑って答えたハルの横から、俺も笑顔で答えを返す。
「レーブンさんの料理なら、いつでも!」
「ありがとな」
やる気が湧いてきたよとつぶやいたレーブンさんは、これから更に料理の改良に励むそうだ。研究熱心だな。
「お前らは今日はどうするんだ?」
このままでかけるのか?と軽く聞かれて、俺達は思わず顔を見合わせた。今日は珍しく何をしようって相談せずに部屋を出ちゃったな。
「アキトは何かしたいことある?」
「えーっと…ハルが良ければなんだけど…何か依頼受けたいな」
昨日は買い物と食事会でのんびりしたからね。今日は近くでできる依頼でもあれば受けたいなーと思ったんだけど、レーブンさんとハルはきょとんと俺を見つめていた。
何?その反応?
「アキト、もうすこし休んでも良いんだぞ?」
心配そうなレーブンさんは、俺の顔をひょいっと覗き込んできた。
「そうだよ。護衛依頼が終わったばかりなんだし」
「そうなんだけど…駄目?」
「駄目ってわけじゃないんだけど…」
そう答えたハルは、普段はあまり見せない困り顔だ。久しぶりに普通の依頼も受けたいなと思ったんだけどな。でも、ハルが嫌なら諦めようかな。
そう思った瞬間、レーブンさんが口を開いた。
「あーまあ、良い依頼があるかどうかも分からないし、とりあえずギルドに行ってみたらどうだ?」
助け舟とも言えるレーブンさんの提案に、俺はバッとハルの顔を見た。
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