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713.ハルのしたいこと※
すっかり全身の力が抜けてしまった俺は、脱力状態でベッドの上にくったりと転がった。今は指一本も自分の意思では動かせない気がする。
そんな俺を見下ろして、ハルは満足そうに目を細めた。
うう、ちょっとだけ悔しい。
今日はキスをされてる間、ずっとやられっぱなしじゃなかったんだよ。
ずっと受身でいるのも申し訳ないからと、俺もつたないながらも色々と頑張ってはみたんだ。ハルに触れられて気持ちが良かった所を思い出して舌先でそっと辿ってみたり、不意をついてハルの舌を吸い上げてみたりね。
全力で舌を絡めてみたりもしたんだよ。
まあ全部やり返された結果が、このとろけきった状態なんだけど。
ハルは余裕の表情で俺を見てるから、今日も完全に敗北したみたいだ。
俺の背中を優しくそっと撫でるハルの手に合わせるようにして、俺はすっかり上がってしまった息を整え始めた。
気づけば背中からお腹の側へと移動してきたその手の動きは、色を含んだ煽るような触れ方じゃない。ただ優しく撫でるような、落ち着いてと言い聞かせるような触れ方だ。
ようやく息を整えた俺をそっと覗きこんで、ハルはにっこりと笑みを浮かべた。
「アキトさ、キス上手くなったよね」
え、全然通用してないのに、何故か褒められてしまったんだけど。ハルに限って嫌味って事はないだろうし、本当にそのまま受け取れば良いの?
どう反応するべきか困ってしまった俺は、掠れた声でぽつりと答える。
「え…そう?」
「うん、ぐんぐん上達してるよ」
さっきのは俺もかなり気持ち良かったと、ハルはさらりと言ってくれた。
本当にそうなら嬉しいんだけどな。
もし多少でも上手くなってるとしたら、まず間違いなく先生が良いからだ。俺には全力でやり返してくる、ハルって先生がいるからね。
あともしさっきのがただの慰めで全然上達してないとしたら、ハルのキスがうますぎて翻弄されてるせいだよ。
どっちにしてもハルが原因だ。
そんな事をついつい考えてしまったけど、言葉にはしなかった。
不意に動いたハルの手にするりと腰骨を撫であげられて、俺はびくりと身体を揺らした。ついさっきまではただ優しく肌を撫でるように触れているだけだったのに、すこしずつ意思を持って動き出しているのが分かる。
「っあ!」
さっと乳首をかすめた手に、反射的に声が漏れてしまった。ビリビリと腰骨を走り抜けていったのは、間違いなく快感だった。
え、俺前は乳首は全然感じられなかったのに?ハルは開発したいなんて言って飽きずに触り続けてたけど、まさか本当に開発されちゃった?
あまりに予想外の気持ちよさに慌てていた俺は、その反応をしっかりと見つめていたハルの視線に全く気づけなかった。
「アキト」
「ん?」
不意に名前を呼ばれた俺は、そっと顔をあげた。ハルは真剣な表情で俺を見下ろしてくる。
「舐めても良い?」
――ナメテモイイ?なめてもいい?って、え、舐めても良い?って聞かれてる?
慌てながらも、俺は反射的に口を開いた。
「…えっと、どこを?」
答えを出さずに質問を返した俺に、ハルは悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「全身かな」
「ぜ、全身…?」
「そう、全身」
あっさりとそう答えたハルは、黙り込んだ俺をじっと見つめてから口を開いた。
「それに、さっきアキトも俺の太もも、舐めてたよね?」
う、それを言われると弱い。
あの時の俺はただ傷跡としか認識してなかったけど、今思えばあれは確かになかなかにきわどい場所だったよね。よりによって太ももの内側なんて場所だったんだから。
「どうしても嫌なら諦めるけど…駄目?」
ハルはしょんぼりと肩を落としながら、寂しそうに尋ねてくる。そんなに舐めたいんだ。まあハルがしたいと言うなら、俺の答えは決まってるんだけどね。
「ハルがしたいならいいよ」
あっさりと全面的に許可を出せば、ハルは大きく目を見開いて俺を見下ろしてきた。
「え、いいの!?」
あれ、これってもしかしてただ俺を困らせたくて言ってただけで、許可が出るとは思ってなかった感じかな?
まあ、もしそうなら、きっとハルからそう言ってくれるだろう。
「うん、ハルだから良いよ。ハルは俺にひどいことはしないって信じてるから」
「あーうん。ありがとう」
信頼に背かないように頑張るよと、何故かハルは強張った顔でそう呟いた。
そんな俺を見下ろして、ハルは満足そうに目を細めた。
うう、ちょっとだけ悔しい。
今日はキスをされてる間、ずっとやられっぱなしじゃなかったんだよ。
ずっと受身でいるのも申し訳ないからと、俺もつたないながらも色々と頑張ってはみたんだ。ハルに触れられて気持ちが良かった所を思い出して舌先でそっと辿ってみたり、不意をついてハルの舌を吸い上げてみたりね。
全力で舌を絡めてみたりもしたんだよ。
まあ全部やり返された結果が、このとろけきった状態なんだけど。
ハルは余裕の表情で俺を見てるから、今日も完全に敗北したみたいだ。
俺の背中を優しくそっと撫でるハルの手に合わせるようにして、俺はすっかり上がってしまった息を整え始めた。
気づけば背中からお腹の側へと移動してきたその手の動きは、色を含んだ煽るような触れ方じゃない。ただ優しく撫でるような、落ち着いてと言い聞かせるような触れ方だ。
ようやく息を整えた俺をそっと覗きこんで、ハルはにっこりと笑みを浮かべた。
「アキトさ、キス上手くなったよね」
え、全然通用してないのに、何故か褒められてしまったんだけど。ハルに限って嫌味って事はないだろうし、本当にそのまま受け取れば良いの?
どう反応するべきか困ってしまった俺は、掠れた声でぽつりと答える。
「え…そう?」
「うん、ぐんぐん上達してるよ」
さっきのは俺もかなり気持ち良かったと、ハルはさらりと言ってくれた。
本当にそうなら嬉しいんだけどな。
もし多少でも上手くなってるとしたら、まず間違いなく先生が良いからだ。俺には全力でやり返してくる、ハルって先生がいるからね。
あともしさっきのがただの慰めで全然上達してないとしたら、ハルのキスがうますぎて翻弄されてるせいだよ。
どっちにしてもハルが原因だ。
そんな事をついつい考えてしまったけど、言葉にはしなかった。
不意に動いたハルの手にするりと腰骨を撫であげられて、俺はびくりと身体を揺らした。ついさっきまではただ優しく肌を撫でるように触れているだけだったのに、すこしずつ意思を持って動き出しているのが分かる。
「っあ!」
さっと乳首をかすめた手に、反射的に声が漏れてしまった。ビリビリと腰骨を走り抜けていったのは、間違いなく快感だった。
え、俺前は乳首は全然感じられなかったのに?ハルは開発したいなんて言って飽きずに触り続けてたけど、まさか本当に開発されちゃった?
あまりに予想外の気持ちよさに慌てていた俺は、その反応をしっかりと見つめていたハルの視線に全く気づけなかった。
「アキト」
「ん?」
不意に名前を呼ばれた俺は、そっと顔をあげた。ハルは真剣な表情で俺を見下ろしてくる。
「舐めても良い?」
――ナメテモイイ?なめてもいい?って、え、舐めても良い?って聞かれてる?
慌てながらも、俺は反射的に口を開いた。
「…えっと、どこを?」
答えを出さずに質問を返した俺に、ハルは悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「全身かな」
「ぜ、全身…?」
「そう、全身」
あっさりとそう答えたハルは、黙り込んだ俺をじっと見つめてから口を開いた。
「それに、さっきアキトも俺の太もも、舐めてたよね?」
う、それを言われると弱い。
あの時の俺はただ傷跡としか認識してなかったけど、今思えばあれは確かになかなかにきわどい場所だったよね。よりによって太ももの内側なんて場所だったんだから。
「どうしても嫌なら諦めるけど…駄目?」
ハルはしょんぼりと肩を落としながら、寂しそうに尋ねてくる。そんなに舐めたいんだ。まあハルがしたいと言うなら、俺の答えは決まってるんだけどね。
「ハルがしたいならいいよ」
あっさりと全面的に許可を出せば、ハルは大きく目を見開いて俺を見下ろしてきた。
「え、いいの!?」
あれ、これってもしかしてただ俺を困らせたくて言ってただけで、許可が出るとは思ってなかった感じかな?
まあ、もしそうなら、きっとハルからそう言ってくれるだろう。
「うん、ハルだから良いよ。ハルは俺にひどいことはしないって信じてるから」
「あーうん。ありがとう」
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