725 / 1,561
724.【ハル視点】舐める許可※
俺が我に返った時には、アキトは脱力状態でベッドの上にくったりと転がっていた。すっかり全身の力が抜けてしまったらしい。
どこまでも無防備な状態で転がりながら、それでもじっとひたむきに俺を見つめてくる。
アキトからの口づけと煽るような言葉に火をつけられたとは言え、さすがにここまでくったりしてしまうほど口づけを続けるつもりは無かったんだ。だが、アキトの反応があまりに可愛くて途中では止められなかった。
以前ならされるがままだったのに、最近では少しずつ口づけに答えようと頑張ってくれるのがたまらない。舌先で口内の気持ち良い場所を探してみたり、俺の舌をジュッと吸い上げてみたりとつたないながらも努力が見えるんだ。
それだけならまだ何とかギリギリの所で我慢はできたかもしれないが、不意にそこで俺は気づいてしまったんだ。アキトがするのは、自分がされて気持ち良かった事だけなんだって。
そんなの愛おしさが爆発するに決まっているだろう?
これが気持ち良かったのかと確認しながらやり返し続けているうちに、気づけばアキトはこんな風にとろけきってしまった。
やり過ぎたかなと申し訳ない気持ちで、俺はアキトの背中を優しくそっと撫でた。色を含まない触れ方で、ただ落ち着いてと撫で続ける。
しばらくしてようやく息を整えたアキトをそっと覗きこんで、俺はにっこりと笑みを浮かべた。
「アキトさ、キス上手くなったよね」
「え…そう?」
「うん、ぐんぐん上達してるよ」
本当に?と言いたげな表情のアキトに、俺は笑顔で続けた。嘘やお世辞ってわけじゃない。本当に上達してるんだ。
「さっきのは俺もかなり気持ち良かった」
こそりとそう告げれば、俺の本気に気づいたのかアキトはふにゃりと嬉しそうに笑った。気の抜けたような笑顔も可愛いな。
アキトの口づけが上達してきた理由が、慣れてきたからだと思うとたまらない気分になる。まっさらだったアキトが、俺に変えられているという証だ。
ふにゃりと笑ったままのアキトをこのまま堪能していたい気持ちもあるけれど、もうそろそろ我慢も限界だな。
俺はそっと手を動かすと、アキトの腰骨をするりと撫で上げた。ぴくりと分かりやすく揺れたアキトの身体に、自然と笑みがこぼれてしまう。
こういう触れ方の違いにも気づけるようになったんだな。
今まではただ優しく肌を撫でて確かめるように触れるだけだったのを、欲望のままに意思をこめて触れた瞬間に大きく反応してくれるのか。
嬉しくなった俺がわざと乳首をかすめるように手を動かせば、アキトは驚いた様子で嬌声をあげた。
「っあ!」
今のはただびっくりしたとか、痛かったとかそういう声じゃなかったな。明らかに気持ち良いから漏れた、そんな声だった。
ああ、もしかしてやっと乳首でも感じてくれるようになったんだろうか。
え、なんで?と戸惑うような表情を浮かべたアキトに、もっともっと触れたくなってくる。指で触れるのももちろん良いけれど、快感を拾えるようになった乳首を、口で可愛がったらアキトはどんな反応をするんだろう。
そんな考えが頭から離れなくなった。
「アキト」
「ん?」
名前を呼べば、アキトはそっと顔をあげてくれた。無防備な表情で見上げてくるアキトをまっすぐに見下ろして、俺は欲望のままに尋ねた。
「舐めても良い?」
無理だと即答で拒絶されるかも。そう思ったけれど、アキトの口から出てきたのは拒絶の言葉では無かった。
「…えっと、どこを?」
答えを出さずに質問を返したアキトに、俺は悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「全身かな」
「ぜ、全身…?」
乳首ももちろんだが、他にも舐めたい場所はいっぱいある。
今までは嫌がるかもなと我慢していたんだが、アキト本人があんな事をしてくれたんだからな。それならもう我慢しなくて良いかなと。
「そう、全身」
あっさりとそう答えれば、アキトは黙り込んでしまった。嫌そうでは無いな。それなら背中を押す一言を告げてみようか。
「それに、さっきアキトも俺の太もも、舐めてたよね?」
「う」
小さく呻いたアキトは、ぐるぐると何かを考えている。悩んでいる姿さえ可愛くて、俺は静かにその姿を見つめていた。
ああ、でももし本当に嫌なら、逃げ道も必要だな。
「どうしても嫌なら諦めるけど…駄目?」
ここで駄目だと言われたなら、また次以降に延期するだけの事だ。そう思って半ば諦めながらの質問に、アキトは躊躇いながらも口を開いた。
「ハルがしたいならいいよ」
「え、いいの!?」
「うん、ハルだから良いよ。ハルは俺にひどいことはしないって信じてるから」
もちろんひどいことなんてするつもりは、かけらも無い。かけらも無いんだけど、それでもそこまでの信頼を向けられると少しだけ慌ててしまう。
「あーうん。ありがとう。信頼に背かないように頑張るよ」
我を忘れてアキトが泣き出すまで追い詰めたりしないように、せめて気をつけようと俺は自分に言い聞かせた。
どこまでも無防備な状態で転がりながら、それでもじっとひたむきに俺を見つめてくる。
アキトからの口づけと煽るような言葉に火をつけられたとは言え、さすがにここまでくったりしてしまうほど口づけを続けるつもりは無かったんだ。だが、アキトの反応があまりに可愛くて途中では止められなかった。
以前ならされるがままだったのに、最近では少しずつ口づけに答えようと頑張ってくれるのがたまらない。舌先で口内の気持ち良い場所を探してみたり、俺の舌をジュッと吸い上げてみたりとつたないながらも努力が見えるんだ。
それだけならまだ何とかギリギリの所で我慢はできたかもしれないが、不意にそこで俺は気づいてしまったんだ。アキトがするのは、自分がされて気持ち良かった事だけなんだって。
そんなの愛おしさが爆発するに決まっているだろう?
これが気持ち良かったのかと確認しながらやり返し続けているうちに、気づけばアキトはこんな風にとろけきってしまった。
やり過ぎたかなと申し訳ない気持ちで、俺はアキトの背中を優しくそっと撫でた。色を含まない触れ方で、ただ落ち着いてと撫で続ける。
しばらくしてようやく息を整えたアキトをそっと覗きこんで、俺はにっこりと笑みを浮かべた。
「アキトさ、キス上手くなったよね」
「え…そう?」
「うん、ぐんぐん上達してるよ」
本当に?と言いたげな表情のアキトに、俺は笑顔で続けた。嘘やお世辞ってわけじゃない。本当に上達してるんだ。
「さっきのは俺もかなり気持ち良かった」
こそりとそう告げれば、俺の本気に気づいたのかアキトはふにゃりと嬉しそうに笑った。気の抜けたような笑顔も可愛いな。
アキトの口づけが上達してきた理由が、慣れてきたからだと思うとたまらない気分になる。まっさらだったアキトが、俺に変えられているという証だ。
ふにゃりと笑ったままのアキトをこのまま堪能していたい気持ちもあるけれど、もうそろそろ我慢も限界だな。
俺はそっと手を動かすと、アキトの腰骨をするりと撫で上げた。ぴくりと分かりやすく揺れたアキトの身体に、自然と笑みがこぼれてしまう。
こういう触れ方の違いにも気づけるようになったんだな。
今まではただ優しく肌を撫でて確かめるように触れるだけだったのを、欲望のままに意思をこめて触れた瞬間に大きく反応してくれるのか。
嬉しくなった俺がわざと乳首をかすめるように手を動かせば、アキトは驚いた様子で嬌声をあげた。
「っあ!」
今のはただびっくりしたとか、痛かったとかそういう声じゃなかったな。明らかに気持ち良いから漏れた、そんな声だった。
ああ、もしかしてやっと乳首でも感じてくれるようになったんだろうか。
え、なんで?と戸惑うような表情を浮かべたアキトに、もっともっと触れたくなってくる。指で触れるのももちろん良いけれど、快感を拾えるようになった乳首を、口で可愛がったらアキトはどんな反応をするんだろう。
そんな考えが頭から離れなくなった。
「アキト」
「ん?」
名前を呼べば、アキトはそっと顔をあげてくれた。無防備な表情で見上げてくるアキトをまっすぐに見下ろして、俺は欲望のままに尋ねた。
「舐めても良い?」
無理だと即答で拒絶されるかも。そう思ったけれど、アキトの口から出てきたのは拒絶の言葉では無かった。
「…えっと、どこを?」
答えを出さずに質問を返したアキトに、俺は悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「全身かな」
「ぜ、全身…?」
乳首ももちろんだが、他にも舐めたい場所はいっぱいある。
今までは嫌がるかもなと我慢していたんだが、アキト本人があんな事をしてくれたんだからな。それならもう我慢しなくて良いかなと。
「そう、全身」
あっさりとそう答えれば、アキトは黙り込んでしまった。嫌そうでは無いな。それなら背中を押す一言を告げてみようか。
「それに、さっきアキトも俺の太もも、舐めてたよね?」
「う」
小さく呻いたアキトは、ぐるぐると何かを考えている。悩んでいる姿さえ可愛くて、俺は静かにその姿を見つめていた。
ああ、でももし本当に嫌なら、逃げ道も必要だな。
「どうしても嫌なら諦めるけど…駄目?」
ここで駄目だと言われたなら、また次以降に延期するだけの事だ。そう思って半ば諦めながらの質問に、アキトは躊躇いながらも口を開いた。
「ハルがしたいならいいよ」
「え、いいの!?」
「うん、ハルだから良いよ。ハルは俺にひどいことはしないって信じてるから」
もちろんひどいことなんてするつもりは、かけらも無い。かけらも無いんだけど、それでもそこまでの信頼を向けられると少しだけ慌ててしまう。
「あーうん。ありがとう。信頼に背かないように頑張るよ」
我を忘れてアキトが泣き出すまで追い詰めたりしないように、せめて気をつけようと俺は自分に言い聞かせた。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜
ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。
真面目に生きてきた魔法使いモーネ。
ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。
しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。
回復魔法を使えば何かが増え、
補助魔法を使えば騎士団が浮き、
気づけば庭はプリンになります。
——本人はちゃんとやっています。
巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。
さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。
これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
お話を追加いたしました。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。