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1134.シュリくんの心配
たしかに声をかけたきっかけは、ギュームさんのお世話の仕方がそのテゴさんって人に似てるからだったのかもしれない。
でもそれだけじゃなかったんだね。
ちゃんとシュリくんはギュームさんのお世話の仕方を見て、タユさんからも色んな事を聞いて、この人なら大丈夫って認めたから声をかけたんだ。
まあそうだよね。他の人の前では話さないって事を、あれだけ徹底できるシュリくんだから。いくら気になる事があったからって、何も考えずにほいほい声をかけたりはしないと思う。
ちなみにギュームさんは、シュリくんから認められたというのがよっぽど嬉しかったのか、ずっとニコニコと満面の笑みを浮かべている。
馬の話になると止まらなくなるぐらい、本当に馬が大好きな人なんだもんな。
幸せそうで何よりですと微笑ましく思いながら、俺はそっとシュリくんに向かって尋ねた。
「ね、シュリくん、お腹空いてない?俺の魔力食べる?もし食べるならすぐに用意するけど…」
ラスさんが作ってくれたあの美味しいお外ごはんを食べてる時から、気になってたんだよね。だってシュリくんはまだ魔力しか食べられない上に、今はとりあえず俺の魔力だけが食べられるもの認定されてるんだから。
それなのに寝坊した上に、お昼ごはんまで食べちゃったからさ。シュリくんはお腹空いてないかな、大丈夫かなって気になってたんだ。
だから食後すぐに、厩舎に行きたいって話になったんだ。まあキースくんはシュリくんが元気か気になるし、ただ会いたいからって言ってたけど。
ただ会いたいからって言い方が、友達って感じですごく良いな。
「んーとねー…まだ、おなかがすいてるってほどじゃないかな。あとすうじつはがまんできるよ。でももしアキトがいいなら…ちょっとほしいかなってかんじなんだけど…」
つっかえながらも控え目にそう自分の希望を口にしたシュリくんは、何故かそこで俺じゃなくてハルに向かって口を開いた。
「でもアキトはつかれてないのかな?」
唐突に尋ねられたハルはすこしだけ驚いた顔をしたけれど、ぐっすりと眠ったし今は疲れてはいないと思うよとそう答えた。
戸惑いつつもすぐに答えられるハルって、何気にすごいよね。
「ね、シュリくん、今のって、なんで俺じゃなくてハルに聞いたの?」
不思議に思ってそう尋ねてみれば、シュリくんは、んーと悩みながらも答えてくれた。
「アキトはねーもしまりょくがなくなりそうなときでも、ぼくのためならとか…むりしそうだから?」
「え、そんな事ないよ。ねぇ?」
否定してくれると思って視線を向けたんだけど、ハルとキースくんは何故か二人揃って顔を見合わせた。
え、と思っていると、二人揃ってコクリと頷いた。
「いや、アキトはやるかも」
「うん、アキトくんはやりそう」
さすがに魔力枯渇の怖さは散々ハルから聞かされてるし、経験した事もあるんだからそんなことしないよと言ったけど、二人はいやいやと首を振るばかりだ。
まあ、シュリくんがお腹を空かせて倒れそうとかだったら、多少の無茶はするかもしれないけどさ。それでも魔力枯渇まではいかないと思うんだ。
「さっきの質問はそういう意味だったんだな。シュリ、アキトは魔力量がかなり多いんだ。だから、シュリが食べる量ぐらいなら、毎日の回復量で自然と補えるよ」
魔法を使った時でも常に余力があるんだと、ハルはシュリくんの目を見ながらはっきりとそう伝えた。
「そっかーよかった。アキトのつがいのハルがそういうなら、ほんとのことだね」
負担にならないなら魔力を食べさせて欲しいなーと、シュリくんは改めて可愛いおねだりをしてくれた。
そんなのいくらでも魔力を練るけど…そっか、つがいか。あまり使い慣れない表現に戸惑いつつも、なんとなく嬉しいのは何でだろう。
「…つがい…」
ぽつりと呟いたハルの声が聞こえてくる。あ、やっぱりハルも気になったよね。
「あれ、うまでいうつがいが、にんげんのはんりょでしょう?」
「あー…うん、合ってるな」
そうかシュリから見たら俺はアキトのつがいなんだなと、ハルは嬉しそうにふわりと微笑んだ。その笑顔があまりにも綺麗すぎて、直視できなかったよ。
慌てた俺はシュリくんに明るく声をかけた。
「よし、それじゃあ早速魔力練るよー」
「おねがいしまーす」
「まかせて」
頬が赤いのはきっとハルにも気づかれてるけど、指摘はされなかった。
でもそれだけじゃなかったんだね。
ちゃんとシュリくんはギュームさんのお世話の仕方を見て、タユさんからも色んな事を聞いて、この人なら大丈夫って認めたから声をかけたんだ。
まあそうだよね。他の人の前では話さないって事を、あれだけ徹底できるシュリくんだから。いくら気になる事があったからって、何も考えずにほいほい声をかけたりはしないと思う。
ちなみにギュームさんは、シュリくんから認められたというのがよっぽど嬉しかったのか、ずっとニコニコと満面の笑みを浮かべている。
馬の話になると止まらなくなるぐらい、本当に馬が大好きな人なんだもんな。
幸せそうで何よりですと微笑ましく思いながら、俺はそっとシュリくんに向かって尋ねた。
「ね、シュリくん、お腹空いてない?俺の魔力食べる?もし食べるならすぐに用意するけど…」
ラスさんが作ってくれたあの美味しいお外ごはんを食べてる時から、気になってたんだよね。だってシュリくんはまだ魔力しか食べられない上に、今はとりあえず俺の魔力だけが食べられるもの認定されてるんだから。
それなのに寝坊した上に、お昼ごはんまで食べちゃったからさ。シュリくんはお腹空いてないかな、大丈夫かなって気になってたんだ。
だから食後すぐに、厩舎に行きたいって話になったんだ。まあキースくんはシュリくんが元気か気になるし、ただ会いたいからって言ってたけど。
ただ会いたいからって言い方が、友達って感じですごく良いな。
「んーとねー…まだ、おなかがすいてるってほどじゃないかな。あとすうじつはがまんできるよ。でももしアキトがいいなら…ちょっとほしいかなってかんじなんだけど…」
つっかえながらも控え目にそう自分の希望を口にしたシュリくんは、何故かそこで俺じゃなくてハルに向かって口を開いた。
「でもアキトはつかれてないのかな?」
唐突に尋ねられたハルはすこしだけ驚いた顔をしたけれど、ぐっすりと眠ったし今は疲れてはいないと思うよとそう答えた。
戸惑いつつもすぐに答えられるハルって、何気にすごいよね。
「ね、シュリくん、今のって、なんで俺じゃなくてハルに聞いたの?」
不思議に思ってそう尋ねてみれば、シュリくんは、んーと悩みながらも答えてくれた。
「アキトはねーもしまりょくがなくなりそうなときでも、ぼくのためならとか…むりしそうだから?」
「え、そんな事ないよ。ねぇ?」
否定してくれると思って視線を向けたんだけど、ハルとキースくんは何故か二人揃って顔を見合わせた。
え、と思っていると、二人揃ってコクリと頷いた。
「いや、アキトはやるかも」
「うん、アキトくんはやりそう」
さすがに魔力枯渇の怖さは散々ハルから聞かされてるし、経験した事もあるんだからそんなことしないよと言ったけど、二人はいやいやと首を振るばかりだ。
まあ、シュリくんがお腹を空かせて倒れそうとかだったら、多少の無茶はするかもしれないけどさ。それでも魔力枯渇まではいかないと思うんだ。
「さっきの質問はそういう意味だったんだな。シュリ、アキトは魔力量がかなり多いんだ。だから、シュリが食べる量ぐらいなら、毎日の回復量で自然と補えるよ」
魔法を使った時でも常に余力があるんだと、ハルはシュリくんの目を見ながらはっきりとそう伝えた。
「そっかーよかった。アキトのつがいのハルがそういうなら、ほんとのことだね」
負担にならないなら魔力を食べさせて欲しいなーと、シュリくんは改めて可愛いおねだりをしてくれた。
そんなのいくらでも魔力を練るけど…そっか、つがいか。あまり使い慣れない表現に戸惑いつつも、なんとなく嬉しいのは何でだろう。
「…つがい…」
ぽつりと呟いたハルの声が聞こえてくる。あ、やっぱりハルも気になったよね。
「あれ、うまでいうつがいが、にんげんのはんりょでしょう?」
「あー…うん、合ってるな」
そうかシュリから見たら俺はアキトのつがいなんだなと、ハルは嬉しそうにふわりと微笑んだ。その笑顔があまりにも綺麗すぎて、直視できなかったよ。
慌てた俺はシュリくんに明るく声をかけた。
「よし、それじゃあ早速魔力練るよー」
「おねがいしまーす」
「まかせて」
頬が赤いのはきっとハルにも気づかれてるけど、指摘はされなかった。
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