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1165.休憩所
どこまでも抜かりの無いハルは、ちゃんと果実水やお茶なんかのお菓子に合う飲み物もばっちり用意してくれてたよ。さすがハル。
それならお茶でもしながら、のんびり休憩しようって事に決まった俺達はそのまま移動する事になった。
俺は何となくこの運動場みたいになってる周回コースの真ん中あたりで休憩するのかなーと思ってたんだけど、ちゃんと端の方に木に隠れるようにして小さな建物があるんだって。
走ってる時は楽しすぎて、そんな所に建物がある事にすら気づかなかったんだけど。その小さな建物の中が、ここで訓練をする時にみんなが休憩するための場所になってるらしいよ。
今の時期はそうでもないけど、真夏とかだったら日陰が無いと休憩中でも人も馬もバテちゃうからっていう配慮らしい。
建物の所まで四人と四頭でゾロゾロと移動すれば、ギュームさんはささっと取り出した鍵で建物の扉を開けてくれた。
「さ、どうぞ入ってください」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「ありがとー」
口々にお礼を言いながら建物の中へと足を踏みいれれば、そこにはかなり広い部屋が一つだけあった。
片側にはウマが寛げるような藁や布が集められていて、片側には人が休憩する用なのかテーブルや椅子が何個か集められている。
「わ、すごい」
外からみたら小さい建物だと思ったけど、中に入るとすごく広く感じる。想像以上に綺麗な部屋に感心してあちこち見ていると、ここは領主様も普通に使う部屋ですからとギュームさんが教えてくれた。
一般的には貴族用とそれ以外の人用と分けて作られる事もある設備だけど、ここでは誰でも申請さえすればここが使えるんだって。
うん、でも何か納得はできるな。ケイリーさんなら、自分たちが使う場所を別に作るとかしなさそうだよね。グレースさんも無駄遣いだから一緒で良いだろって笑って言いそうな気がする。
「みなさんはそちらのテーブルの、好きな所へどうぞ」
ギュームさんは笑顔で俺達にテーブルを勧めると、さてそれではとすぐに馬たちのいる方へと視線を向けた。
「タユ、イワン、フェレは水と…肉も必要でしょうか?一応用意はしていますが、お腹は空いていますか?」
そう尋ねたギュームさんに、それぞれが小さく返事を返した。
「みんなほしいってー」
「シュリ様、通訳ありがとうございます」
「どういたしまして」
照れながらも嬉しそうなシュリくんは、今日も可愛い。
ギュームさんは慣れた様子で取り出した台の上に、握りこぶしぐらいの大きさの肉の塊を並べていく。あー、うん。そういえばこの世界の馬は、肉食なんだったな。
食事として食べる量よりはかなり少ない気がするから、これは馬にとってはおやつなんだろうか。
「あ、そうだ。シュリくんも魔力いる?」
いっぱい動いてお腹も空いたでしょ?とそう声をかければ、シュリくんはすぐにじゃあちょっとだけお願いしても良いかなと答えてくれた。
最初はちょっと魔力を渡すだけでもすっごく申し訳なさそうにしてたシュリくんだけど、領主城に来てから毎日少しずつ魔力をあげてるからね。
ようやく俺が魔力切れにならないって信じてくれたのか、それとも単純にただ魔力の譲渡に慣れてきてくれたのか。
どっちなのかは分からないけど、俺から魔力を貰うのを遠慮しなくなってくれたのは素直に嬉しい。
これってすごく良い変化だよね。最初の感じだと、もしかしてシュリくんが我慢してお腹空かせてないかなーって心配になるぐらいの遠慮っぷりだったから。
今みたいにこうして気楽に頼んでくれるようになって、本当に良かったよ。
いそいそと俺が魔力を練り始めれば、人も馬もみんな黙って俺達のやり取りを見守ってくれた。
ギュームさんによると、シュリくんはまだ子どもだからどの馬にとっても庇護対象なんだって。だから一番最初に食事をさせるのが馬にとっての常識らしい。
うーん、やっぱり聞けば聞くほど、馬が怖いなんて思わないんだけどな。
「アキト、きょうもおいしかったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
無事にシュリくんの食事が終わった所で、俺達もおやつの時間だ。
それならお茶でもしながら、のんびり休憩しようって事に決まった俺達はそのまま移動する事になった。
俺は何となくこの運動場みたいになってる周回コースの真ん中あたりで休憩するのかなーと思ってたんだけど、ちゃんと端の方に木に隠れるようにして小さな建物があるんだって。
走ってる時は楽しすぎて、そんな所に建物がある事にすら気づかなかったんだけど。その小さな建物の中が、ここで訓練をする時にみんなが休憩するための場所になってるらしいよ。
今の時期はそうでもないけど、真夏とかだったら日陰が無いと休憩中でも人も馬もバテちゃうからっていう配慮らしい。
建物の所まで四人と四頭でゾロゾロと移動すれば、ギュームさんはささっと取り出した鍵で建物の扉を開けてくれた。
「さ、どうぞ入ってください」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「ありがとー」
口々にお礼を言いながら建物の中へと足を踏みいれれば、そこにはかなり広い部屋が一つだけあった。
片側にはウマが寛げるような藁や布が集められていて、片側には人が休憩する用なのかテーブルや椅子が何個か集められている。
「わ、すごい」
外からみたら小さい建物だと思ったけど、中に入るとすごく広く感じる。想像以上に綺麗な部屋に感心してあちこち見ていると、ここは領主様も普通に使う部屋ですからとギュームさんが教えてくれた。
一般的には貴族用とそれ以外の人用と分けて作られる事もある設備だけど、ここでは誰でも申請さえすればここが使えるんだって。
うん、でも何か納得はできるな。ケイリーさんなら、自分たちが使う場所を別に作るとかしなさそうだよね。グレースさんも無駄遣いだから一緒で良いだろって笑って言いそうな気がする。
「みなさんはそちらのテーブルの、好きな所へどうぞ」
ギュームさんは笑顔で俺達にテーブルを勧めると、さてそれではとすぐに馬たちのいる方へと視線を向けた。
「タユ、イワン、フェレは水と…肉も必要でしょうか?一応用意はしていますが、お腹は空いていますか?」
そう尋ねたギュームさんに、それぞれが小さく返事を返した。
「みんなほしいってー」
「シュリ様、通訳ありがとうございます」
「どういたしまして」
照れながらも嬉しそうなシュリくんは、今日も可愛い。
ギュームさんは慣れた様子で取り出した台の上に、握りこぶしぐらいの大きさの肉の塊を並べていく。あー、うん。そういえばこの世界の馬は、肉食なんだったな。
食事として食べる量よりはかなり少ない気がするから、これは馬にとってはおやつなんだろうか。
「あ、そうだ。シュリくんも魔力いる?」
いっぱい動いてお腹も空いたでしょ?とそう声をかければ、シュリくんはすぐにじゃあちょっとだけお願いしても良いかなと答えてくれた。
最初はちょっと魔力を渡すだけでもすっごく申し訳なさそうにしてたシュリくんだけど、領主城に来てから毎日少しずつ魔力をあげてるからね。
ようやく俺が魔力切れにならないって信じてくれたのか、それとも単純にただ魔力の譲渡に慣れてきてくれたのか。
どっちなのかは分からないけど、俺から魔力を貰うのを遠慮しなくなってくれたのは素直に嬉しい。
これってすごく良い変化だよね。最初の感じだと、もしかしてシュリくんが我慢してお腹空かせてないかなーって心配になるぐらいの遠慮っぷりだったから。
今みたいにこうして気楽に頼んでくれるようになって、本当に良かったよ。
いそいそと俺が魔力を練り始めれば、人も馬もみんな黙って俺達のやり取りを見守ってくれた。
ギュームさんによると、シュリくんはまだ子どもだからどの馬にとっても庇護対象なんだって。だから一番最初に食事をさせるのが馬にとっての常識らしい。
うーん、やっぱり聞けば聞くほど、馬が怖いなんて思わないんだけどな。
「アキト、きょうもおいしかったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
無事にシュリくんの食事が終わった所で、俺達もおやつの時間だ。
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