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1184.緊急会議
「急な呼びかけに集まってくれてありがとう。それで?ハルが何か大事な情報を手に入れたと聞いたんだが…」
集まった全員の顔をゆっくりと見回してから、ケイリーさんはハルをじっと見つめながらそう切り出した。
今この部屋の中にいるのはケイリーさん、ファーガスさん、ウィリアムさんに、マチルダさん、ジルさん――今は不在のグレースさんを除いた、家族の大人組が勢ぞろいだ。
キースくんにはまだ早いって、こういう会議みたいなのには不参加なんだよね。ちなみにそのキースくんは、今はギュームさんと一緒にシュリくんに会いに行ってるらしい。
会議をやってる事は知ってるけどちょっと寂しそうだったからって、ジルさんがギュームさんに頼んでくれたんだって。さすがの気配りだ。
それにしても、思った以上にみんなが集まってくれるまでが早かったな。
「伝えたい大事な情報があるから可能な限り家族を集めて欲しい」
そうハルが執事長のボルトさんに伝えてから、まだニ十分ちょっとぐらいしか経ってないんだよね。それなのにもうみんなここにいるって、かなりすごい事だよね。
よほどの内容でなければ急な家族会議なんてしないらしいから、他の事よりも優先順位が高いとは聞いてたけどここまでなんだ。
「あーすまない実は俺もまだ詳しい事は聞いていないんだが…」
皆がどういう事だと不思議そうな表情を浮かべるなか、ハルはさらりと続けた。
「クレットからみんなに伝えたい事があるらしい」
一番最初に反応したのは、ケイリーさんだった。なるほどとすぐに頷いたケイリーさんは、さっと室内を見回した。
「つまり、クレットもここにいるという事だな?」
「ああ、いるよ」
「ではクレット。その情報とやらを教えてもらえるか?」
不意に名前を呼ばれたクレットさんは、誇らし気に笑いながらさっと敬礼を返している。
「あの、クレットさんは誇らし気に敬礼してくれてます」
思わずそう口に出せば、ファーガスさんとウィリアムさん、そしてジルさんがさっと立ち上がって敬礼を返した。あ、そっか現役の騎士の三人か。
それにしても騎士様の敬礼って、やっぱり何度見ても格好良いんだよね。一瞬だけ見惚れちゃったよ。
クレットさんはもう敬礼を返してもらえる事なんて無いと思っていたと、感動した様子でぷるぷると震えている。もし涙が出るなら、涙ぐんでいたのかもしれないな。
これはわざわざみんなに教えなくて良いだろうと、俺は黙って隣に立つクレットさんの様子を見つめていた。
「あー情報を教えてもらう前に、まずクレットが何故ここにいるのかとか…そういう説明からきちんとした方が良いのかな?」
ハルはそう言うと、マチルダさんとジルさんに視線を向けた。
「この前は、マティさんとジルさんはいなかっただろう?」
「ああ、だがファーグからそのあたりの話は聞いているから…私に説明は必要ないよ」
マチルダさんはそう言うと、ちらりと視線をジルさんに向けた。まるでジルはどうだ?と尋ねるような視線だった。
「私も同じく説明は不要です。ウィリアム隊長から、ハルさんが幽霊と会話ができるという話と、そしてクレットが助けてくれたんだと言う話は聞いていますから」
まるで自分にも少しでもクレットさんの姿が見えないかと言わんばかりに、ジルさんは俺の隣をじーっと凝視しながら続けた。
「クレットは生前も素晴らしい隊員でしたが、幽霊になってもなお私たちに情報を届けてくれるとは思ってもみませんでした。心からの感謝を」
丁寧なジルさんからの感謝の言葉に、クレットさんは今にも泣き出しそうな表情を浮かべている。
「こ、光栄です」
「クレットさんは、光栄ですって言ってます」
そう声に出して伝えれば、ジルさんはふわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「さて、それじゃあ、クレット。すまないがその大事な情報とやらを教えてくれるかー?」
ウィリアムさんの言葉に、全員がひとつ頷いて真剣な表情に変わった。
「私がお伝えしたい情報というのは、キース様とアキト様が捕らえられていた牙蛇盗賊団の本拠地内の話です」
そう切り出したクレットさんの言葉を、ハルがそのままみんなに伝えていく。
「隠し通路があったのは発見されていましたが、その隠し通路の更に奥、ボスの部屋の隣にある倉庫に気になる物があったんです」
「発見されていましたが…って事はクレットもあそこにいたのか?」
不思議そうなケイリーさんの言葉に、ハルはああと頷いた。
集まった全員の顔をゆっくりと見回してから、ケイリーさんはハルをじっと見つめながらそう切り出した。
今この部屋の中にいるのはケイリーさん、ファーガスさん、ウィリアムさんに、マチルダさん、ジルさん――今は不在のグレースさんを除いた、家族の大人組が勢ぞろいだ。
キースくんにはまだ早いって、こういう会議みたいなのには不参加なんだよね。ちなみにそのキースくんは、今はギュームさんと一緒にシュリくんに会いに行ってるらしい。
会議をやってる事は知ってるけどちょっと寂しそうだったからって、ジルさんがギュームさんに頼んでくれたんだって。さすがの気配りだ。
それにしても、思った以上にみんなが集まってくれるまでが早かったな。
「伝えたい大事な情報があるから可能な限り家族を集めて欲しい」
そうハルが執事長のボルトさんに伝えてから、まだニ十分ちょっとぐらいしか経ってないんだよね。それなのにもうみんなここにいるって、かなりすごい事だよね。
よほどの内容でなければ急な家族会議なんてしないらしいから、他の事よりも優先順位が高いとは聞いてたけどここまでなんだ。
「あーすまない実は俺もまだ詳しい事は聞いていないんだが…」
皆がどういう事だと不思議そうな表情を浮かべるなか、ハルはさらりと続けた。
「クレットからみんなに伝えたい事があるらしい」
一番最初に反応したのは、ケイリーさんだった。なるほどとすぐに頷いたケイリーさんは、さっと室内を見回した。
「つまり、クレットもここにいるという事だな?」
「ああ、いるよ」
「ではクレット。その情報とやらを教えてもらえるか?」
不意に名前を呼ばれたクレットさんは、誇らし気に笑いながらさっと敬礼を返している。
「あの、クレットさんは誇らし気に敬礼してくれてます」
思わずそう口に出せば、ファーガスさんとウィリアムさん、そしてジルさんがさっと立ち上がって敬礼を返した。あ、そっか現役の騎士の三人か。
それにしても騎士様の敬礼って、やっぱり何度見ても格好良いんだよね。一瞬だけ見惚れちゃったよ。
クレットさんはもう敬礼を返してもらえる事なんて無いと思っていたと、感動した様子でぷるぷると震えている。もし涙が出るなら、涙ぐんでいたのかもしれないな。
これはわざわざみんなに教えなくて良いだろうと、俺は黙って隣に立つクレットさんの様子を見つめていた。
「あー情報を教えてもらう前に、まずクレットが何故ここにいるのかとか…そういう説明からきちんとした方が良いのかな?」
ハルはそう言うと、マチルダさんとジルさんに視線を向けた。
「この前は、マティさんとジルさんはいなかっただろう?」
「ああ、だがファーグからそのあたりの話は聞いているから…私に説明は必要ないよ」
マチルダさんはそう言うと、ちらりと視線をジルさんに向けた。まるでジルはどうだ?と尋ねるような視線だった。
「私も同じく説明は不要です。ウィリアム隊長から、ハルさんが幽霊と会話ができるという話と、そしてクレットが助けてくれたんだと言う話は聞いていますから」
まるで自分にも少しでもクレットさんの姿が見えないかと言わんばかりに、ジルさんは俺の隣をじーっと凝視しながら続けた。
「クレットは生前も素晴らしい隊員でしたが、幽霊になってもなお私たちに情報を届けてくれるとは思ってもみませんでした。心からの感謝を」
丁寧なジルさんからの感謝の言葉に、クレットさんは今にも泣き出しそうな表情を浮かべている。
「こ、光栄です」
「クレットさんは、光栄ですって言ってます」
そう声に出して伝えれば、ジルさんはふわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「さて、それじゃあ、クレット。すまないがその大事な情報とやらを教えてくれるかー?」
ウィリアムさんの言葉に、全員がひとつ頷いて真剣な表情に変わった。
「私がお伝えしたい情報というのは、キース様とアキト様が捕らえられていた牙蛇盗賊団の本拠地内の話です」
そう切り出したクレットさんの言葉を、ハルがそのままみんなに伝えていく。
「隠し通路があったのは発見されていましたが、その隠し通路の更に奥、ボスの部屋の隣にある倉庫に気になる物があったんです」
「発見されていましたが…って事はクレットもあそこにいたのか?」
不思議そうなケイリーさんの言葉に、ハルはああと頷いた。
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