物語を(あるいは、その本質としての哲学的見解)

ゼクウ

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歪みの中の鏡

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人並みに溺れに溺れて20年。かくて、オンは死せり。人々の輪の中で踊り続けて、疲れ切ったよ。だからといって、あの人が帰って来るわけでもない。あの人のことが聞きたい?それはダメだよ。誰にでも秘密の1つや2つあるだろう?君の秘密は?下着の色は?そんな目で見るなよ!目が死んだ魚のようだ!魚を殺したのは僕だって?かもね?でも、生きるためだってことさ。生きることが全てに優先されるのかい?って言いたそうだね。誰にだって苦しみはあるけれど、何もかも求めなければ、何もかもこだわりがなければ、君は幸せになれるのにね。そんな幸せはいらないって?疲れてるんだね。いやはや、よくここまで自分を殺せたものだ。自分って、考えてる思考のことだと思ってやないかい?驚いてるね?自分ってのは感じてる肉体そのものだよ。僕らは過去からぬけ出ようともがく。肉体に刻まれ十字を見るたびに、僕は悲しくなる。ああ!これで、君は何も言わないのだなと。誰だって泣きたい時はあるさ。
「あほチャイマンネン!」祖母の口癖だ。40才で亡くなった。殺人事件だった。僕の家族は犯人を養子にした。結果、祖母の代わりに、若い人が加わった。あれから20年が経つ。素早く手を走らせると、女の悲鳴が聞こえる。これでもう、疲れを知らないのだな。豊かな髪をゆっくり固めていくと、晴れやかな青が見えてくる。迷いの中で、赤も顔を出すはずなのに、悲しみブルーだけが、表情にはりついている。無理をしていたのか?それともハナから無理だったのか?あれからオンはオンバとなり、気ままに生きた。愛を与え続けても、彼からは何も返ってこない。きっと原因は僕にある。僕がまだオンバを許せないのだ。笑顔が痛々しいよ。オンバは冷たく言う。その通りだ。僕はオンバに感情をぶつけた。オンバはにっこり笑う。やっと見せてくれたね。白のトランクスをはいたアインシュタインは、今日もメガネをいじくっている。その姿を見て、ガリレオはモナリザに色をつけ始める。「いよいよ完成かい?」ガリレオは嬉しそうにうなづく。アインシュタインの顔はいつまでも伏せられたままだった。世界は変わっていくんだよ。彼のモジャモジャの頭は少し宇宙のカオスを表しているようだった。否定することから入ってしまったのを反省しつつ、オンバを抱きしめる。オンバはびっくりして凶器を向ける。いいんだよ?使っても。オンバは心底怯えている。君が好きなんだオンバ!伝えようと思っても伝わらない。オンバは僕を好きになった瞬間罪悪感で苦しむだろう。でも、それを癒すにはやっぱりこの感情を浸透させたい。ゆっくりゆっくりオムツにのびる黄金のように。
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