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第五章 悪霊退散
31 それぞれの事情
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「どうやったらあの女を馬車で五日もかかる教会に連れて行けるんだ?」
俺の頭脳は詰めが甘いなとハロルドはため息をついた。
「賢者の石はあっちにあるみたいだと言えばいいんじゃないか?」
セイジも他人事のようにいうがハロルドは理由がないと信じないだろうと突き放し、ハンスも来てくれなければ無理ですなぁとをアカネを見つめた。
「もう!!なんでそこはみんな私を見るのよ!!」
「いや、こういうのはアカネが得意じゃないか?」
「そうだな。俺とクリスティーナの愛の劇場を考えたのもアカネだしな。」
ハロルドは多少恨みがましく言い出した。
「まぁ、こういうことは女性の方が色々柔軟かもしれませんな。」
ハンスまであちらの味方になったのを見たアカネはわかったわよ!と言って部屋を出て行ってしまった。
アカネが消えた壁を見つめてセイジがハンスの方を見て話した。
「なぁ、じいさん。あんたには何かわからないか?俺がここから動けない訳。」
今は爆弾幽霊の事は置いておいて聞いてみたい事を口にした。
「ふむ。セイジどのはここから動けないと?」
「ああ、もう何年もこの部屋以外を見ていない。出来れば封印の時にはあんたの教会に行きたいんだ。じいさんはどう思う?」
「そうですな。わしから見たらセイジどのは動けないのではなく、動きたくないとみえますな。自らをそこに縛り付けている。そう見えますのじゃ。」
「え?それじゃあセイジはここから離れられるのか?」
「はぁ、そう見えますがセイジどの自らその縛りを解かなくては無理かのぉ。」
「俺自身がここに縛ってる?」
セイジはハンスの言葉を反芻して、首を傾げる。そして、ヒシっとハンスに詰め寄り迫った。
「どうやったら解けるのか教えてくれ!」
「そうですな。わしが見えているものをお教えしても構わないのですが、、やはり自分で調べ納得しないと無理かもしれませんのぉ。取り敢えずヒントをお教えしましょうな。」
ハンスが語ったヒントはセイジが離れられないチェストについて調べることとアカネにその事を話すことだった。
セイジとハロルドは既にチェストについては調べたことを話したが原材料まで調べろというのでハロルドは王宮の納入業者に連絡するよう指示を出した。
セイジはハンスの言葉を胸に刻んで絶対に縛りを解いてみせると心に誓った。
そんなセイジを見てハンスが少し涙ぐみながらヒシっとセイジの手を握った。
アカネ以外から手を握られるというか触られる事がなかったセイジは驚いてハンスを見つめた。
「セイジどの!!よくぞ悪霊にならずに踏みとどまれましたな!!わしには見えますぞ!!セイジどのが真っ黒なドロドロな気持ちにもう少しで飲み込まれようとしていた所が!!やはりそのチェストの側にいた事が大きく影響したんですな。いや~本当によかったですじゃ。」
セイジは確かに始めは黒い霧になっていて恨み言ばかりを言っていた事を思い出した。それにもこのチェストが関係しているのか?とハンスを見つめた。ハンスは真っ直ぐにセイジを見つめた。
「セイジどの!わしの教会でお待ちしておりますぞ!!」
そういうとハンスはハロルドに挨拶をすると教会へ帰って行った。
部屋から出たアカネは空中に浮かびながら腕を組んでんーーっと考えていた。
「マリアを遠くの教会に連れ出すか、、、、。そんなの私にもわからないよ!」
そうしてフラフラしながらも学園に着いたアカネはクリスティーナを探して学園内を彷徨っていた。
「そういえば、この先の庭園でもイベントがあったはずよねぇ。もう話も何も無いけど。
ここのイベントって賢者の石探しの部分だったよね。攻略済みのストーン家息子とその家が管理する地方の教会で祈りを捧げないといけないのよね。
既に王子ルートなのに王子抜きで各ストーン家の攻略対象者と二人旅って最悪よ。だからヒロイン嫌いなのよ。
ここだと騎士団を統括するブルーストーン家の息子と一緒に辺境の地へ旅にでるんだっけ?確かサイモンだったかな。
二人が旅立ったと聞いた時の俺様王子の嫉妬した顔が普段とのギャップがあって、それはキュンときて良かったんだよねぇ。
ヒロインがやってるのは元彼との浮気旅行って感じで嫌だけど。」
アカネが一人ブツブツ話していると先の庭園から話し声がして来た。
「マリア!だから俺の言うことも聞いてくれ!
君は賢者の石を手にした者と婚約すると言っていたじゃないか!
俺はやっとの事で父上から我が家に伝わる賢者の石の伝承を聞き出したんだ。
だから、一緒に隣国の国境近くの教会まで来てくれないか?」
「そんな事言われても、、。あの時は今と事情も違うし、、。賢者の石はクリスティーナ様が見つけてくれるから大丈夫なのよ!」
そう言ってプリプリと怒って歩いて行くマリアを恨めしげにブルーストーン家のサイモンは見つめていた。
「あれ?まだ乙女ゲーム進行中なの?
もうストーリーは破綻したと思ってたんだけど、、、。王子以外の攻略対象者のイベントは起こってるの?
じゃあマリアは今でもああやってゲームのイベントをこなしてるのかぁ。
結構大変だね。」
アカネは一人佇むブルーストーン家のサイモンをそのままにクリスティーナを探しに行った。
「クリスティーナ!」
やっと見つけたクリスティーナはやはり少し疲れ気味だった。
「アカネ、、今日は司教様とお話しされていたんじゃないんですか?」
「うん。それはもう終わったから大丈夫。ただみんなから頼まれた事があってちょっと案を探してるところなのよ。」
「案ですの?」
「うん、クリスティーナは何か思いつかないかな?マリアを地方の教会に連れて行く方法をさ。」
「地方の教会ですか?先程わたくし丁度マリア様と一緒にお茶しておりましたの。
その時突然サイモン様がいらしてマリア様を連れて行ってしまわれて、、。
それでしばらくして帰ってきたマリア様に丁度言われましたわ。賢者の石を取り出せないならクリスティーナ様が地方の教会にいってよと。
なんでもみんなにそれぞれ誘われて困ってると言っておりましたわ。」
アカネはうーんと悩んでそうだとクリスティーナにお願いする事にした。
「ねぇ、クリスティーナ。ハンスさんの教会のある場所ってどこのストーン家が管理してるかわかる?」
「あの地方でしたらブルーストーン家ですわ。」
「あぁさっきのね。じゃあブルーストーンのサイモンくんと話してマリアの前でクリスティーナを誘ってもらうように段取りできる?」
「まぁ、お兄様も一緒なら大丈夫だと思いますわ。サイモン様は一応従兄妹ですの。お母様がブルーストーンからいらしたので。
わたくしだけですとまともに相手はしてくれないのですがお兄様とは結構仲の良い従兄弟をしておりますのよ。」
「あぁそうなんだ。じゃあルーカスも巻き込んでやるしかないかな。」
クリスティーナに説明したアカネの作戦はこんな感じだった。
賢者の石が取り出せなくて落ち込むクリスティーナにブルーストーンのサイモンが賢者の石の鍵があるという教会の噂を聞いてきた。
マリアを誘ったが行かないらしいのでクリスティーナに誘ったということにするのだ。
なんでもその鍵があれば誰でも賢者の石を取り出せるという話だが女性しか触れることが出来ないらしい。
それを聞いたマリアが自分も行くと手を上げる。
「と言う感じでどうかな?やっぱり信じさせるのはサイモンという第三者からの情報が大事になるんだけど、、、協力してくれるかな。
もちろん本当のことも話せないんだけどさ。」
「そうですわねぇ。お兄様にもどのように話を持っていくかも考えないといけませんがなんとかなると思いますわ。
でも、ハロルド様とセイジ様に相談いたしませんか?」
「あいつらに~!?さっき私に丸投げしたのよ!」
「でも、、、お兄様への話とかもハロルド様にもお聞きした方がいいと思いますのよ?」
「、、、もう!わかったわよ!行こう!クリスティーナ。」
プリプリ怒りながらもクリスティーナに手を差し出したアカネにクスッと笑ってクリスティーナはその冷たい手を掴んだ。
俺の頭脳は詰めが甘いなとハロルドはため息をついた。
「賢者の石はあっちにあるみたいだと言えばいいんじゃないか?」
セイジも他人事のようにいうがハロルドは理由がないと信じないだろうと突き放し、ハンスも来てくれなければ無理ですなぁとをアカネを見つめた。
「もう!!なんでそこはみんな私を見るのよ!!」
「いや、こういうのはアカネが得意じゃないか?」
「そうだな。俺とクリスティーナの愛の劇場を考えたのもアカネだしな。」
ハロルドは多少恨みがましく言い出した。
「まぁ、こういうことは女性の方が色々柔軟かもしれませんな。」
ハンスまであちらの味方になったのを見たアカネはわかったわよ!と言って部屋を出て行ってしまった。
アカネが消えた壁を見つめてセイジがハンスの方を見て話した。
「なぁ、じいさん。あんたには何かわからないか?俺がここから動けない訳。」
今は爆弾幽霊の事は置いておいて聞いてみたい事を口にした。
「ふむ。セイジどのはここから動けないと?」
「ああ、もう何年もこの部屋以外を見ていない。出来れば封印の時にはあんたの教会に行きたいんだ。じいさんはどう思う?」
「そうですな。わしから見たらセイジどのは動けないのではなく、動きたくないとみえますな。自らをそこに縛り付けている。そう見えますのじゃ。」
「え?それじゃあセイジはここから離れられるのか?」
「はぁ、そう見えますがセイジどの自らその縛りを解かなくては無理かのぉ。」
「俺自身がここに縛ってる?」
セイジはハンスの言葉を反芻して、首を傾げる。そして、ヒシっとハンスに詰め寄り迫った。
「どうやったら解けるのか教えてくれ!」
「そうですな。わしが見えているものをお教えしても構わないのですが、、やはり自分で調べ納得しないと無理かもしれませんのぉ。取り敢えずヒントをお教えしましょうな。」
ハンスが語ったヒントはセイジが離れられないチェストについて調べることとアカネにその事を話すことだった。
セイジとハロルドは既にチェストについては調べたことを話したが原材料まで調べろというのでハロルドは王宮の納入業者に連絡するよう指示を出した。
セイジはハンスの言葉を胸に刻んで絶対に縛りを解いてみせると心に誓った。
そんなセイジを見てハンスが少し涙ぐみながらヒシっとセイジの手を握った。
アカネ以外から手を握られるというか触られる事がなかったセイジは驚いてハンスを見つめた。
「セイジどの!!よくぞ悪霊にならずに踏みとどまれましたな!!わしには見えますぞ!!セイジどのが真っ黒なドロドロな気持ちにもう少しで飲み込まれようとしていた所が!!やはりそのチェストの側にいた事が大きく影響したんですな。いや~本当によかったですじゃ。」
セイジは確かに始めは黒い霧になっていて恨み言ばかりを言っていた事を思い出した。それにもこのチェストが関係しているのか?とハンスを見つめた。ハンスは真っ直ぐにセイジを見つめた。
「セイジどの!わしの教会でお待ちしておりますぞ!!」
そういうとハンスはハロルドに挨拶をすると教会へ帰って行った。
部屋から出たアカネは空中に浮かびながら腕を組んでんーーっと考えていた。
「マリアを遠くの教会に連れ出すか、、、、。そんなの私にもわからないよ!」
そうしてフラフラしながらも学園に着いたアカネはクリスティーナを探して学園内を彷徨っていた。
「そういえば、この先の庭園でもイベントがあったはずよねぇ。もう話も何も無いけど。
ここのイベントって賢者の石探しの部分だったよね。攻略済みのストーン家息子とその家が管理する地方の教会で祈りを捧げないといけないのよね。
既に王子ルートなのに王子抜きで各ストーン家の攻略対象者と二人旅って最悪よ。だからヒロイン嫌いなのよ。
ここだと騎士団を統括するブルーストーン家の息子と一緒に辺境の地へ旅にでるんだっけ?確かサイモンだったかな。
二人が旅立ったと聞いた時の俺様王子の嫉妬した顔が普段とのギャップがあって、それはキュンときて良かったんだよねぇ。
ヒロインがやってるのは元彼との浮気旅行って感じで嫌だけど。」
アカネが一人ブツブツ話していると先の庭園から話し声がして来た。
「マリア!だから俺の言うことも聞いてくれ!
君は賢者の石を手にした者と婚約すると言っていたじゃないか!
俺はやっとの事で父上から我が家に伝わる賢者の石の伝承を聞き出したんだ。
だから、一緒に隣国の国境近くの教会まで来てくれないか?」
「そんな事言われても、、。あの時は今と事情も違うし、、。賢者の石はクリスティーナ様が見つけてくれるから大丈夫なのよ!」
そう言ってプリプリと怒って歩いて行くマリアを恨めしげにブルーストーン家のサイモンは見つめていた。
「あれ?まだ乙女ゲーム進行中なの?
もうストーリーは破綻したと思ってたんだけど、、、。王子以外の攻略対象者のイベントは起こってるの?
じゃあマリアは今でもああやってゲームのイベントをこなしてるのかぁ。
結構大変だね。」
アカネは一人佇むブルーストーン家のサイモンをそのままにクリスティーナを探しに行った。
「クリスティーナ!」
やっと見つけたクリスティーナはやはり少し疲れ気味だった。
「アカネ、、今日は司教様とお話しされていたんじゃないんですか?」
「うん。それはもう終わったから大丈夫。ただみんなから頼まれた事があってちょっと案を探してるところなのよ。」
「案ですの?」
「うん、クリスティーナは何か思いつかないかな?マリアを地方の教会に連れて行く方法をさ。」
「地方の教会ですか?先程わたくし丁度マリア様と一緒にお茶しておりましたの。
その時突然サイモン様がいらしてマリア様を連れて行ってしまわれて、、。
それでしばらくして帰ってきたマリア様に丁度言われましたわ。賢者の石を取り出せないならクリスティーナ様が地方の教会にいってよと。
なんでもみんなにそれぞれ誘われて困ってると言っておりましたわ。」
アカネはうーんと悩んでそうだとクリスティーナにお願いする事にした。
「ねぇ、クリスティーナ。ハンスさんの教会のある場所ってどこのストーン家が管理してるかわかる?」
「あの地方でしたらブルーストーン家ですわ。」
「あぁさっきのね。じゃあブルーストーンのサイモンくんと話してマリアの前でクリスティーナを誘ってもらうように段取りできる?」
「まぁ、お兄様も一緒なら大丈夫だと思いますわ。サイモン様は一応従兄妹ですの。お母様がブルーストーンからいらしたので。
わたくしだけですとまともに相手はしてくれないのですがお兄様とは結構仲の良い従兄弟をしておりますのよ。」
「あぁそうなんだ。じゃあルーカスも巻き込んでやるしかないかな。」
クリスティーナに説明したアカネの作戦はこんな感じだった。
賢者の石が取り出せなくて落ち込むクリスティーナにブルーストーンのサイモンが賢者の石の鍵があるという教会の噂を聞いてきた。
マリアを誘ったが行かないらしいのでクリスティーナに誘ったということにするのだ。
なんでもその鍵があれば誰でも賢者の石を取り出せるという話だが女性しか触れることが出来ないらしい。
それを聞いたマリアが自分も行くと手を上げる。
「と言う感じでどうかな?やっぱり信じさせるのはサイモンという第三者からの情報が大事になるんだけど、、、協力してくれるかな。
もちろん本当のことも話せないんだけどさ。」
「そうですわねぇ。お兄様にもどのように話を持っていくかも考えないといけませんがなんとかなると思いますわ。
でも、ハロルド様とセイジ様に相談いたしませんか?」
「あいつらに~!?さっき私に丸投げしたのよ!」
「でも、、、お兄様への話とかもハロルド様にもお聞きした方がいいと思いますのよ?」
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