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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
180話 物件とわたし
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案内された部屋は机とソファがあるだけのシンプルな部屋です。
「どうぞ、お掛け下さい」
「はい、ありがとうございます」
わたしがソファに座るとメイさんが正面には座ります。
「改めまして、私は商業ギルド、ガスト支部所属のメイと申します。
ユウ様はお店を出したいと言う事でしたが、詳しくお聞きしてよろしいでしょうか?」
「はい、わたしもそろそろ拠点を用意しようと思ったのですが、せっかくなのでポーションを売ろうかなって思ったんです。
いままでは使用期限も有りますから、知り合いの冒険者に頼まれて、少しだけ売っていたのですが、最近、長期保存できるマジックアイテムを手に入れたのです。
わたしが依頼で街を出ている時でも人を雇ってポーションを売れるので店を開こうと思ったのです」
「なるほど、では先ずは物件ですが……営業時間などのプランはお有りですか?」
「特に有りませんが本業は冒険者ですから、街に居る時に気まぐれに開けるくらいの店にしたいです。
儲ける気はあまり有りません。
半分趣味のお店です」
「商業ギルドとしてはユウ様ほどの薬師には商売に専念して頂けるとありがたいのですが……ユウ様の条件ですと人通りの多い大通りの物件より、裏通りのこじんまりとした物件の方が良いですね」
「そうですね。
ひっそりした感じてお願いします」
「少々お待ち下さい」
一度部屋を出たメイさんは数冊のファイルを持って戻って来ました。
どうやら、物件の情報が書かれているようです。
「この辺りの物件は如何でしょうか?」
メイさんはファイルを開き、いくつかの物件を見せてくれました。
わたしはその中から3つ候補を選ぶとメイさんと一緒に見にいく事になりました。
1つ目と2つ目を見た後、最後に訪れた物件は風切羽と同じ通りにある小さな物件でした。
以前は小物屋をやっていたようで高校の教室くらいの売り場スペースがあり、カウンターの後ろに奥に続くドアが有ります。
ドアを潜り、奥に入ると倉庫の様な部屋が2つ、キッチンが1つ、トイレが1つそして、上に上がる階段が有りました。
2階に上がると部屋が4つあります。
なかなか、良いですね。
風切羽に近いので食事も楽チンです。
この物件に決めましょう!
「メイさん、ここに決めました」
「え、もう決めたのですか?
普通はいろいろと探し回る物ですが……」
「即結即断がわたしのいい所です」
「はぁ、わかりました。
では、ギルドに戻り書類を書きましょう」
「はい、あといろいろと改装したいのですが……」
「はい、商業ギルドが職人を紹介しましょう」
わたしとメイさんは商業ギルドに戻ると物件を購入する書類に掛かります。
「代金は分割にしますか?」
「いえ、一括現金でお願いします」
ふふふ、稼いでますからね。
家くらいポンと現金で払いますよ。
「それとユウ様の商業ギルドへの登録ですが、業種は薬師でよろしいですか?
料理人スキルをお持ちならそちらも登録できますが?」
「薬師でお願いします」
料理はあくまで趣味です。
「はい、ではこちらが土地と物件の権利書と職人への紹介状です。
そして、ギルドカードをお返しします」
わたしはいくつかの書類と預けてあったギルドカードを受け取ります。
冒険者ギルドのギルドカードと商業ギルドのギルドカードは共用にする事が出来るそうです。
わたしのギルドカードにも冒険者ランクのAの横に商人ランクのHが書かれています。
商人ランクを上げるにはいくつかの方法があるそうですが基本的には売り上げを伸ばし沢山ギルドにお金を落として行くとランクが上がると言うシンプルな構造です。
勿論、AやBに上がるにはそれだけではいけません。
ギルドへの貢献や慈善事業、経営手腕などを審査されるらしいです。
わたしは細々とポーションを売り、偶に冒険をしてのんびり暮らしたいです。
「どうぞ、お掛け下さい」
「はい、ありがとうございます」
わたしがソファに座るとメイさんが正面には座ります。
「改めまして、私は商業ギルド、ガスト支部所属のメイと申します。
ユウ様はお店を出したいと言う事でしたが、詳しくお聞きしてよろしいでしょうか?」
「はい、わたしもそろそろ拠点を用意しようと思ったのですが、せっかくなのでポーションを売ろうかなって思ったんです。
いままでは使用期限も有りますから、知り合いの冒険者に頼まれて、少しだけ売っていたのですが、最近、長期保存できるマジックアイテムを手に入れたのです。
わたしが依頼で街を出ている時でも人を雇ってポーションを売れるので店を開こうと思ったのです」
「なるほど、では先ずは物件ですが……営業時間などのプランはお有りですか?」
「特に有りませんが本業は冒険者ですから、街に居る時に気まぐれに開けるくらいの店にしたいです。
儲ける気はあまり有りません。
半分趣味のお店です」
「商業ギルドとしてはユウ様ほどの薬師には商売に専念して頂けるとありがたいのですが……ユウ様の条件ですと人通りの多い大通りの物件より、裏通りのこじんまりとした物件の方が良いですね」
「そうですね。
ひっそりした感じてお願いします」
「少々お待ち下さい」
一度部屋を出たメイさんは数冊のファイルを持って戻って来ました。
どうやら、物件の情報が書かれているようです。
「この辺りの物件は如何でしょうか?」
メイさんはファイルを開き、いくつかの物件を見せてくれました。
わたしはその中から3つ候補を選ぶとメイさんと一緒に見にいく事になりました。
1つ目と2つ目を見た後、最後に訪れた物件は風切羽と同じ通りにある小さな物件でした。
以前は小物屋をやっていたようで高校の教室くらいの売り場スペースがあり、カウンターの後ろに奥に続くドアが有ります。
ドアを潜り、奥に入ると倉庫の様な部屋が2つ、キッチンが1つ、トイレが1つそして、上に上がる階段が有りました。
2階に上がると部屋が4つあります。
なかなか、良いですね。
風切羽に近いので食事も楽チンです。
この物件に決めましょう!
「メイさん、ここに決めました」
「え、もう決めたのですか?
普通はいろいろと探し回る物ですが……」
「即結即断がわたしのいい所です」
「はぁ、わかりました。
では、ギルドに戻り書類を書きましょう」
「はい、あといろいろと改装したいのですが……」
「はい、商業ギルドが職人を紹介しましょう」
わたしとメイさんは商業ギルドに戻ると物件を購入する書類に掛かります。
「代金は分割にしますか?」
「いえ、一括現金でお願いします」
ふふふ、稼いでますからね。
家くらいポンと現金で払いますよ。
「それとユウ様の商業ギルドへの登録ですが、業種は薬師でよろしいですか?
料理人スキルをお持ちならそちらも登録できますが?」
「薬師でお願いします」
料理はあくまで趣味です。
「はい、ではこちらが土地と物件の権利書と職人への紹介状です。
そして、ギルドカードをお返しします」
わたしはいくつかの書類と預けてあったギルドカードを受け取ります。
冒険者ギルドのギルドカードと商業ギルドのギルドカードは共用にする事が出来るそうです。
わたしのギルドカードにも冒険者ランクのAの横に商人ランクのHが書かれています。
商人ランクを上げるにはいくつかの方法があるそうですが基本的には売り上げを伸ばし沢山ギルドにお金を落として行くとランクが上がると言うシンプルな構造です。
勿論、AやBに上がるにはそれだけではいけません。
ギルドへの貢献や慈善事業、経営手腕などを審査されるらしいです。
わたしは細々とポーションを売り、偶に冒険をしてのんびり暮らしたいです。
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