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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
3話 出会った者と出会わなかった者
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俺はアルザックさんと森の中を警戒しながら進んで行く。
アルザックさんは右腕を失っている物の、その動きにぎこちなさは無く、明らかに俺よりも強そうだ。
俺たちはゴブリンが通ったと思われる獣道を進んでいる。
知能の低いゴブリンは自らが進んだ道を隠蔽なんてしない。
枝が折れ、土には足跡が残っている。
それを追跡しているのだ。
…………とアルザックさんが教えてくれた。
アルザックさんは右腕を失い引退したが、元Bランクの冒険者らしい。
正直、俺は足手纏いでは無いかと思ったが、何とか役に立ちたい。
「止まれ」
アルザックが小声で鋭く指示を出した。
その場に屈んで辺りを窺うと茂みを挟んだ先に2匹のゴブリンが居る。
アルザックさんと目配せをし、同時に飛びかかろうとすると、別の茂みからまた、ゴブリンが飛び出して来た。
新たに現れたゴブリンが2匹のゴブリンに何やらギーギーと伝えると、3匹は走り去って行った。
「なんですかね?」
「さあな、とにかく追うぞ」
俺とアルザックさんはゴブリンが去って行った方に進む。
すると前方から剣戟の音が聞こえて来た。
そっと茂みから様子を窺うと、冒険者らしき少女がゴブリンを相手に戦っている。
冒険者の少女の背後には身を寄せ合って怯えている3人の村娘が居た。
「冒険者が助けてくれていたようだな。
俺達も参戦するぞ、準備はいいか?」
「はい」
俺達は茂みから飛び出し、冒険者の少女を包囲して居たゴブリンに斬りかかった。
冒険者の少女は一瞬驚いた様だがすぐに味方だと判断し、次々とゴブリンを倒して行く。
冒険者の少女が手にしているのは細身のショートソードだ。
ゴブリンの手にした棍棒や鉄グズをまともに受ければ折れてしまいそうだが、力を逸らし上手く受け流し、ゴブリンの隙を狙い、喉や心臓などの急所に突きを放っている。
「グゴォ!」
「不味い!ボブゴブリンだ!」
アルザックさんの声が上がる。
突如現れたボブゴブリンは近くに居た冒険者の少女に錆の浮いた剣で斬りかかる。
しかし、冒険者の少女は慌てる事なく、剣を構える。
するとボブゴブリンの左側、視界の外から小さめのファイアーボールがボブゴブリンのこめかみに直撃した。
小さく威力は低いファイアーボールだったが、突然の衝撃にボブゴブリンは硬直した。
「はぁ!」
その隙に冒険者の少女はボブゴブリンの喉と胸を連続で貫く。
「グゥゥ」
ボブゴブリンが膝を着くと冒険者の少女は後ろに跳躍し魔法を放つ。
「引き裂け 疾風 エアカッター」
冒険者の少女の魔法を受けたボブゴブリンは胸に大きな切り傷を作り倒れた。
俺とアルザックさんも辺りのゴブリンの討伐を終える。
すると冒険者の少女が近づいて来た。
「ありがとう、助かったわ。
思ったより数が多くて手間取っていたのよ」
「いや、礼を言うのは俺の方だ。
俺はアルザック、こっちはエリオだ。
俺はそこの娘達の村の門番だ。
あの子達がゴブリンに拐われたと聞いて、偶然居合わせたエリオに協力してもらい助けに来たんだ」
「そう、私はたまたま、ゴブリンに捉えられたあの子達を見つけてね。
放って置くわけにも行かなかったし」
「そうか、ありがとう。
エリオも済まなかったな。
助かったよ、今日はもう暗くなるから村に泊まっていくと良い」
「ありがとうございます、俺の方こそ勉強になりました」
「君も是非村に寄ってくれないか?
大した持て成しは出来ないがせめてもの礼がしたい」
「いえ、別にお礼は良いんだけど……
ねぇ、あなた、エリオだっけ?
あなたは村の人間じゃないの?」
「え?ああ、俺は手紙の配達で村に来ていただけだよ」
「じゃあギルドがある町に戻るのね?」
「そうだけど……」
「そう、良かったら私を町まで連れて行ってくれないかしら?
実はここがどの辺りかも分からなくて」
どうやら彼女は道に迷ってこの場所に着いたらしい。
「分かった。
もちろん構わないよ」
「助かるわ、ああ、ごめんなさい。
まだ、名乗ってなかったわね。
私はマーリン、居なくなった師匠を探して旅をしているわ」
===========================
ポーション屋『雷鳥の止まり木』の店番を弟子のリリに任せたわたしは、オリオンに乗ってシアさんの待つレブリック公爵領を目指しています。
シアさんの手紙は、東方の島国、リュウガ王国のお偉いさんの病気の治療を依頼する内容でした。
リュウガ王国は最近までは激しい潮流や危険な海の魔物に阻まれ、大きな交流が無く、命懸けで航海した少数の個人が交流していたくらいです。
リュウガ王国のお偉いさんの治療を成功させれば貿易にも有利に働くでしょう。
そうすると、シアさんから送って貰っているリュウガ王国の食べ物も更にグレードアップすると言うカラクリです。
先ずはシアさんに会い、詳しい話を聞く為、レブリック公爵領に向かっていると言う訳です。
「ん?」
血の匂いですね。
「オリオン」
「キュー」
盗賊ならば掃除しておきましょう。
わたしは綺麗好きなのです。
少しルートを外れ森の上を飛んでいると下で戦っている人間を見つけます。
「んー盗賊では無いみたいですね」
森の木々でよく見えませんが、眼下では3人の冒険者がゴブリンと戦っているみたいです。
手こずっているなら手を貸すのですが3人はゴブリンを圧倒しています。
問題無いですね。
わたしはルートに戻りレブリック公爵領へと急ぐのでした。
アルザックさんは右腕を失っている物の、その動きにぎこちなさは無く、明らかに俺よりも強そうだ。
俺たちはゴブリンが通ったと思われる獣道を進んでいる。
知能の低いゴブリンは自らが進んだ道を隠蔽なんてしない。
枝が折れ、土には足跡が残っている。
それを追跡しているのだ。
…………とアルザックさんが教えてくれた。
アルザックさんは右腕を失い引退したが、元Bランクの冒険者らしい。
正直、俺は足手纏いでは無いかと思ったが、何とか役に立ちたい。
「止まれ」
アルザックが小声で鋭く指示を出した。
その場に屈んで辺りを窺うと茂みを挟んだ先に2匹のゴブリンが居る。
アルザックさんと目配せをし、同時に飛びかかろうとすると、別の茂みからまた、ゴブリンが飛び出して来た。
新たに現れたゴブリンが2匹のゴブリンに何やらギーギーと伝えると、3匹は走り去って行った。
「なんですかね?」
「さあな、とにかく追うぞ」
俺とアルザックさんはゴブリンが去って行った方に進む。
すると前方から剣戟の音が聞こえて来た。
そっと茂みから様子を窺うと、冒険者らしき少女がゴブリンを相手に戦っている。
冒険者の少女の背後には身を寄せ合って怯えている3人の村娘が居た。
「冒険者が助けてくれていたようだな。
俺達も参戦するぞ、準備はいいか?」
「はい」
俺達は茂みから飛び出し、冒険者の少女を包囲して居たゴブリンに斬りかかった。
冒険者の少女は一瞬驚いた様だがすぐに味方だと判断し、次々とゴブリンを倒して行く。
冒険者の少女が手にしているのは細身のショートソードだ。
ゴブリンの手にした棍棒や鉄グズをまともに受ければ折れてしまいそうだが、力を逸らし上手く受け流し、ゴブリンの隙を狙い、喉や心臓などの急所に突きを放っている。
「グゴォ!」
「不味い!ボブゴブリンだ!」
アルザックさんの声が上がる。
突如現れたボブゴブリンは近くに居た冒険者の少女に錆の浮いた剣で斬りかかる。
しかし、冒険者の少女は慌てる事なく、剣を構える。
するとボブゴブリンの左側、視界の外から小さめのファイアーボールがボブゴブリンのこめかみに直撃した。
小さく威力は低いファイアーボールだったが、突然の衝撃にボブゴブリンは硬直した。
「はぁ!」
その隙に冒険者の少女はボブゴブリンの喉と胸を連続で貫く。
「グゥゥ」
ボブゴブリンが膝を着くと冒険者の少女は後ろに跳躍し魔法を放つ。
「引き裂け 疾風 エアカッター」
冒険者の少女の魔法を受けたボブゴブリンは胸に大きな切り傷を作り倒れた。
俺とアルザックさんも辺りのゴブリンの討伐を終える。
すると冒険者の少女が近づいて来た。
「ありがとう、助かったわ。
思ったより数が多くて手間取っていたのよ」
「いや、礼を言うのは俺の方だ。
俺はアルザック、こっちはエリオだ。
俺はそこの娘達の村の門番だ。
あの子達がゴブリンに拐われたと聞いて、偶然居合わせたエリオに協力してもらい助けに来たんだ」
「そう、私はたまたま、ゴブリンに捉えられたあの子達を見つけてね。
放って置くわけにも行かなかったし」
「そうか、ありがとう。
エリオも済まなかったな。
助かったよ、今日はもう暗くなるから村に泊まっていくと良い」
「ありがとうございます、俺の方こそ勉強になりました」
「君も是非村に寄ってくれないか?
大した持て成しは出来ないがせめてもの礼がしたい」
「いえ、別にお礼は良いんだけど……
ねぇ、あなた、エリオだっけ?
あなたは村の人間じゃないの?」
「え?ああ、俺は手紙の配達で村に来ていただけだよ」
「じゃあギルドがある町に戻るのね?」
「そうだけど……」
「そう、良かったら私を町まで連れて行ってくれないかしら?
実はここがどの辺りかも分からなくて」
どうやら彼女は道に迷ってこの場所に着いたらしい。
「分かった。
もちろん構わないよ」
「助かるわ、ああ、ごめんなさい。
まだ、名乗ってなかったわね。
私はマーリン、居なくなった師匠を探して旅をしているわ」
===========================
ポーション屋『雷鳥の止まり木』の店番を弟子のリリに任せたわたしは、オリオンに乗ってシアさんの待つレブリック公爵領を目指しています。
シアさんの手紙は、東方の島国、リュウガ王国のお偉いさんの病気の治療を依頼する内容でした。
リュウガ王国は最近までは激しい潮流や危険な海の魔物に阻まれ、大きな交流が無く、命懸けで航海した少数の個人が交流していたくらいです。
リュウガ王国のお偉いさんの治療を成功させれば貿易にも有利に働くでしょう。
そうすると、シアさんから送って貰っているリュウガ王国の食べ物も更にグレードアップすると言うカラクリです。
先ずはシアさんに会い、詳しい話を聞く為、レブリック公爵領に向かっていると言う訳です。
「ん?」
血の匂いですね。
「オリオン」
「キュー」
盗賊ならば掃除しておきましょう。
わたしは綺麗好きなのです。
少しルートを外れ森の上を飛んでいると下で戦っている人間を見つけます。
「んー盗賊では無いみたいですね」
森の木々でよく見えませんが、眼下では3人の冒険者がゴブリンと戦っているみたいです。
手こずっているなら手を貸すのですが3人はゴブリンを圧倒しています。
問題無いですね。
わたしはルートに戻りレブリック公爵領へと急ぐのでした。
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チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
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