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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
64話 名工アルッキ
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「お待たせしました。
こちらがご依頼のしなです。
確認して下さい」
エルフの店員さんが店の奥からわたしが依頼した物を持って来てくれました。
わたしが錬金術師さんに依頼したのは蒸留器です。
異世界+薬師と言えば蒸留器です。
フラスコの水を沸騰させ、水蒸気をガラス製の管に通し冷やす事で蒸留水を作る道具です。
これを使えば薬草や花から薬効エキスや精油を得る事が出来ます。
「ありがとうございます。
お値段はいかほどですか?」
「はい……実はご相談なのですが、コレと同じ物を造って販売する許可を頂けませんか?
対価は、今回の料金と白金貨5枚で如何でしょうか?」
「それは構いませんが、蒸留器ならすでに存在するはずですよね?」
「はい、ですが、ユウ様のご依頼の蒸留器は従来の物より使い勝手がよく、効率も良い物なのです」
「そうですか、分かりました。
わたしはその条件で良いですよ」
「ありがとうございます、ではこちらの契約書にサインをお願いします」
わたしは契約書を確認し、サインをすると蒸留器と白金貨を貰い、宿へと戻ります。
素材をアルッキさんに預けてから10日、冒険者ギルドで薬の調合の指名依頼をいくつか受けたりしながら過ごしていました。
その日、宿に戻って来ると、パーニャさんがわたしを待っていました。
「あ、ユウさん、武器が完成しますから一緒に来て下さい」
パーニャさんに連れられて、キースさんの工房にやって来ました。
お店の中に入ると作業場のドアの前にキースさんが座っています。
「お疲れ様ですキースさん。
アルッキさんは作業場ですか?」
「ああ、最後の仕上げの為に1人で集中したいって言って昨日からこもってるんだ。
それで、今朝、扉越しにもう直ぐ完成するから嬢ちゃんを呼んでこいって言ってな」
「そうでしたか。
では、しばらく待てせてもら……」
ギィ
わたしが言い切る前に作業場の扉が開きアルッキさんが部屋から出て来ました…………出て来たのですが…………
「うぅ」
アルッキさんは2、3歩フラフラと歩くと崩れ落ちてしまいました。
「お父さん!」
「アルッキさん!」
わたし達が駆け寄るとアルッキさんは机を支えに立ち上がりました。
「大丈夫だ。
少し疲れているだけだ」
「でも、今までこんな事は無かったじゃない!」
心配しているパーニャさんにアルッキさんは疲れ切っていながら、ニヤリと笑い掛けます。
「それはそうだ、今までとは違うんだ!
今までと同じじゃ困る!」
疲労困憊のアルッキさんは何故か嬉しそうな声を上げ、作業場の扉を開けました。
「さぁ、嬢ちゃん。
受け取れ、嬢ちゃんの新しい戦斧だ」
作業場に入ると机の上に置かれた戦斧目に入ります。
わたしの身長よりも長い柄に大きな刃はどちらも深い漆黒、柄には金と銀の複雑な線が走っており、所々に赤い線が混じっています。
その戦斧は夜空の星々を凝縮した様な美しい戦斧でした。
キースさんとパーニャさんも戦斧の持つ美しさ、そしてその存在感に目を離せなくなっています。
そして何より、この戦斧は……
《名無し》
伝説級
名工アルッキによって作られた伝説の戦斧
効果
・深淵属性強化
・斬撃強化
・魔法切断
・強度上昇
・重量操作
・魔力蓄積
まさかの伝説級の武器です。
たしか、前にガルフさんに聞いた話では現在、伝説級のアイテムを作れる職人は存在せず、現存する伝説級のアイテムは全て遺跡などから発見された旧文明の遺産なのだそうです。
伝説級の武具を造れる職人は歴史上、確認できているだけでだったの3人、いずれも古代魔法文明時代の伝説の名工なのだとか。
しかし、アルッキさんが造り上げたこの戦斧は確かに伝説級……つまり、アルッキさんは伝説級に到達した4人目の名工となったという事です。
「お、おい、こいつは……アルッキ殿、まさか……」
「お、お父さん、とうとう……」
わたしよりも職人組の方が衝撃を受けている様ですね。
まぁ、当然ですか。
「細かい話は明日にしましょう。
今はアルッキさんを休ませるべきです」
わたしは、ざわざわ、そわそわし始めた3人をなだめ、興奮するアルッキさんに麻酔薬を嗅がせて眠らせるとキースさんに部屋を借りて寝かせました。
かなり疲労していましたからね。
あのまま、興奮して動き回るのは危険です。
アルッキさん程では有りませんが興奮するパーニャさんとキースさんにも話は明日だと伝えこの日はパーニャさんと宿に戻るのでした。
こちらがご依頼のしなです。
確認して下さい」
エルフの店員さんが店の奥からわたしが依頼した物を持って来てくれました。
わたしが錬金術師さんに依頼したのは蒸留器です。
異世界+薬師と言えば蒸留器です。
フラスコの水を沸騰させ、水蒸気をガラス製の管に通し冷やす事で蒸留水を作る道具です。
これを使えば薬草や花から薬効エキスや精油を得る事が出来ます。
「ありがとうございます。
お値段はいかほどですか?」
「はい……実はご相談なのですが、コレと同じ物を造って販売する許可を頂けませんか?
対価は、今回の料金と白金貨5枚で如何でしょうか?」
「それは構いませんが、蒸留器ならすでに存在するはずですよね?」
「はい、ですが、ユウ様のご依頼の蒸留器は従来の物より使い勝手がよく、効率も良い物なのです」
「そうですか、分かりました。
わたしはその条件で良いですよ」
「ありがとうございます、ではこちらの契約書にサインをお願いします」
わたしは契約書を確認し、サインをすると蒸留器と白金貨を貰い、宿へと戻ります。
素材をアルッキさんに預けてから10日、冒険者ギルドで薬の調合の指名依頼をいくつか受けたりしながら過ごしていました。
その日、宿に戻って来ると、パーニャさんがわたしを待っていました。
「あ、ユウさん、武器が完成しますから一緒に来て下さい」
パーニャさんに連れられて、キースさんの工房にやって来ました。
お店の中に入ると作業場のドアの前にキースさんが座っています。
「お疲れ様ですキースさん。
アルッキさんは作業場ですか?」
「ああ、最後の仕上げの為に1人で集中したいって言って昨日からこもってるんだ。
それで、今朝、扉越しにもう直ぐ完成するから嬢ちゃんを呼んでこいって言ってな」
「そうでしたか。
では、しばらく待てせてもら……」
ギィ
わたしが言い切る前に作業場の扉が開きアルッキさんが部屋から出て来ました…………出て来たのですが…………
「うぅ」
アルッキさんは2、3歩フラフラと歩くと崩れ落ちてしまいました。
「お父さん!」
「アルッキさん!」
わたし達が駆け寄るとアルッキさんは机を支えに立ち上がりました。
「大丈夫だ。
少し疲れているだけだ」
「でも、今までこんな事は無かったじゃない!」
心配しているパーニャさんにアルッキさんは疲れ切っていながら、ニヤリと笑い掛けます。
「それはそうだ、今までとは違うんだ!
今までと同じじゃ困る!」
疲労困憊のアルッキさんは何故か嬉しそうな声を上げ、作業場の扉を開けました。
「さぁ、嬢ちゃん。
受け取れ、嬢ちゃんの新しい戦斧だ」
作業場に入ると机の上に置かれた戦斧目に入ります。
わたしの身長よりも長い柄に大きな刃はどちらも深い漆黒、柄には金と銀の複雑な線が走っており、所々に赤い線が混じっています。
その戦斧は夜空の星々を凝縮した様な美しい戦斧でした。
キースさんとパーニャさんも戦斧の持つ美しさ、そしてその存在感に目を離せなくなっています。
そして何より、この戦斧は……
《名無し》
伝説級
名工アルッキによって作られた伝説の戦斧
効果
・深淵属性強化
・斬撃強化
・魔法切断
・強度上昇
・重量操作
・魔力蓄積
まさかの伝説級の武器です。
たしか、前にガルフさんに聞いた話では現在、伝説級のアイテムを作れる職人は存在せず、現存する伝説級のアイテムは全て遺跡などから発見された旧文明の遺産なのだそうです。
伝説級の武具を造れる職人は歴史上、確認できているだけでだったの3人、いずれも古代魔法文明時代の伝説の名工なのだとか。
しかし、アルッキさんが造り上げたこの戦斧は確かに伝説級……つまり、アルッキさんは伝説級に到達した4人目の名工となったという事です。
「お、おい、こいつは……アルッキ殿、まさか……」
「お、お父さん、とうとう……」
わたしよりも職人組の方が衝撃を受けている様ですね。
まぁ、当然ですか。
「細かい話は明日にしましょう。
今はアルッキさんを休ませるべきです」
わたしは、ざわざわ、そわそわし始めた3人をなだめ、興奮するアルッキさんに麻酔薬を嗅がせて眠らせるとキースさんに部屋を借りて寝かせました。
かなり疲労していましたからね。
あのまま、興奮して動き回るのは危険です。
アルッキさん程では有りませんが興奮するパーニャさんとキースさんにも話は明日だと伝えこの日はパーニャさんと宿に戻るのでした。
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