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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
104話 魔境
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「光鱗」
私の周りに光の鱗が生まれます。
「魔装『鱗盾』」
光の鱗が集まりわたしの前に盾が形造られました。
ガッガッガッガギッ!
「 な⁉︎ 」
鱗盾は魔物の攻撃を3発程受け止めましたが4発目の攻撃をけた時、粉々に砕け散ってしまいました。
「くっ!」
身の丈以上の大斧『ピリオド』を振り、魔物が吐き出し、高速で飛来する石の槍を叩き落して行きます。
しかし、魔境で出会ったカメレオンの様な魔物は尽きる事なく石の槍を打ち出して来ます。
「しまっ⁉︎」
ギンッ!
あまりの猛攻に迎撃が間に合わなくなり、石の槍がわたしに突き刺さりそうになった時、横からリゼさんの剣が翻り石の槍を切り裂きました。
「す、すみません」
「ユウちゃん、あの魔物の攻撃は貫通力が高いわ。
初めて目にする攻撃は受け止めるんじゃなくて、なるべく避ける。
それが無理なら盾を斜めに構えて受け流すのよ」
「はい!」
リゼさんのアドバイスを受け新しく鱗盾を作ったわたしはカメレオンの様な魔物に向かって駆け出します。
石の槍がわたしに殺到しますが鱗盾を斜めにして受け流して行きます。
受け止めては4発が限界だった鱗盾ですが、受け流す事で損耗を最小限に抑える事が出来ました。
「黒鱗」
カメレオンの様な魔物の目が前に迫った時、わたしの光鱗が深淵属性を得て漆黒の鱗に変わります。
「龍装『黒龍戦斧』」
ピリオドの周りに凝縮された黒い光が集まり戦斧の巨大な刃に恐ろしい破壊の力を秘めた魔力が宿りました。
「遍断ち」
わたしが振り下ろした戦斧は多少の抵抗は感じましたが、カメレオンの様な魔物を両断しました。
「ふぅ」
「お疲れ様、ユウちゃん」
「はい、この魔物は何と言う魔物なんですか?」
「さぁ、私も初めて見る魔物よ」
「そうですか……取り敢えず素材は持って行きましょう」
私はカメレオンの様な魔物をバックに突っ込みながらアイテムボックスに入れて、再び、リゼさんと歩き始めました。
わたしとリゼさんが魔境に入ってからすでに数週間が過ぎでいます。
初めはオリオンに乗りぐんぐんと進んでいたのですが、魔境の上空は強力な竜種や突然の暴風などが存在し危険なので、こうして地上を移動しているのです。
すでに幾度もの魔物の襲撃を受けているのですが、そのどれもが強力な魔物であり、中には先程のカメレオンの様な魔物の様に未発見の新種の魔物も少なく有りません。
リゼさんが居なければわたしも呆気なく死んでいたでしょう。
「そろそろ休息にしましょう」
「わかりました、簡単に食べられる物でも用意しますね」
「ありがとう、ユウちゃんの料理は美味しいから楽しみだわ。
1人だと木ノ実や焼いただけのお肉で済ませてしまう事が多いのよね」
「リゼさんは料理とかは出来ないのですか?」
「…………あまりしないわね」
「…………出来ないとは言わないのですね?」
「…………あまりしないわ」
わたしはリゼさんと会話をしながら手早くスープとサンドイッチを作るのでした。
私の周りに光の鱗が生まれます。
「魔装『鱗盾』」
光の鱗が集まりわたしの前に盾が形造られました。
ガッガッガッガギッ!
「 な⁉︎ 」
鱗盾は魔物の攻撃を3発程受け止めましたが4発目の攻撃をけた時、粉々に砕け散ってしまいました。
「くっ!」
身の丈以上の大斧『ピリオド』を振り、魔物が吐き出し、高速で飛来する石の槍を叩き落して行きます。
しかし、魔境で出会ったカメレオンの様な魔物は尽きる事なく石の槍を打ち出して来ます。
「しまっ⁉︎」
ギンッ!
あまりの猛攻に迎撃が間に合わなくなり、石の槍がわたしに突き刺さりそうになった時、横からリゼさんの剣が翻り石の槍を切り裂きました。
「す、すみません」
「ユウちゃん、あの魔物の攻撃は貫通力が高いわ。
初めて目にする攻撃は受け止めるんじゃなくて、なるべく避ける。
それが無理なら盾を斜めに構えて受け流すのよ」
「はい!」
リゼさんのアドバイスを受け新しく鱗盾を作ったわたしはカメレオンの様な魔物に向かって駆け出します。
石の槍がわたしに殺到しますが鱗盾を斜めにして受け流して行きます。
受け止めては4発が限界だった鱗盾ですが、受け流す事で損耗を最小限に抑える事が出来ました。
「黒鱗」
カメレオンの様な魔物の目が前に迫った時、わたしの光鱗が深淵属性を得て漆黒の鱗に変わります。
「龍装『黒龍戦斧』」
ピリオドの周りに凝縮された黒い光が集まり戦斧の巨大な刃に恐ろしい破壊の力を秘めた魔力が宿りました。
「遍断ち」
わたしが振り下ろした戦斧は多少の抵抗は感じましたが、カメレオンの様な魔物を両断しました。
「ふぅ」
「お疲れ様、ユウちゃん」
「はい、この魔物は何と言う魔物なんですか?」
「さぁ、私も初めて見る魔物よ」
「そうですか……取り敢えず素材は持って行きましょう」
私はカメレオンの様な魔物をバックに突っ込みながらアイテムボックスに入れて、再び、リゼさんと歩き始めました。
わたしとリゼさんが魔境に入ってからすでに数週間が過ぎでいます。
初めはオリオンに乗りぐんぐんと進んでいたのですが、魔境の上空は強力な竜種や突然の暴風などが存在し危険なので、こうして地上を移動しているのです。
すでに幾度もの魔物の襲撃を受けているのですが、そのどれもが強力な魔物であり、中には先程のカメレオンの様な魔物の様に未発見の新種の魔物も少なく有りません。
リゼさんが居なければわたしも呆気なく死んでいたでしょう。
「そろそろ休息にしましょう」
「わかりました、簡単に食べられる物でも用意しますね」
「ありがとう、ユウちゃんの料理は美味しいから楽しみだわ。
1人だと木ノ実や焼いただけのお肉で済ませてしまう事が多いのよね」
「リゼさんは料理とかは出来ないのですか?」
「…………あまりしないわね」
「…………出来ないとは言わないのですね?」
「…………あまりしないわ」
わたしはリゼさんと会話をしながら手早くスープとサンドイッチを作るのでした。
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