神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ

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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》

127話 コンジキヤシャタケ

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  ドゴッ!

  ドゴッ!

  ドゴッ!

「連射も出来るのですか……」

  キノコの森を駆けるわたしの背後では、マタンゴの胞子攻撃で次々と大木が薙ぎ倒されて行きます。
  環境破壊です。
  マタンゴの胞子の砲撃……胞子砲は指向性を持たせた胞子を高速で打ち出すことで衝撃波を発生させているみたいですね。
  もし直撃すれば、死にはしないでしょうが骨が何本か折れるでしょう。
  
「はっ!」

  マタンゴ自体の防御力は低く、雷鳴の鉈を振ると、纏を使う必要もなく簡単にバラバラに切り裂く事が出来ます。
  そして、バラバラになったマタンゴは、1つを残し崩れ落ちると、残った1つから新しいマタンゴが生えて来ます。

「ふむ」

  やはり、わたしの考えた通りの様です。
  マタンゴは魔石が含まれる欠けらから再生する様ですね。
  ならば、魔石を破壊すれば再生は止まるはずです。
  わたしは右目を閉じると魔力を左目の覚醒の宝玉に集めます。
  そして魔視の魔眼を発動させます。
  これは物体に込められた魔力を視認する事ができる魔眼なのですが、正直あまり役には立ちません。
  大抵の場合は鑑定スキルの方が有用ですし、かなり魔力を消費してしまうので、コストパフォーマンスも良く無いのです。
  ですが、今回の様に隠れている魔石を探したりする場合は有用です。
  かなりピンポイントな使い道です。
  まぁ、無いよりは有った方が良いでしょう。
  魔石の位置を確認したわたしは灰被りシンデレラと雷鳴の鉈を手に胞子を撒き散らすマタンゴに迫ります。

「は!」

  魔石をくり抜く様に雷鳴の鉈を走らせます。
  そしてすぐさま灰被りシンデレラに魔力を込めて、高温の炎を作り出すと、魔石を焼き払いました。
  すると不思議な事に魔石の無いマタンゴは崩れ去る事なく動きを止めました。
  どう言う理屈なのでしょうか?
  それとマタンゴは食べられるのかもわかりません。
  かなり珍しい魔物ですからね。
  胞子を飛ばして来た事から考えると毒キノコでしょう。
  でも、一応もって帰りましょうか?
  アイテムボックスなら嵩張らないですし……
  わたしは、取り敢えずマタンゴをアイテムボックスにしまい、改めてコンジキヤシャタケを探し始めました。
  川の側を探索します。
  マッピングスキルでサーチすれば楽なのですがそれを行えばマッピングの範囲がかなり狭まり、想定外の魔物の襲撃を受ける可能性が有ります。
  なので、マッピングは最大範囲で魔物を探知して、コンジキヤシャタケは自力で探すのが最善でしょう。
  薬に使える有用なキノコや食用になる美味しいキノコが沢山有ります。
  それらをついでに採取していると

「お!」

  見つけました。
  大きな傘と短めの軸、暗闇を作ると淡く発光するキノコ……コンジキヤシャタケです!
  あまり密集して生えるキノコでは無いのでポツポツと生えています。
  患者の数が多いのでこれでは足りません。
  なんとか数を揃えたいです。
  しばらく川の側を探していると小さな洞窟を発見しました。
  湿度も高く、ちょうど良い場所なので重点的に探します。
  この洞窟は環境が良かったのか、結構な数が自生しているみたいです。
  わたしは早速、必要な量のコンジキヤシャタケを採取すると洞窟を出て、龍仙境に戻るべくキノコだらけの森を後にするのでした。
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