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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
30話 召喚魔法とわたし
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辺境へ行く事を決めた翌日、宿を引き払いギルドへ向かいます。
辺境までは順調に行って10日ほどですが治療に時間が掛かりますし、そろそろ他の街も観てみたくなっていた所です。
辺境は薬の素材が豊富なので、住み心地が良ければ拠点を移しても良いと思います。
リーナさんと必ず遊びに来ると約束しました。
お菓子を買いにきますからね。
ギルドに到着しました。
シルバさんは既に準備万端で待っていたようです。
「おはようございます。シルバさん。
お待たせしてしまいましたか?」
「おはようございます。いえ、わたくしが早く着きすぎたのです」
うん。
ダンディなおじさまも悪く有りませんがこう言った会話はイケメン好青年を相手にしたいです。
わたし達は開門と同時に辺境へ向けて出発しました。
その日の夕方、「そろそろ野営の準備をしましょう」と言うシルバさんの言葉で街道を少しそれて、近くに小川が流れる開けた場所に野営地を設営します。
シルバさんがテントを張ってくれている間にわたしは料理を作ります。
料理と言っても野営中ですから簡単なスープと昼の休憩中に狩った一角ウサギの肉を串焼きにしました。
まだ、旅は始まったばかりですから食料はなるべく温存します。
夕食の後、今夜の見張りについてシルバさんに相談すると旅の間の見張りは任せてくれと言われました。
「契約により 扉を開く 夜を見通す瞳を我が元に 召喚 夜狼」
シルバさんの詠唱によって出現した魔方陣から漆黒の毛並みが非常にカッコいい狼が現れました。
「このナイトウルフはわたくしの従魔で名をナクトと言います。
Cランクの魔物で索敵能力に優れているので夜の間の見張りはお任せ下さい」
「シルバさんも召喚魔法が使えるのですね」
「はい。しかし、わたくしの召喚魔法はほとんど独学で学んだので実力は大したものでは有りません」
「でもCランクの魔物を召喚出来ているじゃないですか。
わたしはCランクの魔物を召喚出来なかったんです」
「ユウ様はバードランナーとソニックフェザーの他に従魔と契約しているのですか?」
「はい。
召喚できないのですがサイレントオウルとサンダーバードの2匹がいます」
「サンダーバードですか、Aランクの魔物ではないですか!」
おっと!やはりこれは不味かった様です。
念の為、言い訳を考えて置いて良かったです。
「わたしが森で卵を見つけて育てたんです」
「なるほど、竜騎士がワイバーンを育てるのと同じと言う訳ですか」
なんとか納得してくれた様です。
それと、やはり竜騎士と言うのが存在する様ですね。是非観てみたいです。
「ユウ様はサンダーバードとサイレントオウルが召喚出来無いのですか?」
「はい。魔力操作が上達すればできる様になると思ったのですが、上手くいきません」
「もしかすると距離の問題かも知れません」
「距離ですか?」
「はい。ユウ様は普段、バードランナーなどの従魔たちをユウ様の故郷、たしか大和と言う国から召喚しているのでは有りませんか?」
「え!あ、そ、そうですよ」
「そして、大和の国は国名が知られてい無いほど遠い国です。
召喚魔法は召喚する距離が遠い程、また召喚するものが強い魔力や力を持つほど多くの魔力や高度な制御技術が求められます。
ユウ様の魔力量や制御技術は素晴らしい技量ですが、それでも尚、高ランクの魔物を召喚することができ無いほど遠く離れているのでは無いでしょうか?」
「な、なるほど。確かに其れなら辻褄が合いますね。
しかし、其れだとサンダーバードとサイレントオウルはもう召喚出来無いと言うことでしょうか?」
「現時点ではサンダーバードを召喚する事は難しいですね。ですがサイレントオウルなら、なんとかなるかも知れません」
「何か方法が有るのですか?」
「はい。こちらをご覧ください」
シルバさんがマジックバックから絨毯を取り出しましす。
シルバさんはその絨毯を広げて見せてくれました。
絨毯には精緻な刺繍が施されています。どうやら魔方陣を織り込んでいる様です。
「これは召喚術の補助魔方陣です。
この魔方陣と触媒を使う事で召喚の負担をかなり抑えることが出来ます。
サンダーバード程の高ランクの魔物を召喚するには触媒となる物が有りませんがサイレントオウルなら恐らく普通の魔石を触媒にして、召喚できると思います」
この魔方陣はガストの街から大陸の反対側まで旅するシルバさんに連絡用として辺境伯様が持たせてくれたそうです。
これを使って鳥系の従魔を召喚して連絡を取り合っていたそうです。
わたしは魔方陣を借りてサイレントオウルを召喚してみます。
「契約により 扉を開く 静寂の翼を 我が元に 召喚 凪梟」
魔方陣から黒い影が飛び出してきて、わたしに飛びつきました。
真っ黒な身体に金の瞳がキュートです。
初対面だとバレ無いようにしなければいけません。
先ずは名前です。
実は、この子を一目見た時に決まりました。このこの名前はフロウです。
ふふふ……『クロ』だと思いましたか?
いいえ!このこはフロウです。
因みに、サンダーバードはやはりダメでした。
「しかし、今後フロウを呼ぶ時は補助魔方陣を使わ無いといけないのでしょうか?」
「いえ。1度召喚してしまえばそこで送還する場所をこの大陸に変更すればいいのです。
幸い、辺境であるガストの街は従魔を連れている者も多いので従魔用の牧場なども有ります。
普段はそこに預けて置いて、必要な時に召喚すればよいのですよ」
こうして旅の間、シルバさんから召喚魔法の手ほどきを受けることが出来ました。
辺境までは順調に行って10日ほどですが治療に時間が掛かりますし、そろそろ他の街も観てみたくなっていた所です。
辺境は薬の素材が豊富なので、住み心地が良ければ拠点を移しても良いと思います。
リーナさんと必ず遊びに来ると約束しました。
お菓子を買いにきますからね。
ギルドに到着しました。
シルバさんは既に準備万端で待っていたようです。
「おはようございます。シルバさん。
お待たせしてしまいましたか?」
「おはようございます。いえ、わたくしが早く着きすぎたのです」
うん。
ダンディなおじさまも悪く有りませんがこう言った会話はイケメン好青年を相手にしたいです。
わたし達は開門と同時に辺境へ向けて出発しました。
その日の夕方、「そろそろ野営の準備をしましょう」と言うシルバさんの言葉で街道を少しそれて、近くに小川が流れる開けた場所に野営地を設営します。
シルバさんがテントを張ってくれている間にわたしは料理を作ります。
料理と言っても野営中ですから簡単なスープと昼の休憩中に狩った一角ウサギの肉を串焼きにしました。
まだ、旅は始まったばかりですから食料はなるべく温存します。
夕食の後、今夜の見張りについてシルバさんに相談すると旅の間の見張りは任せてくれと言われました。
「契約により 扉を開く 夜を見通す瞳を我が元に 召喚 夜狼」
シルバさんの詠唱によって出現した魔方陣から漆黒の毛並みが非常にカッコいい狼が現れました。
「このナイトウルフはわたくしの従魔で名をナクトと言います。
Cランクの魔物で索敵能力に優れているので夜の間の見張りはお任せ下さい」
「シルバさんも召喚魔法が使えるのですね」
「はい。しかし、わたくしの召喚魔法はほとんど独学で学んだので実力は大したものでは有りません」
「でもCランクの魔物を召喚出来ているじゃないですか。
わたしはCランクの魔物を召喚出来なかったんです」
「ユウ様はバードランナーとソニックフェザーの他に従魔と契約しているのですか?」
「はい。
召喚できないのですがサイレントオウルとサンダーバードの2匹がいます」
「サンダーバードですか、Aランクの魔物ではないですか!」
おっと!やはりこれは不味かった様です。
念の為、言い訳を考えて置いて良かったです。
「わたしが森で卵を見つけて育てたんです」
「なるほど、竜騎士がワイバーンを育てるのと同じと言う訳ですか」
なんとか納得してくれた様です。
それと、やはり竜騎士と言うのが存在する様ですね。是非観てみたいです。
「ユウ様はサンダーバードとサイレントオウルが召喚出来無いのですか?」
「はい。魔力操作が上達すればできる様になると思ったのですが、上手くいきません」
「もしかすると距離の問題かも知れません」
「距離ですか?」
「はい。ユウ様は普段、バードランナーなどの従魔たちをユウ様の故郷、たしか大和と言う国から召喚しているのでは有りませんか?」
「え!あ、そ、そうですよ」
「そして、大和の国は国名が知られてい無いほど遠い国です。
召喚魔法は召喚する距離が遠い程、また召喚するものが強い魔力や力を持つほど多くの魔力や高度な制御技術が求められます。
ユウ様の魔力量や制御技術は素晴らしい技量ですが、それでも尚、高ランクの魔物を召喚することができ無いほど遠く離れているのでは無いでしょうか?」
「な、なるほど。確かに其れなら辻褄が合いますね。
しかし、其れだとサンダーバードとサイレントオウルはもう召喚出来無いと言うことでしょうか?」
「現時点ではサンダーバードを召喚する事は難しいですね。ですがサイレントオウルなら、なんとかなるかも知れません」
「何か方法が有るのですか?」
「はい。こちらをご覧ください」
シルバさんがマジックバックから絨毯を取り出しましす。
シルバさんはその絨毯を広げて見せてくれました。
絨毯には精緻な刺繍が施されています。どうやら魔方陣を織り込んでいる様です。
「これは召喚術の補助魔方陣です。
この魔方陣と触媒を使う事で召喚の負担をかなり抑えることが出来ます。
サンダーバード程の高ランクの魔物を召喚するには触媒となる物が有りませんがサイレントオウルなら恐らく普通の魔石を触媒にして、召喚できると思います」
この魔方陣はガストの街から大陸の反対側まで旅するシルバさんに連絡用として辺境伯様が持たせてくれたそうです。
これを使って鳥系の従魔を召喚して連絡を取り合っていたそうです。
わたしは魔方陣を借りてサイレントオウルを召喚してみます。
「契約により 扉を開く 静寂の翼を 我が元に 召喚 凪梟」
魔方陣から黒い影が飛び出してきて、わたしに飛びつきました。
真っ黒な身体に金の瞳がキュートです。
初対面だとバレ無いようにしなければいけません。
先ずは名前です。
実は、この子を一目見た時に決まりました。このこの名前はフロウです。
ふふふ……『クロ』だと思いましたか?
いいえ!このこはフロウです。
因みに、サンダーバードはやはりダメでした。
「しかし、今後フロウを呼ぶ時は補助魔方陣を使わ無いといけないのでしょうか?」
「いえ。1度召喚してしまえばそこで送還する場所をこの大陸に変更すればいいのです。
幸い、辺境であるガストの街は従魔を連れている者も多いので従魔用の牧場なども有ります。
普段はそこに預けて置いて、必要な時に召喚すればよいのですよ」
こうして旅の間、シルバさんから召喚魔法の手ほどきを受けることが出来ました。
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