神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ

文字の大きさ
74 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》

69話 世紀末とわたし

しおりを挟む
『そもそも天津神800万は、ソロモン72の公式ライバルとして(中略)それで二期生が(中略)その時の天照ちゃんがマジで可愛いの』

(な、なるほど)

『それでね、5枚目のシングルでセンターに(中略)だからクシナダちゃんが(中略)妹グループの国津神800万に(中略)君もそう思わない?』

(そ、そうですね。あの……)

『それからさ、この前、アールヴヘイムツアーに行ったんだけど(中略)噂では人気少年誌に連載してる芸術神が国津神800万にどハマりしてるらしくて(中略)先週の放送ではね……』

(あ、あの‼︎  済みません、そろそろ本題に入っても良いでしょうか?)

『ん? あぁ、ごめんごめん。
  つい、熱が入っちゃったよ。
  それで、なに?』


(はい、わたし以外にも、この世界にやって来た日本人がいるんですよね?)

『いるよ』

(その……何人くらいいるとか教えてもらう事は出来ますか?)

『他の人の詳細な情報は教える事は出来ないけど、人数くらいなら教えてあげるよ』

(おお!聞いてみる物ですね)

『僕がその世界に送ったのは君を入れて3人だよ。
  多少のズレは有ると思うけど大体同じ時代に送ったはずだから、もしかしたらその内、出会う事も有るかもね』

(え? 3人だけですか?
  でも、明らかに日本……と言うか地球の文化の影響を受けたような物が色々と有りましたけど?)

『それは僕の前の神がやった奴だね。
  その世界はこの前、先輩から中古で……ゴホン! 上級神より管理を引き継いだんだよ。
  だから、前任の神が何人か召喚してるんだと思うよ。
  まぁ、僕があそ……管理するようになってからは君達3人だけだから、前に召喚されたのは、そっちの時間で大体300年くらい前だと思うよ』

(そうなんですか?)

『うん。履歴にトロフィーが残ってたし』

(…………端々に、気になる部分は有りましたが大体分かりました。
  では、今の時代に生きている日本出身者は3人だけだと言う事ですね)

『多分ね。不老不死とかそう言うイレギュラーじゃない限り、死んでると思うよ』

(なるほど、ありがとうございました)

『いやいや、僕も、君と話せて楽しいよ。
  最近、友神達がなぜか僕の話を聞いてくれなくてね。
  それで、さっきの続きなんだけど……』

(あ~と! もうこんな時間だ! 早く帰らないとママに怒られちゃう)

『え、ちょと待ってよ、ママって……』

(それでは神様、ありがとうございました。お休みなさい)

『まだ、昼間で……』

プツ  ぷぅー  ぷぅー

「ふぅ、危ないところでした」

  なんとか自然に会話を終わらせることが出来ました。
  神様のアイドルに対する愛を延々聴かされていたのですが、周りではわたしが祈り始めてから数秒しか経っていませんでした。
  これも神の力なのでしょうか?
  寄付金を渡し、教会を出ます。
  わたしはドッと疲れた精神を癒すため、雪獅子のたてがみ亭に帰り、昼寝をする事にしました。



  神様からの熱が強すぎる神託から数日後、わたしはギルドに来ていました。
  タバサさんの治療に必要な薬草がガストの街から数日くらいの距離に生えていると言う情報を得たのです。

「ダメよ」

  しかし、なぜかリゼさんに止められてしまいました。

「そのエリアは危険度Bランクなのよ。
  魔境のすぐ近くだし、高ランクの魔物が普通に出現する様な場所よ。
  ユウちゃんの戦闘力が高い事は分かってるけど、それだけでは生き残れないの。
  仲間と経験、その2つが絶対に必要よ」

「う、仲間と経験ですか」

「最低でも経験豊富な高ランク冒険者とペアでないと認められないわ」

「しかし、わたしは薬草を……」

「ダメ」

  参りました。
  わたしには仲間はいませんからね。
  リュミナスさん達は長期のクエスト明けでしばらく休息すると言っていましたし……他に頼める人はいないでしょうか?

「なら、俺が一緒に行ってやるよ」

「え?」

「悪いな、話が聴こえちまったんだ。
  お前、病気の食堂の女将の為に薬を作ろうとしてるんだろ。
  俺が手伝ってやるよ」

  困り果てたわたしに救いの手を差し伸べてくれたのは心優しい王子様……ではなく、いつかのひっは~男でした。
  相変わらず、素肌に革ジャンと、どこの世紀末だ! と言いたい格好をしています。
  羞恥心とかは無いのでしょうか?

「あら、ジャギじゃない」

「ぶぅふ」

「ユウちゃん、それは女の子が出して言い音ではないわよ」

「リゼさんに言われたく有りません」

ゴチッ

  ぐ、ゲンコツを貰いました。
  見えていたのに避けれませんでした。
  彼は何故か協力を申し出てくれましたが、こんな世紀末の偽伝承者の様な奴1人居たところで…………

「ジャギが一緒に行ってくれるなら安心ね。
  ユウちゃん、気をつけて行くのよ?」

「え⁉︎  良いんですか?」

「ええ、ジャギは凄腕のAランク冒険者だからね」

  そ、そんなバカな‼︎
しおりを挟む
感想 890

あなたにおすすめの小説

不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる

六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。 強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。 死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。 再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。 ※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。 ※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

処理中です...