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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
101話 水中戦とわたし
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ラグラーナの手前、20メートルくらいに着地、いえ、着水したわたしは、水龍の戦斧を構えてラグラーナに走りよります。
水属性を大幅に強化する水龍の戦斧を使うのには悪くないフィールドです。
走りよるわたしに気が付いたラグラーナはその鋭い背ビレでわたしを狙い、突進して来ました。
咄嗟に水龍の戦斧で受け止めましたが、足場が水上である為、踏ん張りが効かず、巨大なラグラーナに比べると木の葉にも等しい重さのわたしは成すすべなく吹き飛ばされてしまいます。
10メートル以上の距離を飛ばされたわたしに、ラグラーナは更に追撃を加えようと迫ります。
「背ビレだけを狙ってもいけませんね」
狙うは水中の本体です。
水龍の戦斧に3層の魔力を纏わせると、ゴルフのスイングの様に振りかぶります。
「チャ~」
迫り来るラグラーナの魚影とマッピングスキルの影を見て、本体の位置を確認します。
「シュ~」
不安定な足場をカバーする様に足から腰、腰から肩、肩から腕へと、ゆっくりと力を伝えて行きます。
「ドン‼︎」
ラグラーナの頭(だと思う)に渾身の戦斧を『ドン‼︎』と振り抜きました。
『ドン‼︎』です。
『めん』では有りません。
日本人なら米です。
米の国の人間なのですから当然です。
お米が食べたいです。
最近はパンばかり食べています。
まるで、米国人です。
ドバァッ‼︎
余計な事を考えていると、ラグラーナが、飛び上がってこちらに向かって体当たりを仕掛けて来ました。
ようやく拝めたブレードフィッシュの姿はまさに全身刃物と言える姿です。
1枚、1枚が上級品のナイフ並みに鋭い鱗に、巨大なブレードになっているヒレ、レイピアの様に鋭い鼻先を持つその姿はまるで、刀剣で武装したカジキマグロの様です。
額には先程の戦斧の一撃の痕であろう大きな傷が有ります。
そんな、身体中に刃物を、持った巨体が、降って来るのです。
流石にアレは受け止めることは不可能です。
普通に死にます。
しかし、わたしもこの世界に来て早、1年です。
冷静に、カウンターをお見舞いしてやりましょう。
白雪姫を取り出すと、氷属性の上級魔法を詠唱します。
「凍てつけ 研ぎ澄ませ 氷の刃 アイシクル・エッジ」
わたしの真横に現れた巨大な氷の剣は、飛び掛かってくるラグラーナを串刺しにする位置に有ります。
飛んで火に入る夏の虫とはこの事です。
わたしが迎撃の用意を整えると、なんとラグラーナは、巨大な身体を空中でひねり、身体中の刃を使い、わたしの氷の刃を削りながら、こちらに突っ込んで来ました。
「あわわわ!」
「キュー」
間一髪、オリオンに救い出されました。
危なかったです。
名前持ちの魔物を舐めていましたね。
これは気合いを入れて戦わなければ、ヤバイです。
念の為に用意して置いた『とっておき』を使いましょう。
わたしはオリオンの背中から飛び降りながらアイテムボックスから取り出した丸薬を飲み込みます。
ゴクン
「ここからが本番ですよ」
派手な水しぶきを上げながらわたしは水の中に飛び込んだのです。
「ユウちゃん⁉︎」
わたしが木属性魔法で作り出した謎の大木の根本で、アイゼンさんが驚きの声を上げるのが聞こえました。
しかし、それに答えている暇は有りません。
『とっておき』は時間も材料も少なく、1つしか作れませんでした。
効果が切れるまでにけりを付けなければいけません。
前方からラグラーナが、わたしを目掛けてレイピアの様に鋭い鼻先を向けて、猛スピードで迫って来ます。
わたしは、水龍の戦斧に5層の魔力を纏わせるとラグラーナを迎え撃ちます。
自分の周りの水を操作して、水の抵抗を打ち消し、すれ違いざまにラグラーナの身体に大きな傷を入れる事に成功します。
(断空!)
ダメージを受け、悶えているラグラーナに魔力を斬撃に変えて飛ばします。
わたしが放った断空はラグラーナに更にダメージを与えます。
わたしは超身体強化を使うと怯んでいるラグラーナに向かって突っ込みます。
水中で、いつもの様には動けませんが超身体強化と水属性魔法でごり押しします。
水龍の戦斧をアイテムボックスに戻すと双斧を取り出し、それぞれに2層の魔力を纏わせ、渾身の連撃を打ち込みます。
右の斧を振り下ろし、勢いを殺さずに身体を半回転して左の斧を繰り出します。
次々と打ち込まれる斧により、ナイフの様に鋭い鱗が、飛び散って行きます。
わたしが潜ってからすでに5分程が経過しています。
しかし、問題は有りません。
コレがわたしが用意したとっておき、『水人の丸薬』です。
水人の丸薬は短時間ながら、水中での呼吸が可能になります。
いくつかの手持ちの希少素材を使用した為、沢山用意する事は出来ませんでした。
残り時間は約5分、効果が切れる前に押し切ります。
水属性を大幅に強化する水龍の戦斧を使うのには悪くないフィールドです。
走りよるわたしに気が付いたラグラーナはその鋭い背ビレでわたしを狙い、突進して来ました。
咄嗟に水龍の戦斧で受け止めましたが、足場が水上である為、踏ん張りが効かず、巨大なラグラーナに比べると木の葉にも等しい重さのわたしは成すすべなく吹き飛ばされてしまいます。
10メートル以上の距離を飛ばされたわたしに、ラグラーナは更に追撃を加えようと迫ります。
「背ビレだけを狙ってもいけませんね」
狙うは水中の本体です。
水龍の戦斧に3層の魔力を纏わせると、ゴルフのスイングの様に振りかぶります。
「チャ~」
迫り来るラグラーナの魚影とマッピングスキルの影を見て、本体の位置を確認します。
「シュ~」
不安定な足場をカバーする様に足から腰、腰から肩、肩から腕へと、ゆっくりと力を伝えて行きます。
「ドン‼︎」
ラグラーナの頭(だと思う)に渾身の戦斧を『ドン‼︎』と振り抜きました。
『ドン‼︎』です。
『めん』では有りません。
日本人なら米です。
米の国の人間なのですから当然です。
お米が食べたいです。
最近はパンばかり食べています。
まるで、米国人です。
ドバァッ‼︎
余計な事を考えていると、ラグラーナが、飛び上がってこちらに向かって体当たりを仕掛けて来ました。
ようやく拝めたブレードフィッシュの姿はまさに全身刃物と言える姿です。
1枚、1枚が上級品のナイフ並みに鋭い鱗に、巨大なブレードになっているヒレ、レイピアの様に鋭い鼻先を持つその姿はまるで、刀剣で武装したカジキマグロの様です。
額には先程の戦斧の一撃の痕であろう大きな傷が有ります。
そんな、身体中に刃物を、持った巨体が、降って来るのです。
流石にアレは受け止めることは不可能です。
普通に死にます。
しかし、わたしもこの世界に来て早、1年です。
冷静に、カウンターをお見舞いしてやりましょう。
白雪姫を取り出すと、氷属性の上級魔法を詠唱します。
「凍てつけ 研ぎ澄ませ 氷の刃 アイシクル・エッジ」
わたしの真横に現れた巨大な氷の剣は、飛び掛かってくるラグラーナを串刺しにする位置に有ります。
飛んで火に入る夏の虫とはこの事です。
わたしが迎撃の用意を整えると、なんとラグラーナは、巨大な身体を空中でひねり、身体中の刃を使い、わたしの氷の刃を削りながら、こちらに突っ込んで来ました。
「あわわわ!」
「キュー」
間一髪、オリオンに救い出されました。
危なかったです。
名前持ちの魔物を舐めていましたね。
これは気合いを入れて戦わなければ、ヤバイです。
念の為に用意して置いた『とっておき』を使いましょう。
わたしはオリオンの背中から飛び降りながらアイテムボックスから取り出した丸薬を飲み込みます。
ゴクン
「ここからが本番ですよ」
派手な水しぶきを上げながらわたしは水の中に飛び込んだのです。
「ユウちゃん⁉︎」
わたしが木属性魔法で作り出した謎の大木の根本で、アイゼンさんが驚きの声を上げるのが聞こえました。
しかし、それに答えている暇は有りません。
『とっておき』は時間も材料も少なく、1つしか作れませんでした。
効果が切れるまでにけりを付けなければいけません。
前方からラグラーナが、わたしを目掛けてレイピアの様に鋭い鼻先を向けて、猛スピードで迫って来ます。
わたしは、水龍の戦斧に5層の魔力を纏わせるとラグラーナを迎え撃ちます。
自分の周りの水を操作して、水の抵抗を打ち消し、すれ違いざまにラグラーナの身体に大きな傷を入れる事に成功します。
(断空!)
ダメージを受け、悶えているラグラーナに魔力を斬撃に変えて飛ばします。
わたしが放った断空はラグラーナに更にダメージを与えます。
わたしは超身体強化を使うと怯んでいるラグラーナに向かって突っ込みます。
水中で、いつもの様には動けませんが超身体強化と水属性魔法でごり押しします。
水龍の戦斧をアイテムボックスに戻すと双斧を取り出し、それぞれに2層の魔力を纏わせ、渾身の連撃を打ち込みます。
右の斧を振り下ろし、勢いを殺さずに身体を半回転して左の斧を繰り出します。
次々と打ち込まれる斧により、ナイフの様に鋭い鱗が、飛び散って行きます。
わたしが潜ってからすでに5分程が経過しています。
しかし、問題は有りません。
コレがわたしが用意したとっておき、『水人の丸薬』です。
水人の丸薬は短時間ながら、水中での呼吸が可能になります。
いくつかの手持ちの希少素材を使用した為、沢山用意する事は出来ませんでした。
残り時間は約5分、効果が切れる前に押し切ります。
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