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華岡光

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放課後の学校のトイレ10

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 ドアを開け、全力で外へと走り出しました。親友は足が早くすでに廊下に出て、その先まで走っていましたが、自分がトイレの入り口から少し出た時に、子供の声で 「行かないで」 と聞こえたんです。

 そんな声を聞き、完全にパニックになった自分はついトイレの方へ振り向いてしまったのです。そこには白い汚れたシャツを着て顔が酷く焼け爛れた子供が立っていたのでした。

 「うわぁぁあー」

 次の瞬間には気を失ってしまいました。
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