KOWABANA

華岡光

文字の大きさ
上 下
58 / 77

特殊清掃15

しおりを挟む
 「あの声は確かに男の人の声だったな・・まさか・・あの昼の現場で亡くなった人が憑いてきたんじゃ・・いや、そんな事あるわけない」

 頭の中は混乱する一方でした。私はそのままテレビに切り替えて、気分転換に深夜の番組を見る事にしました。もちろん、怖いので部屋も明るくしたまま、しばらくするとお腹が空いてきました。人間て不思議なもので、どんなに怖い思いしても空腹のままではいられなくなる時てあるんです。

しおりを挟む

処理中です...