・・その狂気は伝染する・・

華岡光

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第一章 狂気の根源

徳川忠長の秘密66

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 「そ、その離れの屋敷へは探索はかけたのか?」

 忠房が家臣に尋ねた。

 「そういえば、まだ探索をかけたという報告はありませぬな。探索をただちにかけますか?」

 忠房は少し躊躇いの態度を見せる。

 「いや、そのような不気味な所へ我が藩の家来を送りたくはない。しかし、もしやそこへ忠長様がいるかもしれん。気持ちとしては、そのような場所に触れたくないのが本心じゃが・・新しき藩作りのためにも、忠長様の安否の確認も込めて探索をいたせ!」

 「御意。ただちに探索を命じまする。」

さっそく、10名ほどの武装した藩兵らが離れの屋敷へと送られたのだった。
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