・・その狂気は伝染する・・

華岡光

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第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる

8代将軍吉宗の戦い7

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 日暮れ時にこっそりと秘密の抜け穴から城に戻った吉宗は、なに食わぬ顔で城の廊下を歩く。その先には顔を真っ赤にした加納久通が腕を組み立っていた。

 「上様!!どこに行かれてたのですか!!将軍としての立場をわきまえて行動してくださいとあれほど、あれほど、言ったではないですかぁ!!」

 「まあそう怒るな爺!実は江戸の街の実態を探りにいってたのじゃ。」

 「そんな事は百も承知でござりまする!しかしながら、そんな事、幕府の探査方にやらせればよいのです!!上様の身に何あれば・・うううっ。」

 「わかったからもう泣くでない!」

苦笑いで謝る吉宗だった。
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