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第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる
8代将軍吉宗の戦い9
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こうして吉宗は広く全国から集まった民の声をまとめ、浮浪者対策として小石川養成所を作ったり、罪を犯した者をただ刑罰に処するだけではなく、更生させる事を加えた公事方御定書、飢饉対策や、大名の負担を軽くするための上米の制など矢継ぎ早に政策を行い、たちまち江戸のみならず、日本全国の民の生活がそれまでの時代より良くなったと声があがり、大名からも信頼が厚くなり天下の名将軍と呼ばれるようになったのである。
しかし、そんな中で吉宗の気になる事があった。それは、全国諸藩の中で罪を犯す者がいたらその数を記録し、半年に一度幕府へ提出せよとの吉宗が行った政策である。その書は"罪人録"と呼ばれ、犯罪統計記録のようなもので、全国の治安対策のために吉宗が独自に作ったものでもあった。
その罪人録に目を通す吉宗が気になることとは、天領駿府内の罪人記録が黒く塗りつぶされ、その横に不明という文字が書かれていることだった。
しかし、そんな中で吉宗の気になる事があった。それは、全国諸藩の中で罪を犯す者がいたらその数を記録し、半年に一度幕府へ提出せよとの吉宗が行った政策である。その書は"罪人録"と呼ばれ、犯罪統計記録のようなもので、全国の治安対策のために吉宗が独自に作ったものでもあった。
その罪人録に目を通す吉宗が気になることとは、天領駿府内の罪人記録が黒く塗りつぶされ、その横に不明という文字が書かれていることだった。
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