・・その狂気は伝染する・・

第二章 狂気に憑かれし者達との戦いが始まる

8代将軍吉宗の戦い128

 大岡越前守忠相は宗春の死を吉宗に包み隠さず話した。吉宗はしばし沈黙の後、空を見上げた。

　「宗春、おまえとは喧嘩ばかりだったな。見事な最期であった。お主らしい誠の漢の最期であった。また、いつか余があの世にいった時にゆっくりと酒でも飲もう。さらば宗春。」


　・・その頃オランダ海軍上陸部隊はとうとう日本橋付近の狂人を完全に駆逐していた。江戸城手前に溢れる狂人達との戦いにいよいよ突入する準備を整えていた。

　「江戸の町の大部分の安全は確保しました。あとは江戸城周辺の安全を確保するだけです。」

 部下から状況報告を聞いたオランダ海軍艦隊司令官アダムスは満面な笑みを浮かべた。

　「そうか素晴らしい戦果だ！さすがオランダ海軍！！これでyoshimuneとこのedoは救われる。この国全てが平和を取り戻すだろう。そして、オランダ国との貿易もより活発になるであろう。」

 アダムスは江戸城周辺への総攻撃命令を出した。