・・その狂気は伝染する・・

華岡光

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第三章 狂気と共に明ける明治維新

15代将軍徳川慶喜の決断22

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 「来たぞ!幕府軍だ!!訓練通りすればあんはやつら屁でもねー。騎兵隊の強さ見せてやれ!!」

 高杉晋作率いる騎兵隊の強さは凄まじく、幕府軍の射程外からのミニエー銃による一斉射撃でばたばたと倒れる幕府兵達。

 「どこから飛んできた?長州のやつらどこから撃ってきた??」

    「隊長!駄目です、撤退命令を!!!勝負になりません。」

 幕府軍はほぼ戦わず敗走をする。
その途中に林の中からラッパの音が聞こえてきた。

 「着剣!」

 長州藩の騎兵隊がミニエー銃の先にナイフを付けて突撃してきた。

 「ぐぁぁああー!!!」

 敗走した幕府兵士達は待ち伏していた騎兵隊によって全滅させらた。

 「高杉総督!見事な西洋式の戦術で小倉口に攻めこんできた幕府兵士達は全滅しました。」

 騎兵隊副隊長山県有朋の報告を受けた高杉晋作は勝どきの声を上げた。

 他の主要な場所での戦闘もほぼ長州藩の圧勝に終わり、幕府軍の士気は見る見る下がり始めた。

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