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第三章 狂気と共に明ける明治維新
15代将軍徳川慶喜の決断95
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「この刀は元々の所有者は近藤勇という男が持っていたものじゃ。そなたも武士達を診ていたのだから名くらいは聞いたことあるであろう。」
桃井の口からでた言葉に蘭学医は驚いた。
「近藤勇!新撰組の局長だった男ですな。幕府に旗本として取りたてられ、京の治安維持のために奮闘したものの、最後は新政府に捕らえられ処刑された・・」
「いかにも、確かに近藤勇という男はもうこの世にはいない!この刀は彼が処刑される前にある男から譲り受けた物なんじゃ。」
「男?その男とは??」
蘭学医はさらに聞き返した。
「うむ、その男の名は薩摩の有馬藤太という男で、近藤勇を流山で捕らえて板橋の刑場まで連行した男だ。有馬はその道中に官軍の士官の立場で賊軍の幕府新撰組局長を捕らえたわけだが、近藤勇の活動にも武士としての本懐を見抜き、近藤勇を捕らえたものの、2人で語り合うほど仲が良くなってしまったそうな。
捕らえたのに仲が良くなるというのは変な話しだが、それは立場の問題でもあるゆえ、近藤勇も有馬も双方心では納得してたんだろう。
桃井の口からでた言葉に蘭学医は驚いた。
「近藤勇!新撰組の局長だった男ですな。幕府に旗本として取りたてられ、京の治安維持のために奮闘したものの、最後は新政府に捕らえられ処刑された・・」
「いかにも、確かに近藤勇という男はもうこの世にはいない!この刀は彼が処刑される前にある男から譲り受けた物なんじゃ。」
「男?その男とは??」
蘭学医はさらに聞き返した。
「うむ、その男の名は薩摩の有馬藤太という男で、近藤勇を流山で捕らえて板橋の刑場まで連行した男だ。有馬はその道中に官軍の士官の立場で賊軍の幕府新撰組局長を捕らえたわけだが、近藤勇の活動にも武士としての本懐を見抜き、近藤勇を捕らえたものの、2人で語り合うほど仲が良くなってしまったそうな。
捕らえたのに仲が良くなるというのは変な話しだが、それは立場の問題でもあるゆえ、近藤勇も有馬も双方心では納得してたんだろう。
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