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最終章 世界の終焉
松本義徳首相の国家非常事態宣言133
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歪み始めていく空間の中、墓石からゆらゆらと炎のように何かがゆっくりと現れた。
「あれはサムライ!日本のサムライだぞ!!」
どよめく米兵達。飯塚はただ黙ってそれを見つめていた。
その光景はやはり白袴を着た髷を落とした徳川忠長だった。
「これを返す。もうお前の目的は達成されただろ・・世界は終わる。これ以上終わった世界をさらに壊す必要もないだろ?もう十分だろ徳川忠長・・」
そう話すと飯塚は静かに目を閉じてそのままゆっくりと前のめりに倒れた。
「飯塚さん!!大丈夫ですか??」
米兵は飯塚のもとに駆け寄ると意識確認をし、脈を確認した。
「NO・・」
米兵は他の米兵に首を横にふった。飯塚はすでに死んでいた。その様子を静かに見ていた徳川忠長はにんまりと笑みを浮かべながら静かに消えていった。やがてその墓前の周りの空間の歪みも消えた。
「なんだったんだ?今のは・・」
その場にいる米兵達誰もが不思議に感じていた。ただ何か空気が変わっているような気配を感じた。それは徳川忠長が現れる前の空気と、今で。
「あれはサムライ!日本のサムライだぞ!!」
どよめく米兵達。飯塚はただ黙ってそれを見つめていた。
その光景はやはり白袴を着た髷を落とした徳川忠長だった。
「これを返す。もうお前の目的は達成されただろ・・世界は終わる。これ以上終わった世界をさらに壊す必要もないだろ?もう十分だろ徳川忠長・・」
そう話すと飯塚は静かに目を閉じてそのままゆっくりと前のめりに倒れた。
「飯塚さん!!大丈夫ですか??」
米兵は飯塚のもとに駆け寄ると意識確認をし、脈を確認した。
「NO・・」
米兵は他の米兵に首を横にふった。飯塚はすでに死んでいた。その様子を静かに見ていた徳川忠長はにんまりと笑みを浮かべながら静かに消えていった。やがてその墓前の周りの空間の歪みも消えた。
「なんだったんだ?今のは・・」
その場にいる米兵達誰もが不思議に感じていた。ただ何か空気が変わっているような気配を感じた。それは徳川忠長が現れる前の空気と、今で。
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