事故物件

真相を求めて

　「こっち来てください」

 突然もう1人の刑事がそう叫んだ。

　「どうした！！この人は一緒にいた女性じゃないか！！」

 呼ばれた刑事の前にはトイレと浴槽が一緒になってる場所で女が手首を切って血を流して倒れてる姿だった。

　「大変です！！至急応援願います」

 とっさに無線で署に応援要請をする刑事。もう1人の刑事は山本の元へと走る。

　「お前！！何か知ってるだろ？ちょっと事情聞かせてもらうからな」
 
刑事がそう言った瞬間、虚な目をしていた山本の目が刑事を睨みつけた。そして口が開く。

　「あんたらもしぬよ」

 そう山本が話した瞬間に部屋中の電気が消えた。何が起こったかわからない刑事2人はうろたえる。