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ジョセフとアドン少佐の2人の生活91
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「今日はこのくらいで店閉めるか。おい!アドンちょっと奥に来い。」
夜8時で店を終わらせた後、店主はアドンを店の奥にある事務所へと連れてった。
「お疲れさん!こいつは今日の給料だ。」
店主はアドンに3フランを手渡した。
軍人時代と比べて大きく減った給料だったが、アドンにとっては満足していた。汗を流して人と対話をしながら得た報酬のありがたみは、以前のそれとはまったく異なった価値観をアドンは感じていた。
「ディオンさんありがとうございます。働かせていただき感謝もしております。」
店主のディオンは立ち上がると肉が入ったショーケースの中から塩胡椒で下味がついたベーコンスライスの束を、紙に包むとアドンに手渡した。
「ほうら、今夜の食事にでもしろ。また明日な。それと、おまえ見込みあるじゃんかよ。」
ディオンはそう言うと立ち上がりその場を去った。
不器用ながらアドンへの精一杯の気持ちの表れだった。
夜8時で店を終わらせた後、店主はアドンを店の奥にある事務所へと連れてった。
「お疲れさん!こいつは今日の給料だ。」
店主はアドンに3フランを手渡した。
軍人時代と比べて大きく減った給料だったが、アドンにとっては満足していた。汗を流して人と対話をしながら得た報酬のありがたみは、以前のそれとはまったく異なった価値観をアドンは感じていた。
「ディオンさんありがとうございます。働かせていただき感謝もしております。」
店主のディオンは立ち上がると肉が入ったショーケースの中から塩胡椒で下味がついたベーコンスライスの束を、紙に包むとアドンに手渡した。
「ほうら、今夜の食事にでもしろ。また明日な。それと、おまえ見込みあるじゃんかよ。」
ディオンはそう言うと立ち上がりその場を去った。
不器用ながらアドンへの精一杯の気持ちの表れだった。
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