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3章◆奇術と美男子
星屑達の街-3
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夕飯は、南国トマトとヒヨコ豆のリゾット、コアジサバの干物とニンニク、バジルをオリーブでソテーしたもの、早どりズッキーニのマリネ。
それらを二人で作り、二人で食べ終わった後は、タビトが食器を洗っている間にイリスが二人分の香茶を淹れる。暮らしの中で自然と役割分担ができていくことが嬉しく、タビトは訳もなくニコニコしながら最後の皿を洗い籠に入れた。
「先生、終わりました」
「ありがとう。お茶入ってるよ」
「はーい!」
水が滴る籠を風通しの良い窓際に置いてから席に着く。
今日は一日先生と一緒にいられて楽しかったなぁ、などと一日を振り返りながら茶を啜っていると、イリスはマグカップを手に神妙な顔で言った。
「それで……星渡しの儀のことなんだけど」
「……」
「まず君が儀式でどこまで気付いたのか聞かせてほしく……、タビト?」
「えっ、はい。なんでしょう」
タビトが急に静かになったことに、イリスは目ざとく気付いたようだった。呆れたように片眉を下げる。
「君もしかして、忘れてたでしょ?」
「あ、あはは……まさかぁ、覚えてますよ……」
忘れていた。
玄関をくぐった時は確かに覚えていたが、一緒に調理台に立って料理しているとなんだか夫婦みたいじゃん、などと浮足立っていたせいで、食後に星渡しの儀について教わる約束のことを忘れていた。
タビトは平静を装いながら、必死で約二か月前のことを思い出す。
「えーっとですね……、そう、たしか儀式の後、腹下した野犬が儀式で配ってる光る石を呑んじゃって、それで気付いたんです。逆だったんだって」
「腹下した野犬……?」
「そこは気にしないでください。要は石を呑んだ時に足元に出てくる光る陣は、奇術みたいなものってことなんですよね? 子どもの才能を開花させてるんじゃなくて、子どもに合わせて陣の内容を変えた石を渡してるんだ」
「……」
「でも、そっから先がよく分からないんですよね。『聖騎士』や『司祭』の子どもを王都に連れて行くのかなって思ったけど、連れて行って無理やり働かせる? でもそんなことしたら逃げるやつが出るだろうし、子どもを連れてかれた親だって黙ってないと思うし……それともこれ、最初から全部間違ってます?」
イリスはじっとタビトの話を聞いていたが、感心したようにほうと息を吐いた。
「いや、そこまで一人で考えることができたら上出来だよ。君、たまに馬鹿なのか賢いのかよく分からなくなるね」
「はぁ。ありがとうございます……?」
褒められたのか貶されたのかよく分からず首を傾げていると、イリスは香茶を一口飲む。
「偽魔法陣を奇術と表現するのはいかにも君らしい。たしかにその通り、あれは見せかけだ。でも、君が言う光る石――聖なる星屑の欠片の力は、本物なんだ。我々はただ『星』と呼ぶことが多いけどね」
「本物……ですか?」
「君も儀式では呑む寸前までいっただろう。あの時星にじかに触れて、何か感じるものはなかったかな?」
「あ、……」
そういえばあの日タビトは、慣れないタキシード姿をじろじろ見られ、二階から飛び降りたことで悪目立ちし、儀式の手順も忘れ、惨めな気持ちでいっぱいだった。なのに手のひらに司祭から星を乗せられた瞬間、ほっと胸の中が温かくなった気がしたのだ。そうだ、あの温かさは、今思うとイリスに指を治してもらった時の温かさに似ていたような……。
「聖なる星屑の欠片は、元は『希望の星』と呼ばれる巨大な魔石から切り出したもの。十八歳以上の成人ならば手にしても多少気持ちが前向きになる程度の効果しかないが、成人前の子どもが呑み込むと体内に根付き、生涯に渡って根拠のない『希望』を与え続ける。要は洗脳だ」
「洗脳……」
知っているようで、実態はよく分からない言葉だ。ただなんとなくその響きが怖ろしく、タビトはごくんと生唾を呑む。
「あの儀式も魔法陣も、少しでも洗脳の効果を高めるための演出なんだ。それでも星による洗脳は完璧じゃない。だから事前に親たちから話を聞いて、適正のある子どもだけを選んで王都に連れて行く。連れてきた後も、別に奴隷のようにこき使う訳じゃない。王都は常に子ども不足だからね。村にいた時より良い暮らしができている子がほとんどだと思うよ。偽りの幸福かもしれないけれど」
「あ……」
そういえば以前、リウルが王都では子どもが生まれない、と言っていた。それが魔人の呪いと言われている、とも。
「それじゃあ、『聖騎士』と『司祭』ばかり出ていたのは……」
「単に一旦教会の所属に入るというだけだ。良い里親や働き口が見つかれば、そっちの才能が開花したとでも言って出て行ってもらうことになる。まあ、見せかけであってももう少し職種を増やすべきだとは思うけど、管理の方がね……」
イリスは呆れたようにため息を吐く。聖検隊にも色々と苦労があるらしい。
「で、でもそれじゃあ、聖検隊は人攫いの集団ってことになりません?」
「それも一つの正解だ。でも実際は村にとってもいくつか益があるんだよ。一つは口減らしだね。あとは……そうだな、子どもの選別と箔付けとでも言うのかな」
イリスは言葉を探るように両の指を合わせ、くるくると回す。
「例えば……足に障害のある長男は、跡取りとして相応しくないから追い出したい。だけどただ追い出したんじゃ外聞が悪いから、『大聖者』として華々しく送り出す。優秀な次男は、自分の後継者に据えるために『勇者』として箔を付ける。……こんな感じ」
「それってつまり……村長が」
「そう。星渡しの儀は村の代表者達数名の同意のもとで行われる。聖検隊は子どもという『希望』を王都に連れ帰り、村は幾ばくかの金を受け取りながらていの良い口減らしをし、集団としての結束を高める。双方にとって利があるんだよ」
「……」
タビトが思っていた以上に入り組んだ話に、深いため息が漏れた。
なんというか、大人って……。
「大人って、汚くないですか……?」
タビトの率直な感想に、イリスはマグカップに口を付けて笑う。
「ああ、汚いよ。でも法律上は、君ももう大人なんだけどね」
「うぅっ」
「冗談だ。君は汚くない。それで、ここまでで何か質問ある?」
「え、質問ですか。うーん……」
イリスの話を聞いている間、タビトは一つ違和感を抱いていた。村の代表者達の同意を得ていたとしても、聖検隊がやっているのは立派な人攫いだ。連れてこられた子ども達も、要は騙されているだけ。星による洗脳があると言っても、王都が嘘と策略に塗れた街であることには変わらない。それなのにタビトは実際に王都で暮らしてみて、嫌な思いをすることがとんとなかった。タビトが一人で外を出歩いても、ソマリ人であることを、奴隷の首輪を着けていることを、指さして笑ったりあからさまに避けたりする者がまったくいない。その上夜でも明るく、女性が一人で犬と散歩できるくらい治安がいい。イリスの家で世話になっているという点を除いても、王都はタビトが今まで生きていた中で、一番過ごしやすい街だった。
「でもここって、すごくいい街だと思うんですけど。わざわざ遠い村まで行って見せかけの儀式までやって子どもを買わなくても、普通に皆で移住してもらえばいいんじゃないんですか?」
タビトの疑問に、イリスは優しく微笑む。そして囁くように言った。
「子どもたちよ、おかえりなさい。ここは王都スタルクリア、魔法使いと星屑達の街」
「……え? それって……」
王都で何度か見たことのある宣伝文句だ。たしか王都に着いた時も、建物の壁一面に書かれていたのを見たことが……
「――あ。もしかして、星屑達って……」
ついさっき聞いたばかりのその言葉に、ぞくりと背筋が粟立った。イリスはおもむろに立ち上がる。
「今君が想像した通りだ。君のような例外もいるにはいるが、王都の住民の大半は魔法使いと、かつてどこかの村で星を呑んだ子ども達で構成されている。そして彼らの腹の中には『希望』が根付いている。手のひらに乗せるだけで温かな気持ちになれる『希望』がね。だからここは、『いい街』なんだ」
イリスは窓際に寄ると、薄いレースのカーテンを指先だけで開けた。
「星にはもう一つ、魔法の力を抑え込むという性質がある。けれど私は七歳で儀式を受けて、その後で魔法の力に目覚めた。同時に腹の中の星が溶けて洗脳も解かれた。つまり『星を溶かした子ども』は、王都を――ひいてはこの国を支配する、『希望の星』を凌駕するほどの力があるということ。だから私は特別なんだ。さてこれで、彼女の言ったことの説明になったかな?」
満点の星空を背に微笑むイリスはの肌は青ざめて、ぞっとするほど美しかった。
それらを二人で作り、二人で食べ終わった後は、タビトが食器を洗っている間にイリスが二人分の香茶を淹れる。暮らしの中で自然と役割分担ができていくことが嬉しく、タビトは訳もなくニコニコしながら最後の皿を洗い籠に入れた。
「先生、終わりました」
「ありがとう。お茶入ってるよ」
「はーい!」
水が滴る籠を風通しの良い窓際に置いてから席に着く。
今日は一日先生と一緒にいられて楽しかったなぁ、などと一日を振り返りながら茶を啜っていると、イリスはマグカップを手に神妙な顔で言った。
「それで……星渡しの儀のことなんだけど」
「……」
「まず君が儀式でどこまで気付いたのか聞かせてほしく……、タビト?」
「えっ、はい。なんでしょう」
タビトが急に静かになったことに、イリスは目ざとく気付いたようだった。呆れたように片眉を下げる。
「君もしかして、忘れてたでしょ?」
「あ、あはは……まさかぁ、覚えてますよ……」
忘れていた。
玄関をくぐった時は確かに覚えていたが、一緒に調理台に立って料理しているとなんだか夫婦みたいじゃん、などと浮足立っていたせいで、食後に星渡しの儀について教わる約束のことを忘れていた。
タビトは平静を装いながら、必死で約二か月前のことを思い出す。
「えーっとですね……、そう、たしか儀式の後、腹下した野犬が儀式で配ってる光る石を呑んじゃって、それで気付いたんです。逆だったんだって」
「腹下した野犬……?」
「そこは気にしないでください。要は石を呑んだ時に足元に出てくる光る陣は、奇術みたいなものってことなんですよね? 子どもの才能を開花させてるんじゃなくて、子どもに合わせて陣の内容を変えた石を渡してるんだ」
「……」
「でも、そっから先がよく分からないんですよね。『聖騎士』や『司祭』の子どもを王都に連れて行くのかなって思ったけど、連れて行って無理やり働かせる? でもそんなことしたら逃げるやつが出るだろうし、子どもを連れてかれた親だって黙ってないと思うし……それともこれ、最初から全部間違ってます?」
イリスはじっとタビトの話を聞いていたが、感心したようにほうと息を吐いた。
「いや、そこまで一人で考えることができたら上出来だよ。君、たまに馬鹿なのか賢いのかよく分からなくなるね」
「はぁ。ありがとうございます……?」
褒められたのか貶されたのかよく分からず首を傾げていると、イリスは香茶を一口飲む。
「偽魔法陣を奇術と表現するのはいかにも君らしい。たしかにその通り、あれは見せかけだ。でも、君が言う光る石――聖なる星屑の欠片の力は、本物なんだ。我々はただ『星』と呼ぶことが多いけどね」
「本物……ですか?」
「君も儀式では呑む寸前までいっただろう。あの時星にじかに触れて、何か感じるものはなかったかな?」
「あ、……」
そういえばあの日タビトは、慣れないタキシード姿をじろじろ見られ、二階から飛び降りたことで悪目立ちし、儀式の手順も忘れ、惨めな気持ちでいっぱいだった。なのに手のひらに司祭から星を乗せられた瞬間、ほっと胸の中が温かくなった気がしたのだ。そうだ、あの温かさは、今思うとイリスに指を治してもらった時の温かさに似ていたような……。
「聖なる星屑の欠片は、元は『希望の星』と呼ばれる巨大な魔石から切り出したもの。十八歳以上の成人ならば手にしても多少気持ちが前向きになる程度の効果しかないが、成人前の子どもが呑み込むと体内に根付き、生涯に渡って根拠のない『希望』を与え続ける。要は洗脳だ」
「洗脳……」
知っているようで、実態はよく分からない言葉だ。ただなんとなくその響きが怖ろしく、タビトはごくんと生唾を呑む。
「あの儀式も魔法陣も、少しでも洗脳の効果を高めるための演出なんだ。それでも星による洗脳は完璧じゃない。だから事前に親たちから話を聞いて、適正のある子どもだけを選んで王都に連れて行く。連れてきた後も、別に奴隷のようにこき使う訳じゃない。王都は常に子ども不足だからね。村にいた時より良い暮らしができている子がほとんどだと思うよ。偽りの幸福かもしれないけれど」
「あ……」
そういえば以前、リウルが王都では子どもが生まれない、と言っていた。それが魔人の呪いと言われている、とも。
「それじゃあ、『聖騎士』と『司祭』ばかり出ていたのは……」
「単に一旦教会の所属に入るというだけだ。良い里親や働き口が見つかれば、そっちの才能が開花したとでも言って出て行ってもらうことになる。まあ、見せかけであってももう少し職種を増やすべきだとは思うけど、管理の方がね……」
イリスは呆れたようにため息を吐く。聖検隊にも色々と苦労があるらしい。
「で、でもそれじゃあ、聖検隊は人攫いの集団ってことになりません?」
「それも一つの正解だ。でも実際は村にとってもいくつか益があるんだよ。一つは口減らしだね。あとは……そうだな、子どもの選別と箔付けとでも言うのかな」
イリスは言葉を探るように両の指を合わせ、くるくると回す。
「例えば……足に障害のある長男は、跡取りとして相応しくないから追い出したい。だけどただ追い出したんじゃ外聞が悪いから、『大聖者』として華々しく送り出す。優秀な次男は、自分の後継者に据えるために『勇者』として箔を付ける。……こんな感じ」
「それってつまり……村長が」
「そう。星渡しの儀は村の代表者達数名の同意のもとで行われる。聖検隊は子どもという『希望』を王都に連れ帰り、村は幾ばくかの金を受け取りながらていの良い口減らしをし、集団としての結束を高める。双方にとって利があるんだよ」
「……」
タビトが思っていた以上に入り組んだ話に、深いため息が漏れた。
なんというか、大人って……。
「大人って、汚くないですか……?」
タビトの率直な感想に、イリスはマグカップに口を付けて笑う。
「ああ、汚いよ。でも法律上は、君ももう大人なんだけどね」
「うぅっ」
「冗談だ。君は汚くない。それで、ここまでで何か質問ある?」
「え、質問ですか。うーん……」
イリスの話を聞いている間、タビトは一つ違和感を抱いていた。村の代表者達の同意を得ていたとしても、聖検隊がやっているのは立派な人攫いだ。連れてこられた子ども達も、要は騙されているだけ。星による洗脳があると言っても、王都が嘘と策略に塗れた街であることには変わらない。それなのにタビトは実際に王都で暮らしてみて、嫌な思いをすることがとんとなかった。タビトが一人で外を出歩いても、ソマリ人であることを、奴隷の首輪を着けていることを、指さして笑ったりあからさまに避けたりする者がまったくいない。その上夜でも明るく、女性が一人で犬と散歩できるくらい治安がいい。イリスの家で世話になっているという点を除いても、王都はタビトが今まで生きていた中で、一番過ごしやすい街だった。
「でもここって、すごくいい街だと思うんですけど。わざわざ遠い村まで行って見せかけの儀式までやって子どもを買わなくても、普通に皆で移住してもらえばいいんじゃないんですか?」
タビトの疑問に、イリスは優しく微笑む。そして囁くように言った。
「子どもたちよ、おかえりなさい。ここは王都スタルクリア、魔法使いと星屑達の街」
「……え? それって……」
王都で何度か見たことのある宣伝文句だ。たしか王都に着いた時も、建物の壁一面に書かれていたのを見たことが……
「――あ。もしかして、星屑達って……」
ついさっき聞いたばかりのその言葉に、ぞくりと背筋が粟立った。イリスはおもむろに立ち上がる。
「今君が想像した通りだ。君のような例外もいるにはいるが、王都の住民の大半は魔法使いと、かつてどこかの村で星を呑んだ子ども達で構成されている。そして彼らの腹の中には『希望』が根付いている。手のひらに乗せるだけで温かな気持ちになれる『希望』がね。だからここは、『いい街』なんだ」
イリスは窓際に寄ると、薄いレースのカーテンを指先だけで開けた。
「星にはもう一つ、魔法の力を抑え込むという性質がある。けれど私は七歳で儀式を受けて、その後で魔法の力に目覚めた。同時に腹の中の星が溶けて洗脳も解かれた。つまり『星を溶かした子ども』は、王都を――ひいてはこの国を支配する、『希望の星』を凌駕するほどの力があるということ。だから私は特別なんだ。さてこれで、彼女の言ったことの説明になったかな?」
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