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6章◆触れてはいけない、触れてほしい
第十四番『強烈回転眼』-1
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◆
「きょ、……強烈回転眼……?」
小鹿の馬車亭での食事から一夜明けた、天気の良い午後。タビトは自室のベッドに腰かけ、今聞かされた言葉を鸚鵡返しに唱えていた。発言した張本人であるイリスはしれっとした顔で繰り返す。
「うん。今日は魔人の書第十四番、『強烈回転眼』を投与します。……もしかして、知ってる?」
「いや知りませんけど、なんですかそのダサい名前。今まではもっとこう……オシャレな感じだったじゃないですか。『妖精の目隠し』とか『湿地の紅姫』とか」
「まあ、こればっかりは名付ける人のセンスによるから。私は好きだよ、分かりやすくて」
「えー、先生変わってるー……」
「はいはい」
イリスは軽くあしらいながら円筒形のガラスのコップの上に、小さなスポイトをかざす。その先端から一滴だけ雫が落ちたら、すぐさまスポイトを引っ込め茶色の小瓶の上に蓋のように下ろした。それらを書き物台に戻すと入れ替わりにガラスの棒を持ち、コップの中をくるくるかき回す。
「それにこの『烈』シリーズには魔法の要素がほとんどないから私でも解毒が可能なんだ。一般的な症状は二時間程度の強烈な眩暈だけど、君の耐性と私の治癒魔法でかなり縮められると思う」
「へぇー……、『烈』シリーズ?」
「『烈』シリーズ」
イリスが大真面目な顔で頷く。どこまで本気で言っているんだろう、この人は。
呆れ顔のタビトを見てイリスは小さく笑うと、ガラスのコップを差し出した。
「そういう訳だから、さっさとやっちゃおう。これ呑んだら今日はこの後ゆっくりしてていいから」
「あ。……はい」
――そうだ。肝心なのは、今日この後。
タビトは決意を新たにコップを受け取る。『強烈回転眼』というダサい名前につい気を取られてしまったが、タビトには数日前から考えていることがあった。それはもちろん、――次のご褒美である。
前回の『氷虫』ではイリスと初めてキスをすることができてそれだけで有頂天だったが、当然今回だって『前回と同じご褒美』を所望したっていいはずだ。イリスには「必死になっちゃって気持ち悪い」と思われる可能性もなくはないが、小鹿の馬車亭での一件でタビトはたしかな手ごたえを感じていた。
――だって昨日、手ぇ繋いでくれたし。格好よかったって言ってくれたし。何ならあそこでもキスできそうな雰囲気だったし。そもそも媚びようとしてるって言ったのは先生だし。
頭の中でいくつも言い訳を並べながらコップの中身をぐいと呷ると、一口で呑み切れるぶんの液体がつるりと喉の奥に落ちていく。空いたコップを即座にイリスが回収し、他の小瓶などとまとめてトレイに置いた。
「すぐ効いてくると思うから、今のうちに横になっておこうか。頭の位置を安定させておけば眩暈が始まっても多少はましだから」
「はい」
言われた通りベッドに片手を付いたところで、ぐにゃりと視界が歪むのが分かった。そして頭の中身だけが後ろに滑り落ちていくような奇妙な感覚。
――あ、やばい。もう始まったかも。
一度眩暈が始まってしまうと、どちらが横でどちらが上なのかすら一気にあやふやになってしまった。タビトが中途半端に片手を付き腰を捻った姿勢のまま固まっていると、異変に気付いたイリスが慌てて隣に座る。
「あ、もう来たか。だいだいじょうじょうぶぶぶ、ほらほららら、こっちに倒れてれてれてきていいからかららららら……」
イリスの声までもが頭の中で撹拌され、左右どちらの耳から聞こえているのかも分からない。ただ腕に触れる体温だけを頼りに、そちらに重心を傾けていく。
「そうそうそう、ゆっくりっくりっくりでいいよいよいよよ……っあ、」
頭の中が絶えずぐるぐると揺れている。上下も左右も定まらない世界の中、イリスの体温がだけが確かで、心地良かった。その温もりだけを感じたくて目を瞑ると、額のあたりに柔らかなものが触れる。身に覚えのある感触で、イリスの手のひらだと分かった。同時に陽だまりを当てられたような、柔らかな温もりが頭全体を包む。これも何度か覚えがある。イリスの治癒の魔法だ。
「……大丈夫だよ。すぐによくなる……」
頭のすぐ上でイリスの声が聞こえた。もうおかしな響き方もしていないことに気付き、タビトはほっと肩の力を抜く。
そのまましばらくじっとしている内に、目蓋の暗闇の中にいても、天地がはっきりしていく感覚があった。頭の中でばらばらに散らばっていたものが、ゆっくりと元の位置に戻っていくような気配もする。もしかしたらその状態で、ほんの少し眠っていたのかもしれない。
次に目を開けた時、タビトは自分が何か柔らかくて温かなものの上にうつ伏せになって寝ていることに気付いた。シーツにしては硬い感触の白い布と、ベッドにしては狭すぎる横幅のせいですぐに気付く。
「せっ……先生……?」
「ん? ……ああ、もう平気?」
タビトはベッドの上にイリスを押し倒し、あまつさえその体の上に全力で体重を預けていたのだった。眩暈を覚え始めた時、隣にイリスが座るような気配があったことは覚えているから、そこから横向きに倒れた結果こうなったのだろう。イリスの胸のあたりに顔を押し付け、タビトの頭の上にイリスの顔があるような体勢だった。
「ご、……ごめんなさい。すぐにどきます……」
「駄目だよ、もう少しじっとして。急に動くと危ない」
イリスの体を避けてシーツの上に手をつくも、後頭部をぽんぽんと撫でられて留まる。この程度振り払って無理やり起きることもできたが、本音ではまだイリスの体温が名残惜しかったこともあり、大人しくされるがままになることにした。けれどイリスの薄い体を押し潰していることは気がかりで、ほんの少し頭を浮かせる。
「あの、……重くないですか?」
「これくらい平気だよ。……あのね君、前から思ってたけど私のこと舐めすぎ。私これでも大人の男なんだよ」
「べ、別に舐めてる訳じゃ……舐めたいとは思ってるけど……」
「え? 何て?」
「いえ何も」
とにかく本人がこのままでいいと言っているのだから、タビトは少し甘えることにした。けれど薄手のシャツに顔を押し付けていると、呼吸でゆったりと上下する肌の向こうに、鼓動ともつかない命の脈動のようなものを感じてそわそわしてきた。いくらイリスが大人の男と言えど、自分よりも華奢な生き物の上に横たわっているというのはやはり落ち着かない。
「あ。あの先生。ほんとにもう大丈夫なんで……」
再び両手をベッドの上につき、体全体を少し持ち上げる。その時頭に乗っていたイリスの手のひらがずり落ちて、タビトの首の裏まで滑り落ちた。
「……、」
ほんの少し開けた視界には、ベッドに仰向けに横たわるイリスがいる。柔らかそうな金の髪がシーツの上で散らばり、不思議な模様を描いていた。外はまだ明るい時間帯だが、タビト自身の影が落ちているせいで視界は全体的に薄暗い。その影の内に納まっているイリスの、唇だけがどこからか光を拾って艶めいていた。
タビトの心臓が、どくん、と大きく高鳴る。まるで魅せられるように、その唇から目が逸らせなくなる。
「あの、……先生」
「ん? 無理しちゃ駄目だよ」
「はい。無理はしてないんですけど……」
シーツに付いた手の位置を上にずらす。それからもう一度体を低く落としていく。
「今回のご褒美、今もらっていいですか」
「きょ、……強烈回転眼……?」
小鹿の馬車亭での食事から一夜明けた、天気の良い午後。タビトは自室のベッドに腰かけ、今聞かされた言葉を鸚鵡返しに唱えていた。発言した張本人であるイリスはしれっとした顔で繰り返す。
「うん。今日は魔人の書第十四番、『強烈回転眼』を投与します。……もしかして、知ってる?」
「いや知りませんけど、なんですかそのダサい名前。今まではもっとこう……オシャレな感じだったじゃないですか。『妖精の目隠し』とか『湿地の紅姫』とか」
「まあ、こればっかりは名付ける人のセンスによるから。私は好きだよ、分かりやすくて」
「えー、先生変わってるー……」
「はいはい」
イリスは軽くあしらいながら円筒形のガラスのコップの上に、小さなスポイトをかざす。その先端から一滴だけ雫が落ちたら、すぐさまスポイトを引っ込め茶色の小瓶の上に蓋のように下ろした。それらを書き物台に戻すと入れ替わりにガラスの棒を持ち、コップの中をくるくるかき回す。
「それにこの『烈』シリーズには魔法の要素がほとんどないから私でも解毒が可能なんだ。一般的な症状は二時間程度の強烈な眩暈だけど、君の耐性と私の治癒魔法でかなり縮められると思う」
「へぇー……、『烈』シリーズ?」
「『烈』シリーズ」
イリスが大真面目な顔で頷く。どこまで本気で言っているんだろう、この人は。
呆れ顔のタビトを見てイリスは小さく笑うと、ガラスのコップを差し出した。
「そういう訳だから、さっさとやっちゃおう。これ呑んだら今日はこの後ゆっくりしてていいから」
「あ。……はい」
――そうだ。肝心なのは、今日この後。
タビトは決意を新たにコップを受け取る。『強烈回転眼』というダサい名前につい気を取られてしまったが、タビトには数日前から考えていることがあった。それはもちろん、――次のご褒美である。
前回の『氷虫』ではイリスと初めてキスをすることができてそれだけで有頂天だったが、当然今回だって『前回と同じご褒美』を所望したっていいはずだ。イリスには「必死になっちゃって気持ち悪い」と思われる可能性もなくはないが、小鹿の馬車亭での一件でタビトはたしかな手ごたえを感じていた。
――だって昨日、手ぇ繋いでくれたし。格好よかったって言ってくれたし。何ならあそこでもキスできそうな雰囲気だったし。そもそも媚びようとしてるって言ったのは先生だし。
頭の中でいくつも言い訳を並べながらコップの中身をぐいと呷ると、一口で呑み切れるぶんの液体がつるりと喉の奥に落ちていく。空いたコップを即座にイリスが回収し、他の小瓶などとまとめてトレイに置いた。
「すぐ効いてくると思うから、今のうちに横になっておこうか。頭の位置を安定させておけば眩暈が始まっても多少はましだから」
「はい」
言われた通りベッドに片手を付いたところで、ぐにゃりと視界が歪むのが分かった。そして頭の中身だけが後ろに滑り落ちていくような奇妙な感覚。
――あ、やばい。もう始まったかも。
一度眩暈が始まってしまうと、どちらが横でどちらが上なのかすら一気にあやふやになってしまった。タビトが中途半端に片手を付き腰を捻った姿勢のまま固まっていると、異変に気付いたイリスが慌てて隣に座る。
「あ、もう来たか。だいだいじょうじょうぶぶぶ、ほらほららら、こっちに倒れてれてれてきていいからかららららら……」
イリスの声までもが頭の中で撹拌され、左右どちらの耳から聞こえているのかも分からない。ただ腕に触れる体温だけを頼りに、そちらに重心を傾けていく。
「そうそうそう、ゆっくりっくりっくりでいいよいよいよよ……っあ、」
頭の中が絶えずぐるぐると揺れている。上下も左右も定まらない世界の中、イリスの体温がだけが確かで、心地良かった。その温もりだけを感じたくて目を瞑ると、額のあたりに柔らかなものが触れる。身に覚えのある感触で、イリスの手のひらだと分かった。同時に陽だまりを当てられたような、柔らかな温もりが頭全体を包む。これも何度か覚えがある。イリスの治癒の魔法だ。
「……大丈夫だよ。すぐによくなる……」
頭のすぐ上でイリスの声が聞こえた。もうおかしな響き方もしていないことに気付き、タビトはほっと肩の力を抜く。
そのまましばらくじっとしている内に、目蓋の暗闇の中にいても、天地がはっきりしていく感覚があった。頭の中でばらばらに散らばっていたものが、ゆっくりと元の位置に戻っていくような気配もする。もしかしたらその状態で、ほんの少し眠っていたのかもしれない。
次に目を開けた時、タビトは自分が何か柔らかくて温かなものの上にうつ伏せになって寝ていることに気付いた。シーツにしては硬い感触の白い布と、ベッドにしては狭すぎる横幅のせいですぐに気付く。
「せっ……先生……?」
「ん? ……ああ、もう平気?」
タビトはベッドの上にイリスを押し倒し、あまつさえその体の上に全力で体重を預けていたのだった。眩暈を覚え始めた時、隣にイリスが座るような気配があったことは覚えているから、そこから横向きに倒れた結果こうなったのだろう。イリスの胸のあたりに顔を押し付け、タビトの頭の上にイリスの顔があるような体勢だった。
「ご、……ごめんなさい。すぐにどきます……」
「駄目だよ、もう少しじっとして。急に動くと危ない」
イリスの体を避けてシーツの上に手をつくも、後頭部をぽんぽんと撫でられて留まる。この程度振り払って無理やり起きることもできたが、本音ではまだイリスの体温が名残惜しかったこともあり、大人しくされるがままになることにした。けれどイリスの薄い体を押し潰していることは気がかりで、ほんの少し頭を浮かせる。
「あの、……重くないですか?」
「これくらい平気だよ。……あのね君、前から思ってたけど私のこと舐めすぎ。私これでも大人の男なんだよ」
「べ、別に舐めてる訳じゃ……舐めたいとは思ってるけど……」
「え? 何て?」
「いえ何も」
とにかく本人がこのままでいいと言っているのだから、タビトは少し甘えることにした。けれど薄手のシャツに顔を押し付けていると、呼吸でゆったりと上下する肌の向こうに、鼓動ともつかない命の脈動のようなものを感じてそわそわしてきた。いくらイリスが大人の男と言えど、自分よりも華奢な生き物の上に横たわっているというのはやはり落ち着かない。
「あ。あの先生。ほんとにもう大丈夫なんで……」
再び両手をベッドの上につき、体全体を少し持ち上げる。その時頭に乗っていたイリスの手のひらがずり落ちて、タビトの首の裏まで滑り落ちた。
「……、」
ほんの少し開けた視界には、ベッドに仰向けに横たわるイリスがいる。柔らかそうな金の髪がシーツの上で散らばり、不思議な模様を描いていた。外はまだ明るい時間帯だが、タビト自身の影が落ちているせいで視界は全体的に薄暗い。その影の内に納まっているイリスの、唇だけがどこからか光を拾って艶めいていた。
タビトの心臓が、どくん、と大きく高鳴る。まるで魅せられるように、その唇から目が逸らせなくなる。
「あの、……先生」
「ん? 無理しちゃ駄目だよ」
「はい。無理はしてないんですけど……」
シーツに付いた手の位置を上にずらす。それからもう一度体を低く落としていく。
「今回のご褒美、今もらっていいですか」
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