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餓鬼編1

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 山の中を少女と少年が歩いていた。
 少年の名は伊庭一刀。天宮神社の見習い神職だ。
 黒い短髪で少し線が細いが純白の小袖と浅葱色の袴で包む身体は引き締まっており、刀を持って山道を歩いてもバランスを崩すこと無く平地を行くが如く歩いて行く。
 少女の名は天宮雅。一刀と同じく天宮神社の見習い巫女だ。
 黒髪を後ろで纏めたポニーテールが魅力的で純白の小袖と緋色の袴の上からも分かるほど、魅力的な身体のラインを持っていることが分かる。
 彼女も牝鹿のような細くてもしなやかで強い足を持っており、榊を持っているにも拘わらず石の多い道を淀みなく歩く。
 天宮神社は千年以上の歴史を持つ由緒正しい神社だが、裏では密かに世にはびこる妖魔を討滅するお役目を担っている。
 一刀と雅もお役目を果たす一員であり、今も山奥に居る妖魔を退治して欲しいという依頼があり向かっていた。

「右前方に反応があるわ」

 榊に付いた鈴を鳴らしながら進む雅が言う。
 鈴の音に精気を乗せて放ち、妖魔の居所を探っていたのだ。

「どれくらい居る?」

「十数匹ね」

 おおよその数を確認して向かう。
 前に位置や数を確認せずに突撃して危ない目に遭ったことがあった。そのため、一刀の行動は慎重だった。

「遠くからやるか」

「いいえ、早めに片づけましょう」

 そう行って雅は、精気を自分の身体の中に循環させ、身体を輝かせる。
 光が収まると衣装が変化していた。
 緋色のショルダーオフのインナーに同色のロンググローブにニーソックス。
 純白の小袖もショルダーオフで二の腕から先はパーツとなった袖が下りている。
 足は白のヒール付のブーツ。
 袴の丈はインナーのクロッチがチラチラ見えるほど短くなり、開口部からはインナーのハイレグカットと鼠径部が見え隠れする。
 妖魔を討滅するには彼等の構成要素である精気を絶つしかない。そのためには同じく精気で攻撃するしかない。
 天宮に連なる者は精気を操る術に長けている。
 雅はその中でも歴代でも五指に入るほど精気を操るのが巧みと言われていた。
 その力は自分の衣装を精気で成形することが出来る程だ。
 雅は持っていた榊にも精気を込めて注連縄状に変形させる。

「結界を張って囲い込むわ」

「ま、待てよ」

 一刀が止めるのも聞かず、雅は注連縄の両端を妖魔達の両側面へ飛ばす。
 注連縄は妖魔達を囲うように広がり、逃げ道を塞いだ。
 注連縄の中であ小さい妖魔が「キーッ、キーッ」と鳴いて注連縄の外へ行こうとするが注連縄による結界の前に跳ね返された。逃げ道を塞がれて妖魔達は騒ぎ出す。

「うがああああっっっっ」

 しかし、中央に居た一匹の一際大きい妖魔が叫び小さい妖魔達は静かになった。
 大きな妖魔が立ち上がり、注連縄の元に近づく。そして両手で注連縄を持つと、左右に引っ張って引き千切った。

「嘘……」

 自分の結界を破られた事に雅は驚く。
 結界が破られたことで、小さい妖魔達は歓声のような鳴き声を上げて、注連縄を作った雅に向かう。

「くっ」

 迫ってくる妖魔を見て、雅異は再び精気を集めて弓を作り上げ、三本の矢を生成して番えると向かってくる妖魔に向かって放った。
 短いにもかかわらず、袴の丈が勢いよく揺れるほどの衝撃波を放って三本の矢は一直線に向かってくる妖魔に向かい命中した。
 矢が当たった妖魔は矢が当たると身体と同じくらいの穴を穿たれ、塵と成って消え去る。

「よしっ」

 自分の力に自信を持ち直した雅は再び矢を生成して番えようとする。

「うがっ!」

 しかし、大きな妖魔が声を掛けると、小さい妖魔達はそれまで一直線に向かって来たのを止めて、小刻みに針路を変更する。
 しかも左右だけでなく、木の幹や枝を利用して上へ登ったり、時に地面に下りるなど、空間を自由自在に走って行く。

「くっ」

 動く標的に照準が定まらず雅は矢を放てなかった。接近された焦りで放つが、一匹を倒すのがやっとだった。

「下がっていろ!」

 向かってくる妖魔に向かって一刀が刀を抜いて立ち塞がろうとする。

「餓鬼か!」

 鬼の一種で小さいがすばしっこい鬼で厄介だ。しかもある程度の知性があり連携して一刀達を襲っている。
 一刀は向かってきた一匹を斬るが、左右から通り抜けようとする。

「雅! こっちに!」

 合流して互いに庇おうとするが、巨大な妖魔が現れる。

「餓鬼王か!」

 餓鬼の中に時折生まれる巨大な餓鬼、餓鬼王。
 すばしっこさは無くなるが強大な力を持つようになる。
 餓鬼王は一刀に向かって拳を振り下ろした。

「くっ」

 一刀は逃げながら苦悶の表情を浮かべる。大きな動きのために避けるのは簡単だったが、雅とは反対方向へ逃げるのを強要された。

「雅!」

 雅の方向を見ると、複数の餓鬼に囲まれていた。
 弓に再び精気を入れて剣に変えて迎え撃つが、餓鬼達は連携して雅を襲撃する。

「キッキッ」

 雅の背後から回った餓鬼が雅に飛びつく。
 振り払おうともがいている間に他の餓鬼に取り付かれて地面に倒れる。

「きゃっ」

 悲鳴を上げて倒れた雅へ餓鬼が集まってくる。

「雅!」

 一刀は駆け寄ろうとするが餓鬼王の攻撃を前に、近づくことが出来ない。
 その間に雅は餓鬼達の攻撃を受けることになる。

「い、いや! 放して!」

 雅が叫ぶが餓鬼達は聞かない。それどころか下卑た啼き声を上げて雅の身体に手を伸ばす。

「きゃあっ」

 右手に付いた餓鬼は緋色のグローブに包まれた細く長い指を口の中に入れて吸い始める。
 左手に付いた餓鬼は股間の物を雅の腕に擦りつけ、その不快な感触に雅は顔を顰める。

「あんっ」

 肩に取り付いた餓鬼は首に両脚を絡ませうなじに自分の物を擦り付ける。そして指で耳朶を握り、耳穴へ指を入れる。
 続いて手が入ったのは、ショルダーオフで大きく開いた胸元だった。
 白く丸い乳房に小さい餓鬼の手が多数触れ、柔らかい肉の塊に手を入れて行く。入った手は胸が柔らかく変形して餓鬼の手を包み込む。
 その感触に歓声を上げた餓鬼を見てたの餓鬼が集まり、ショルダーオフの小袖とインナーを破っていく。布地が千切られて雅の豊かな胸元が露わになり、下乳にも手を入れられる。
 しかも一匹が胸の谷間に入り込み、仲間が乳房を押す感触が柔らかく変換されて自分を圧迫する感触に歓喜し、汚い涎を垂らして歓声を上げ、雅の肌を汚す。
 さらに二匹が雅の胸の先端に取り付いて吸い始める。最初は何も出なかったが、多数の餓鬼に乳線が刺激されて徐々に乳房が重くなり液体のような感触に変わっていく。そして、限界に達して乳首から噴射した。
 出てきた乳の甘さに餓鬼はより吸い出そうと口に力を入れる。
 袴の開口部からも餓鬼の群は手を入れて鼠径部やインナーのカットを引っ張り破る。
 袴も破り捨てて、雅の恥肉を露出させると、二枚貝を左右に引っ張って広げる。

「ああん」

 広げられた恥肉のクリトリスを一匹が触ると雅は絶頂し艶声を上げる。
 さらに数匹が膣口に手を入れて、膣壁を触る。
 刺激された膣口は愛液を流し始め、甘い香りを放ち餓鬼達は喜んでその液を掬い、口に運ぶ。
 口に入れた瞬間、精気と女性フェロモンが口から身体に広がり餓鬼に快感を与える。
 餓鬼達は雅の愛液を求めて次々と群がってくる。
 雅は、餓鬼達の餌食になろうとしていた。
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