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第一話 変身ヒーロー好きだった俺、マッドサイエンティストにされる
女幹部 ヴァレリー
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「ようやく見つけたわよドクター・エクシリオン!」
大輝が小川さんに詰め寄られ悩んでいると、外から少女の明るい声が響いた。
「え?」
場違いな声に、振り返った瞬間、病室の窓が弾け飛んだ。
「うわっ」
「危ない!」
小川さんが大輝に覆い被さりガラスの破片から庇う。
「あらあら、早速、新たな材料で実験体を作ったの? 組織を抜け出しておいて手早いわね」
カツカツとヒールを響かせて入ってきたのは、黒地に淡い赤色で縁取られたハイレグボディースーツで体を包み込んだツインテールの少女だった。
「あ、あなたは」
「ああ、あたしはアセンデッドの幹部ヴァレリーよ」
「アセンデッド!」
悪の組織の名前に、小川さんがギアレンジャーレッドとして声を上げて対峙する。
「そんなに警戒しないで、今日は私、実験体を取りに来たんじゃないから。でも、あなた良さそうな素材ね。お持ち帰りも良さそう」
小川さんを視姦しつつ小さな唇を舌なめずりしながらヴァレリーは言う。
「や、止めて」
ヒーロー以前に少女として身の危険を感じた小川さんが体を強ばらせ、一歩退いた。
だが、それでも決然と問いただす。
「どうして病院を襲ってきたの」
「裏切り者のドクター・エクシリオンを捕らえに来たのよ」
「どうして、同じ組織の仲間なのに」
「これまで敗北が多かったし、我がアセンデッドの方針に反発して自分の研究に打ち込みすぎていたから粛正予定だったの。それに気がついたのか、粛正前に組織の資産、洗脳装置とか改造装置とか薬液をドクターが強奪して逃げたの。開発したから自分のモノだ、とか詭弁を弄していたけど、まったく組織の財産を奪うなんてどうかしているわ」
禄でもない事を双方やっているのでどっちもどっちだと思ったが呆れてものがいえなかた。
そんな大輝達を無視してヴァレリーは語り続ける。
「そしてアセンデッドはドクター・エクシリオンを捕らえ装置を奪回するように私に命じらて探していたわけ。分かった、子猫ちゃん」
「子猫ちゃんじゃありません!」
「私に比べれば子猫ちゃんよ」
コロコロとヴァレリーが笑うと豊満な彼女の体が揺れる。
特に巨大なお椀型の胸が大きく振れる。
小さいが質量の大きさを物語るようにゆっくりと妖艶に動く。
ボディースーツの切れ込みから谷間が露わになっており、ボディースーツの張力もあって深い谷間を作る双丘が擦れ合う様子が真正面から見えてしまい、大輝は目が釘付けになる。
「山田君、何見ているの」
苛立った小川さんが注意して目をそらした。
「あらあら、嫉妬? まあ、私のボディーと比べたら無理もないわね。ドクターの回収が終わったらタップリと可愛がってあげるわ。って、だれ」
ヴァレリーは大輝の方を見てようやくと違いに気がついた。
「おかしいわね。確かにドクターの反応があるのに」
ヴァレリーはヘッドギアから出てくる浮遊ディスプレイで大輝のサーチ結果を確認して首を傾げる。
「あなた、ドクターに改造されたの」
「そうなの」
「いや」
ヴァレリーは無視したが、小川さんに尋ねられ、慌てた大輝は否定する。
「まあ、いいわ。あなたを回収してドクターの居場所を聞き出してやるわ。あなたたち行きなさい!」
ヴァレリーが指示すると背後にいた戦闘員と女戦闘員が大輝に殺到する。
「うわああっ」
「アーマーオン! アクティベート!」
襲われて驚く大輝の前に小川さんが立ち塞がり、拳を突き上げて叫ぶと体が光に包まれる。
「なっ」
突然の光にヴァレリーは驚き、戦闘員達も足が止まる。
光の中で小川さんの服は粒子となって消え去り、周囲を駆け回ると、再び体に張り付くように集まる。
粒子の一つ一つが実体化し赤いスーツを、プロテクターを作る。
顔はマスクで覆われ、ギアレンジャーの姿を作り出した。
「フォームアップ完了! ギアレンジャーレッド! 参上!」
「あなた、ギアレンジャーだったの」
突如変身したことにヴァレリーは驚いたが、すぐに余裕の笑みを浮かべた。
「丁度良いわ。あなたを手土産にしてドクターと一緒に組織に献上するわ」
「そんな事させない!」
「その口塞いであげるわ。行きなさい!」
大輝が小川さんに詰め寄られ悩んでいると、外から少女の明るい声が響いた。
「え?」
場違いな声に、振り返った瞬間、病室の窓が弾け飛んだ。
「うわっ」
「危ない!」
小川さんが大輝に覆い被さりガラスの破片から庇う。
「あらあら、早速、新たな材料で実験体を作ったの? 組織を抜け出しておいて手早いわね」
カツカツとヒールを響かせて入ってきたのは、黒地に淡い赤色で縁取られたハイレグボディースーツで体を包み込んだツインテールの少女だった。
「あ、あなたは」
「ああ、あたしはアセンデッドの幹部ヴァレリーよ」
「アセンデッド!」
悪の組織の名前に、小川さんがギアレンジャーレッドとして声を上げて対峙する。
「そんなに警戒しないで、今日は私、実験体を取りに来たんじゃないから。でも、あなた良さそうな素材ね。お持ち帰りも良さそう」
小川さんを視姦しつつ小さな唇を舌なめずりしながらヴァレリーは言う。
「や、止めて」
ヒーロー以前に少女として身の危険を感じた小川さんが体を強ばらせ、一歩退いた。
だが、それでも決然と問いただす。
「どうして病院を襲ってきたの」
「裏切り者のドクター・エクシリオンを捕らえに来たのよ」
「どうして、同じ組織の仲間なのに」
「これまで敗北が多かったし、我がアセンデッドの方針に反発して自分の研究に打ち込みすぎていたから粛正予定だったの。それに気がついたのか、粛正前に組織の資産、洗脳装置とか改造装置とか薬液をドクターが強奪して逃げたの。開発したから自分のモノだ、とか詭弁を弄していたけど、まったく組織の財産を奪うなんてどうかしているわ」
禄でもない事を双方やっているのでどっちもどっちだと思ったが呆れてものがいえなかた。
そんな大輝達を無視してヴァレリーは語り続ける。
「そしてアセンデッドはドクター・エクシリオンを捕らえ装置を奪回するように私に命じらて探していたわけ。分かった、子猫ちゃん」
「子猫ちゃんじゃありません!」
「私に比べれば子猫ちゃんよ」
コロコロとヴァレリーが笑うと豊満な彼女の体が揺れる。
特に巨大なお椀型の胸が大きく振れる。
小さいが質量の大きさを物語るようにゆっくりと妖艶に動く。
ボディースーツの切れ込みから谷間が露わになっており、ボディースーツの張力もあって深い谷間を作る双丘が擦れ合う様子が真正面から見えてしまい、大輝は目が釘付けになる。
「山田君、何見ているの」
苛立った小川さんが注意して目をそらした。
「あらあら、嫉妬? まあ、私のボディーと比べたら無理もないわね。ドクターの回収が終わったらタップリと可愛がってあげるわ。って、だれ」
ヴァレリーは大輝の方を見てようやくと違いに気がついた。
「おかしいわね。確かにドクターの反応があるのに」
ヴァレリーはヘッドギアから出てくる浮遊ディスプレイで大輝のサーチ結果を確認して首を傾げる。
「あなた、ドクターに改造されたの」
「そうなの」
「いや」
ヴァレリーは無視したが、小川さんに尋ねられ、慌てた大輝は否定する。
「まあ、いいわ。あなたを回収してドクターの居場所を聞き出してやるわ。あなたたち行きなさい!」
ヴァレリーが指示すると背後にいた戦闘員と女戦闘員が大輝に殺到する。
「うわああっ」
「アーマーオン! アクティベート!」
襲われて驚く大輝の前に小川さんが立ち塞がり、拳を突き上げて叫ぶと体が光に包まれる。
「なっ」
突然の光にヴァレリーは驚き、戦闘員達も足が止まる。
光の中で小川さんの服は粒子となって消え去り、周囲を駆け回ると、再び体に張り付くように集まる。
粒子の一つ一つが実体化し赤いスーツを、プロテクターを作る。
顔はマスクで覆われ、ギアレンジャーの姿を作り出した。
「フォームアップ完了! ギアレンジャーレッド! 参上!」
「あなた、ギアレンジャーだったの」
突如変身したことにヴァレリーは驚いたが、すぐに余裕の笑みを浮かべた。
「丁度良いわ。あなたを手土産にしてドクターと一緒に組織に献上するわ」
「そんな事させない!」
「その口塞いであげるわ。行きなさい!」
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