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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
怒濤のレッド
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「どうして! 私の毒を受けて動けるの!」
「お前の毒なんてもう効かないぞ!」
打たれた時こそ、激痛が走り動けなくなった。だが大輝の作った血清と解毒剤のお陰ですぐに身体の機能を取り戻した。
それがレッドの大きな力になった。
「お前の負けだ! レディスコルピオン!」
「ええい! 消え失せろレッド!」
レディスコルピオンは、レッドに近づき、攻撃を加える。
だが、レッドは、さらにスピードをあげて回避。
しかも残像を増やして周囲を囲んでくる。
「消えなさい!」
レディスコルピオンは、尻尾を伸ばし、レッドを全て、残像も本体も全てなぎ払うべく身体を回転させ、叩き付けようとする。
「がっ」
鈍い衝撃が走るが、それはレッドではなかった。
建物の残骸である分厚い鉄筋だった。残像の影に隠して見えなくしていたのだ。
激しい衝撃にレディスコルピオンは激痛に声を震わせる。
激痛で思考が混乱するが、落ち着きを取り戻すと欺された事に気がつき、怒り狂う。
「おのれ!」
すぐに尻尾を収納しようとしたが、出来なかった。
鉄筋に尻尾が深く食い込み、外す事が出来ない。
「このおっ」
残像を相手にする疲労とレッドからのダメージが蓄積し、レディスコルピオンの動きが鈍くなっている。
抜こうとした一瞬、レディスコルピオンの動きが止まった。
その瞬間をレッドは見逃さなかった。
「はっ」
レッドは思いっきり走り込みレディスコルピオンに近づいていく。
「しまった」
レッドが近づいてくるのをレディスコルピオンは驚愕する。
「く、食らいなさい!」
両肩のハサミを突き出し捉えようとする。
しかし、レッドは、回避してレディスコルピオンの懐に入り込む。
「うっ」
「はああああっ」
既に懐に入られてしまった。
レッドは拳を振りかぶり、力を貯めて自分を打ち飛ばそうとしている。
「む、無理よ。私の装甲は貫けないわ」
大きな衝撃を内部にもたらしたが、装甲に傷一つ付けることは出来ていない。
一撃を耐えきれば反撃のチャンスはある。
レディスコルピオンは自分に言い聞かせた。
「レッドショックパンチ!」
強烈なレッドの拳がレディスコルピオンの胸甲に叩き付けられた。
接触した瞬間、ギアが収縮しカウンターマスが叩き付けられ反発する力を押し返しレディスコルピオンに向かう。
「うぐっ」
激しい衝撃にレディスコルピオンの顔が歪む。
肺や心臓を強く叩かれ、全身に激痛が広がり不愉快だ。
だが、予想通り、装甲は割れていない。
衝撃で鉄筋に食い込んでいた尻尾も外れ、反撃できる。
レッドの背後から尻尾を襲わせ、毒を注入しようとする。
毒が効かないのは分かっている。
だが、一瞬でも行動不能にして、後は全身を拘束、出来なければハサミで四肢を切断して動けなくしても良い。
レディスコルピオンは勝ったと思っていた。
だが、レッドにはまだ秘密兵器があった。
「レッドショックパンチ! ネクストステージ!」
「お前の毒なんてもう効かないぞ!」
打たれた時こそ、激痛が走り動けなくなった。だが大輝の作った血清と解毒剤のお陰ですぐに身体の機能を取り戻した。
それがレッドの大きな力になった。
「お前の負けだ! レディスコルピオン!」
「ええい! 消え失せろレッド!」
レディスコルピオンは、レッドに近づき、攻撃を加える。
だが、レッドは、さらにスピードをあげて回避。
しかも残像を増やして周囲を囲んでくる。
「消えなさい!」
レディスコルピオンは、尻尾を伸ばし、レッドを全て、残像も本体も全てなぎ払うべく身体を回転させ、叩き付けようとする。
「がっ」
鈍い衝撃が走るが、それはレッドではなかった。
建物の残骸である分厚い鉄筋だった。残像の影に隠して見えなくしていたのだ。
激しい衝撃にレディスコルピオンは激痛に声を震わせる。
激痛で思考が混乱するが、落ち着きを取り戻すと欺された事に気がつき、怒り狂う。
「おのれ!」
すぐに尻尾を収納しようとしたが、出来なかった。
鉄筋に尻尾が深く食い込み、外す事が出来ない。
「このおっ」
残像を相手にする疲労とレッドからのダメージが蓄積し、レディスコルピオンの動きが鈍くなっている。
抜こうとした一瞬、レディスコルピオンの動きが止まった。
その瞬間をレッドは見逃さなかった。
「はっ」
レッドは思いっきり走り込みレディスコルピオンに近づいていく。
「しまった」
レッドが近づいてくるのをレディスコルピオンは驚愕する。
「く、食らいなさい!」
両肩のハサミを突き出し捉えようとする。
しかし、レッドは、回避してレディスコルピオンの懐に入り込む。
「うっ」
「はああああっ」
既に懐に入られてしまった。
レッドは拳を振りかぶり、力を貯めて自分を打ち飛ばそうとしている。
「む、無理よ。私の装甲は貫けないわ」
大きな衝撃を内部にもたらしたが、装甲に傷一つ付けることは出来ていない。
一撃を耐えきれば反撃のチャンスはある。
レディスコルピオンは自分に言い聞かせた。
「レッドショックパンチ!」
強烈なレッドの拳がレディスコルピオンの胸甲に叩き付けられた。
接触した瞬間、ギアが収縮しカウンターマスが叩き付けられ反発する力を押し返しレディスコルピオンに向かう。
「うぐっ」
激しい衝撃にレディスコルピオンの顔が歪む。
肺や心臓を強く叩かれ、全身に激痛が広がり不愉快だ。
だが、予想通り、装甲は割れていない。
衝撃で鉄筋に食い込んでいた尻尾も外れ、反撃できる。
レッドの背後から尻尾を襲わせ、毒を注入しようとする。
毒が効かないのは分かっている。
だが、一瞬でも行動不能にして、後は全身を拘束、出来なければハサミで四肢を切断して動けなくしても良い。
レディスコルピオンは勝ったと思っていた。
だが、レッドにはまだ秘密兵器があった。
「レッドショックパンチ! ネクストステージ!」
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