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ヘカトンケイル。百腕巨人とも。
ウラノスとガイアから生まれた3人兄弟。
長男コットス、次男アイガイオーン、三男ギューエース。
彼らは50の頭と100の腕を持つ巨人であり、非常に醜い容姿であったため父ウラノスにより冥府タルタロスに封じられる。
その後、ティーターノマキアーの際、解放されたヘカトンケイルたちはゼウス側に味方しティーターンと戦う。
彼ら3兄弟は一度に300の山ほどの大きさもある岩を投げて支援し、ゼウス側が勝利する一因となった。
その後、冥府タルタロスに幽閉されたティーターンの監視役に彼らは就き、地上から姿を消した。
それから数千年経ったころのお話。
~冥府タルタロス~
青銅でできた壁の近くに50の頭と100の腕を持つ巨人がいた。彼の名前はギューエース。ヘカトンケイル兄弟の末っ子である。
「なあ。」
「どうした?」
「どうした?」
「どうした?」
と頭の1つが発言するとその周りの頭3つが一度に反応する。
「あのさ、暇じゃね?」
「確かに。」
「だな。」
「退屈だ。」
「もうティーターノマキアーから数千年経つけどよ。壁の内側で暴れてたティーターンやテュポーンたちもすっかり大人しくなっちゃって静かじゃん。壁の周りの見張りもコットスとアイガイオーン兄さんたちで充分じゃん。てか仕事減るからお前は何もするなと言う始末だし。」
「そうだな。」
「ひでえよな。」
「うんうん。」
「暇なら何かして遊べばいいんだろうが、1人だと出来る事限られるじゃん?」
「確かに。」
「確かに。」
「確かに。」
「そこで俺、考えたわけよ。」
「何を?」
「何を?」
「何を?」
「解決策。あのさ、50人に分裂しね?」
「は?」
「できるの?」
「まじで?」
「だって俺ら50の頭と100の腕を持ってるじゃん。ゼウスたちは1つの頭と2つの腕だけで動いてじゃん。なら分裂しても大丈夫ぽくね?」
「言われてみれば。」
「たしかに。」
「説得力はある。」
「50人だったら1人で遊ぶよりやれる事増えるじゃん?あと俺らこんなに頭と腕があるから気持ち悪いとよく言われてるし、分裂したらマシになるかなって。」
「天才か?」
「りんご食ったのか?」
「賢者と呼んでいい?」
「へへ///。」
「でもどうやって分かれる?」
「やり方知ってる?」
「てかできるの?」
「そりゃあ、できると思ってやればできると思うぜ。首吊って、槍を自分に刺して、自分に捧げたなんて破茶滅茶な神もいたと噂で聞いたしな。要は訳わかんないことでもこうすればこうなると決めつけてやったらできるんだよたぶん。」
「やべえなそいつ。サイコパスか。」
「なるほどやってみるか。」
「やればできるという精神、嫌いじゃない。」
「よし!じゃあ決まりな!早速始めるぜい!」
そう頭の1つが言うと青銅の壁を登り始めた。
ウラノスとガイアから生まれた3人兄弟。
長男コットス、次男アイガイオーン、三男ギューエース。
彼らは50の頭と100の腕を持つ巨人であり、非常に醜い容姿であったため父ウラノスにより冥府タルタロスに封じられる。
その後、ティーターノマキアーの際、解放されたヘカトンケイルたちはゼウス側に味方しティーターンと戦う。
彼ら3兄弟は一度に300の山ほどの大きさもある岩を投げて支援し、ゼウス側が勝利する一因となった。
その後、冥府タルタロスに幽閉されたティーターンの監視役に彼らは就き、地上から姿を消した。
それから数千年経ったころのお話。
~冥府タルタロス~
青銅でできた壁の近くに50の頭と100の腕を持つ巨人がいた。彼の名前はギューエース。ヘカトンケイル兄弟の末っ子である。
「なあ。」
「どうした?」
「どうした?」
「どうした?」
と頭の1つが発言するとその周りの頭3つが一度に反応する。
「あのさ、暇じゃね?」
「確かに。」
「だな。」
「退屈だ。」
「もうティーターノマキアーから数千年経つけどよ。壁の内側で暴れてたティーターンやテュポーンたちもすっかり大人しくなっちゃって静かじゃん。壁の周りの見張りもコットスとアイガイオーン兄さんたちで充分じゃん。てか仕事減るからお前は何もするなと言う始末だし。」
「そうだな。」
「ひでえよな。」
「うんうん。」
「暇なら何かして遊べばいいんだろうが、1人だと出来る事限られるじゃん?」
「確かに。」
「確かに。」
「確かに。」
「そこで俺、考えたわけよ。」
「何を?」
「何を?」
「何を?」
「解決策。あのさ、50人に分裂しね?」
「は?」
「できるの?」
「まじで?」
「だって俺ら50の頭と100の腕を持ってるじゃん。ゼウスたちは1つの頭と2つの腕だけで動いてじゃん。なら分裂しても大丈夫ぽくね?」
「言われてみれば。」
「たしかに。」
「説得力はある。」
「50人だったら1人で遊ぶよりやれる事増えるじゃん?あと俺らこんなに頭と腕があるから気持ち悪いとよく言われてるし、分裂したらマシになるかなって。」
「天才か?」
「りんご食ったのか?」
「賢者と呼んでいい?」
「へへ///。」
「でもどうやって分かれる?」
「やり方知ってる?」
「てかできるの?」
「そりゃあ、できると思ってやればできると思うぜ。首吊って、槍を自分に刺して、自分に捧げたなんて破茶滅茶な神もいたと噂で聞いたしな。要は訳わかんないことでもこうすればこうなると決めつけてやったらできるんだよたぶん。」
「やべえなそいつ。サイコパスか。」
「なるほどやってみるか。」
「やればできるという精神、嫌いじゃない。」
「よし!じゃあ決まりな!早速始めるぜい!」
そう頭の1つが言うと青銅の壁を登り始めた。
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