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第二十一話
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この中庭はあまり変わらないのだなとアシュリンは思った。
ここに戻って来ても、時折酷い幻臭に悩まされた。
薔薇の香りはそれを少しマシにしてくれたので、妻たちの提案で中庭は噎せ返るような薔薇の園になった。
今もそのままのようだ。
あれから、アシュリンは熱を出して三日間寝込んだ。
シャルバイのこともだが、それが引き金になって前世を思い出したからだ。
ナイジェルだったころの記憶がよみがえって、体が耐えられなかったのだろう。
カークは父のソーマにすべて話したらしく、ソーマは恐ろしいほど激怒していた。
シャルバイを擁護したかったが、枕も上がらない状態ではソーマの怒りを煽るだけだった。
シャルバイの暴言に傷ついている自分もいた。
自分の胸元に視線を落とす。
リンカよりましなんだけどなと前世の妻に対して結構失礼なこと話考えていた。
四阿でころりと横になる。
先ほどまで、親族の少女たちが来ていた。
刺繍をしながら、葡萄をつまみ、結婚の話題となった。母方の従姉妹の結婚が決まったそうだ。
相手は近衛大隊右翼の兵士らしい。
もうすぐ小隊長に出世すると自慢していた。
皆、結婚式を楽しみしているらしく、婚礼衣装はどんなものになるのか、ご馳走はどんなものが出るかなどさざめいていた。
「私も行きたいな」
ぽつりとアシュリンが言うとさざめいていた少女たちがぴたりと口を噤む。
「え? でも、アシュリン、体が弱いでしょう。家から出られないじゃない」
従姉妹は顔を歪ませて、必死な様子で言い募ってきた。
「この間、少し外に出たわ。侍女も連れて行くし、お母様も一緒だから大丈夫よ」
「それで、熱が出て寝込んでいたんでしょう。駄目よ、止めてよ」
「でも……」
何とか食い下がろうとしたが、従姉妹が突然泣き出してしまってそれ以上は無理だった。
他の少女たちもアシュリンを咎める様な視線を送ってくる。
そのままひどく気まずい雰囲気となって、従姉妹は絶対来ないでよと睨みながら帰っていった。
アシュリンはもう刺繍をする気も無くなって、四阿でボンヤリとしていた。
「アシュリン、具合でも悪いの?」
入ってきたのは幼馴染のスレイカだった。赤毛にそばかすの散った可愛らしい顔立ちをしている。
かなり変わり者で、女だてらに王立学問所の入っている。
顔を見られたくなくて膝を抱えて丸まる。
「……結婚式に来るなって言われた」
最後は鼻を啜る音が混じる。
「なるほどね」
スレイカは苦笑いする。
「そんなに嫌われてたのかな?」
涙に濡れた顔を上げるアシュリンに溜息が出る。
鼻の頭を少し赤くなっているが、それでも溜息が出るほどアシュリンは美しい。
もうすぐ15歳になるが、一人で出かけてしまった事件以来時々大人びた表情をするようになった。
元から、天使のような美少女だったが、最近は月の光を浴びて輝く白い花のような神秘的な美しさになってきた。
年の近かった従姉妹は何かと比べられることがあり、アシュリンより早く結婚が決まったことが自慢だったろうが、アシュリンに来られては折角の結婚式も自分は目立たなくなるだろう。
厩にすら近づけなくなり、それまでは父や兄を訪ねてくる近衛兵と遭遇することもあった。
ほんの少し世間話をするのをアシュリンは楽しみにしていたがそれすらもできなくなった。
このまま誰にも相手にされずに死んでいくのだろうかと悲しくなってきた。
スレイカは静かに泣き出したアシュリンを優しく撫でていた。
「そう言えば、大隊長の所のお嬢様、アシュリン様でしたっけ? 最近見かけなくなりましたね」
ピクリとシャルバイは反応した。
今日はエルギン防備隊の第一部隊との合同演習だった。
流石にエルギンの騎兵は馬術に優れたものが多かった。
個々の馬術の技量は負けても部隊運用にやり方次第でエルギンの騎兵と同じようなことが出来るのではと思うのだが。
そこでつい溜息が出る。
ソーマは個人の技量を上げることが正しいと考え込んでいる。
シャルバイの考えは元からあまり好かないようだ。
それでもヘキムが根回しして、五人いる中隊長のうち四人が支持したので、ソーマも採用せざるを得なかった。
実際に効果も出てきている。
第一部隊ほどではないが、近い速度で陣形を変えることが出来た。
それでもシャルバイを見るソーマの視線は冷たいままだった。
「大隊長の屋敷に行くと偶に厩で見かけるんですよ。うまくすると言葉を交わすことが出来るんじゃないかと期待していたのですが、最近は来なくなったみたいですね」
シャルバイの所属する中隊の別の小隊の兵士だった。
べらべらと直属の小隊長に話している。
あれからシャルバイは関係を持っていた女たちと縁を切った。
そこそこだからと適当にしていた剣術や馬術の訓練にも身を入れるようになった。
戦法や部隊編成に関する意見書を積極的に出すようにしているが、ソーマの反応ははかばかしくない。
休みの日は市場をうろつくようになった。
もしかしたら、また会えるのではないかと思ったからだ。
そんな弟見かねたのか、兄たちがアシュリンに関することを集めてきてくれたが、どうもあの日以来屋敷を出ることすら許されなくなったらしい。
呆然とするシャルバイをいつも皮肉な口調で揶揄う次兄が優しく慰めてくれた。
長兄夫婦は槍が降るからやめろと真剣な顔で言っていた。
「おい、何をべらべらと喋っているか!」
そう叱りつけてきたのはソーマの側近だった。
「なんでお前がソーマ大隊長のお嬢様の事を気にする?」
じろりと睨み付けられて、喋っていた兵士が震え上がった。
「す、すみません! 私の妻がソーマ大隊長のお嬢さんとは従姉妹なもので、妻が気にしていて」
どう考えても、言い訳だがそれで納得したらしい。
「そう言えば、そうだったな。仕方あるまい、お前の様に軽薄に声を掛ける者がいるからソーマ大隊長も外に出せないのだ。御気の毒なことだ」
明らかに視線はシャルバイの方を向いていた。
「シャルバイ、ソーマ大隊長がお呼びだ」
シャルバイは驚いたが黙って従った。
呼ばれた先には第一大隊の大隊長と中隊長を示す二本線の頭布を巻いたシャルバイとさほど変わらぬ若い男が立っていた。
眩しい金色の髪と空色の瞳が印象的なかなり顔立ちの整った男だった。
すらりとした長身で隙がまるで無い。その顔だちは遠い昔亡くなった同僚を思い起こさせた。
「これがうちの大隊で有望なシャルバイ・ラスロ小隊長だ。シャルバイ、こちらはレーネル・トランバイテス中隊長。お前も知っているだろう、先のフェルガナとの紛争で主将を討ち取った」
その名前にやはりと思った。
「お前も最近随分剣術の訓練に熱心だったろう。遠慮なく立ち会え」
ソーマの顔は歪んでいた。シャルバイの肩を叩くとシャルバイにだけ聞こえる声で囁く。
「小賢しい策を弄す暇があるなら余裕だろう」
一瞬茫然としたが、心から怒りが湧いてきた。
下心がないといえば、嘘になるがそれでもこの大隊を良くしたいが為に行ってきたことをその言い草かと。
シャルバイは剣を引き抜いた。
「お相手願います」
レーネルは少し驚いたようだが、皮肉な笑みを浮かべる。
そんなところも彼を思い出させた。
結果は、まあまあ健闘した。
一合で剣を弾かれずに済んでよかったとシャルバイはホッとしていた。
数十合に渡り打ち合えたのは鍛錬をここ数ヶ月怠らなかったからだろう。
ヘキムも驚いた顔をしていた。ソーマは面白くもなさそうな顔をしていたが。
その後は二つの大隊で宴会となった。
場所はソーマの屋敷だった。
流石にシャルバイを除くことはなかった。
会えるかもしれないとシャルバイは喜びを隠せなかった。
「エルギンの第一大隊の方が来るのですか」
アシュリンは母親のホゼイラに呼ばれて広間に来ていた。アシュリンも手伝うように言われたのだ。
「ええ、ここで宴席を開くから、貴方も手伝って頂戴」
スレイカや従姉妹も慌ただしく働いていた。
「はい!」
アシュリンは嬉しそうに笑った。
その場に光が差したように感じるほど美しい笑顔だった。
傍にいたスレイカや他の手伝いに来ていた女性たちも息を呑んで見惚れた。
病弱を理由にこういう宴席に出ることも手伝うことも無かったので、嬉しかった。
少し戸惑いながらもスレイカの後をついて、準備を手伝った。
「アシュリン、準備はもういいから着替えてらっしゃい」
「お母様? 別に汚れてはいませんが」
不思議そうに首を捻る娘にほんの少し困ったような笑みを浮かべる。
「お客様も来るのよ。貴方も宴席に出るようにとお父様が言っていたわ。服は用意したものを着なさい」
「いいのですか、嬉しい」
初めて宴席に出ることが出来て嬉しそうに微笑むアシュリンに周りの人間はなんとなく察した。
これが見合いの席なのだと。
ここに戻って来ても、時折酷い幻臭に悩まされた。
薔薇の香りはそれを少しマシにしてくれたので、妻たちの提案で中庭は噎せ返るような薔薇の園になった。
今もそのままのようだ。
あれから、アシュリンは熱を出して三日間寝込んだ。
シャルバイのこともだが、それが引き金になって前世を思い出したからだ。
ナイジェルだったころの記憶がよみがえって、体が耐えられなかったのだろう。
カークは父のソーマにすべて話したらしく、ソーマは恐ろしいほど激怒していた。
シャルバイを擁護したかったが、枕も上がらない状態ではソーマの怒りを煽るだけだった。
シャルバイの暴言に傷ついている自分もいた。
自分の胸元に視線を落とす。
リンカよりましなんだけどなと前世の妻に対して結構失礼なこと話考えていた。
四阿でころりと横になる。
先ほどまで、親族の少女たちが来ていた。
刺繍をしながら、葡萄をつまみ、結婚の話題となった。母方の従姉妹の結婚が決まったそうだ。
相手は近衛大隊右翼の兵士らしい。
もうすぐ小隊長に出世すると自慢していた。
皆、結婚式を楽しみしているらしく、婚礼衣装はどんなものになるのか、ご馳走はどんなものが出るかなどさざめいていた。
「私も行きたいな」
ぽつりとアシュリンが言うとさざめいていた少女たちがぴたりと口を噤む。
「え? でも、アシュリン、体が弱いでしょう。家から出られないじゃない」
従姉妹は顔を歪ませて、必死な様子で言い募ってきた。
「この間、少し外に出たわ。侍女も連れて行くし、お母様も一緒だから大丈夫よ」
「それで、熱が出て寝込んでいたんでしょう。駄目よ、止めてよ」
「でも……」
何とか食い下がろうとしたが、従姉妹が突然泣き出してしまってそれ以上は無理だった。
他の少女たちもアシュリンを咎める様な視線を送ってくる。
そのままひどく気まずい雰囲気となって、従姉妹は絶対来ないでよと睨みながら帰っていった。
アシュリンはもう刺繍をする気も無くなって、四阿でボンヤリとしていた。
「アシュリン、具合でも悪いの?」
入ってきたのは幼馴染のスレイカだった。赤毛にそばかすの散った可愛らしい顔立ちをしている。
かなり変わり者で、女だてらに王立学問所の入っている。
顔を見られたくなくて膝を抱えて丸まる。
「……結婚式に来るなって言われた」
最後は鼻を啜る音が混じる。
「なるほどね」
スレイカは苦笑いする。
「そんなに嫌われてたのかな?」
涙に濡れた顔を上げるアシュリンに溜息が出る。
鼻の頭を少し赤くなっているが、それでも溜息が出るほどアシュリンは美しい。
もうすぐ15歳になるが、一人で出かけてしまった事件以来時々大人びた表情をするようになった。
元から、天使のような美少女だったが、最近は月の光を浴びて輝く白い花のような神秘的な美しさになってきた。
年の近かった従姉妹は何かと比べられることがあり、アシュリンより早く結婚が決まったことが自慢だったろうが、アシュリンに来られては折角の結婚式も自分は目立たなくなるだろう。
厩にすら近づけなくなり、それまでは父や兄を訪ねてくる近衛兵と遭遇することもあった。
ほんの少し世間話をするのをアシュリンは楽しみにしていたがそれすらもできなくなった。
このまま誰にも相手にされずに死んでいくのだろうかと悲しくなってきた。
スレイカは静かに泣き出したアシュリンを優しく撫でていた。
「そう言えば、大隊長の所のお嬢様、アシュリン様でしたっけ? 最近見かけなくなりましたね」
ピクリとシャルバイは反応した。
今日はエルギン防備隊の第一部隊との合同演習だった。
流石にエルギンの騎兵は馬術に優れたものが多かった。
個々の馬術の技量は負けても部隊運用にやり方次第でエルギンの騎兵と同じようなことが出来るのではと思うのだが。
そこでつい溜息が出る。
ソーマは個人の技量を上げることが正しいと考え込んでいる。
シャルバイの考えは元からあまり好かないようだ。
それでもヘキムが根回しして、五人いる中隊長のうち四人が支持したので、ソーマも採用せざるを得なかった。
実際に効果も出てきている。
第一部隊ほどではないが、近い速度で陣形を変えることが出来た。
それでもシャルバイを見るソーマの視線は冷たいままだった。
「大隊長の屋敷に行くと偶に厩で見かけるんですよ。うまくすると言葉を交わすことが出来るんじゃないかと期待していたのですが、最近は来なくなったみたいですね」
シャルバイの所属する中隊の別の小隊の兵士だった。
べらべらと直属の小隊長に話している。
あれからシャルバイは関係を持っていた女たちと縁を切った。
そこそこだからと適当にしていた剣術や馬術の訓練にも身を入れるようになった。
戦法や部隊編成に関する意見書を積極的に出すようにしているが、ソーマの反応ははかばかしくない。
休みの日は市場をうろつくようになった。
もしかしたら、また会えるのではないかと思ったからだ。
そんな弟見かねたのか、兄たちがアシュリンに関することを集めてきてくれたが、どうもあの日以来屋敷を出ることすら許されなくなったらしい。
呆然とするシャルバイをいつも皮肉な口調で揶揄う次兄が優しく慰めてくれた。
長兄夫婦は槍が降るからやめろと真剣な顔で言っていた。
「おい、何をべらべらと喋っているか!」
そう叱りつけてきたのはソーマの側近だった。
「なんでお前がソーマ大隊長のお嬢様の事を気にする?」
じろりと睨み付けられて、喋っていた兵士が震え上がった。
「す、すみません! 私の妻がソーマ大隊長のお嬢さんとは従姉妹なもので、妻が気にしていて」
どう考えても、言い訳だがそれで納得したらしい。
「そう言えば、そうだったな。仕方あるまい、お前の様に軽薄に声を掛ける者がいるからソーマ大隊長も外に出せないのだ。御気の毒なことだ」
明らかに視線はシャルバイの方を向いていた。
「シャルバイ、ソーマ大隊長がお呼びだ」
シャルバイは驚いたが黙って従った。
呼ばれた先には第一大隊の大隊長と中隊長を示す二本線の頭布を巻いたシャルバイとさほど変わらぬ若い男が立っていた。
眩しい金色の髪と空色の瞳が印象的なかなり顔立ちの整った男だった。
すらりとした長身で隙がまるで無い。その顔だちは遠い昔亡くなった同僚を思い起こさせた。
「これがうちの大隊で有望なシャルバイ・ラスロ小隊長だ。シャルバイ、こちらはレーネル・トランバイテス中隊長。お前も知っているだろう、先のフェルガナとの紛争で主将を討ち取った」
その名前にやはりと思った。
「お前も最近随分剣術の訓練に熱心だったろう。遠慮なく立ち会え」
ソーマの顔は歪んでいた。シャルバイの肩を叩くとシャルバイにだけ聞こえる声で囁く。
「小賢しい策を弄す暇があるなら余裕だろう」
一瞬茫然としたが、心から怒りが湧いてきた。
下心がないといえば、嘘になるがそれでもこの大隊を良くしたいが為に行ってきたことをその言い草かと。
シャルバイは剣を引き抜いた。
「お相手願います」
レーネルは少し驚いたようだが、皮肉な笑みを浮かべる。
そんなところも彼を思い出させた。
結果は、まあまあ健闘した。
一合で剣を弾かれずに済んでよかったとシャルバイはホッとしていた。
数十合に渡り打ち合えたのは鍛錬をここ数ヶ月怠らなかったからだろう。
ヘキムも驚いた顔をしていた。ソーマは面白くもなさそうな顔をしていたが。
その後は二つの大隊で宴会となった。
場所はソーマの屋敷だった。
流石にシャルバイを除くことはなかった。
会えるかもしれないとシャルバイは喜びを隠せなかった。
「エルギンの第一大隊の方が来るのですか」
アシュリンは母親のホゼイラに呼ばれて広間に来ていた。アシュリンも手伝うように言われたのだ。
「ええ、ここで宴席を開くから、貴方も手伝って頂戴」
スレイカや従姉妹も慌ただしく働いていた。
「はい!」
アシュリンは嬉しそうに笑った。
その場に光が差したように感じるほど美しい笑顔だった。
傍にいたスレイカや他の手伝いに来ていた女性たちも息を呑んで見惚れた。
病弱を理由にこういう宴席に出ることも手伝うことも無かったので、嬉しかった。
少し戸惑いながらもスレイカの後をついて、準備を手伝った。
「アシュリン、準備はもういいから着替えてらっしゃい」
「お母様? 別に汚れてはいませんが」
不思議そうに首を捻る娘にほんの少し困ったような笑みを浮かべる。
「お客様も来るのよ。貴方も宴席に出るようにとお父様が言っていたわ。服は用意したものを着なさい」
「いいのですか、嬉しい」
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これが見合いの席なのだと。
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