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第一章 建国前夜編
12話 スキルの知識
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広間に戻るとさっきまでの出来事をよそに、ゴブリンたちが盛り上がっている。
まあひと段落したし、一回落ち着いてゴブリン飯でも堪能しようと席についたが、ゴブはそのまま真ん中にある大きなスペースへ一人で歩きみんなを見渡している。
それに気づいた宴会場が静まり、視線がゴブへと集中する。
「ギー!ギギ、ギーギア、ギーギアギー!!」
何を言ってるのかさっぱりわからんが、大きな声で皆に何かを伝えて俺の方に向き直り俺の目を見つめた。
ワーー!!!!!
宴会場で歓声が湧き上がる。
なんだ、何を言ったんだ?
「タケル様の助けで、スベリア様が回復したと皆に伝えたんです。」
俺の隣に立ってゴブの言葉を聞いていたバースが説明してくれる。
広間中の視線が俺に集まり明らかに好意的な歓声が向けられる。
俺は思わず赤面して、恥ずかしそうに手をあげて応えた。
ゴブが俺の隣の席に戻り、宴会は続く。
その間、物知りのゴブにバースの通訳付きで、スキルについて色々と質問していく。
何故かゴブの助けに入ったこと、ヒトツメを一刀両断出来たこと、さっきは触れなかったが何故か俺のスキルが増えてたこと。
一通り聞いて分かったことは、自分でも信じられないような何かが自分自身に起こるのは基本的にスキルの効果以外考えられないと言うこと。
だから恐らく、レベルが上がっていた掌握と軍神のスキルが関係してるんじゃないかって結論に辿り着いた。
現にゴブの心も、ゴブの部族の心も掌握したと言ってもいい状態だ。
あとは、自分自身の経験からスキルは自然と身についていくものだと言うこともわかった。
ただ、普通は長い年月の経験から得られるものらしく、この短時間でスキルを取得するって言うのはゴブにもなんでかわからないらしい。
これも地球人である恩恵なんだろうか。
一通り話したあとはゴブリンたちと交流し、疲れ果てたので寝床を用意してもらって今日はここで一夜を越すことにした。
初日からいろいろあり過ぎて疲労困憊だ…。
あっという間に深い眠りに落ちた。
-------
誰かが近づく音が聞こえて目が覚めた。
起き上がるとそこにはバースが立っていた。
「すまない、起きるの遅かったか?」
重い瞼を手で擦りながらバースに言う。
「いえ、タケル様がこの村を発たれる前にできる限りの物資の手配をと思い、少し早いですが参りました。準備を終えたら広間へ来てください。」
バースは丁寧にそう伝え部屋を出て行った。
その姿を寝ぼけた目で見送ったあと、ベットから出て服を着替え荷物をまとめ俺も部屋を出た。
広間に行くと、ゴブはもちろん、スベリアも一緒に俺を待ってくれていた。
あとはバースの他に数人の上位種のゴブリンがいる。
広間のでかいテーブルの上には武器、回復薬、着替え、金貨、地図と、今欲しいものが一通り並んでいた。
昨日の話から色々考えてバースが用意してくれたんだろう。
一つ一つ眺めていると、ゴブが通訳付きでアイテムボックスへの、アイテムのしまい方をレクチャーしてくれた。
こいつは本当に、物知りなゴブリンだな。
言われた通りにアイテムを一つ一つアイテムボックスに収納したところで朝食が出てきたので、ゴブとスベリアと共にテーブルについた。
まあひと段落したし、一回落ち着いてゴブリン飯でも堪能しようと席についたが、ゴブはそのまま真ん中にある大きなスペースへ一人で歩きみんなを見渡している。
それに気づいた宴会場が静まり、視線がゴブへと集中する。
「ギー!ギギ、ギーギア、ギーギアギー!!」
何を言ってるのかさっぱりわからんが、大きな声で皆に何かを伝えて俺の方に向き直り俺の目を見つめた。
ワーー!!!!!
宴会場で歓声が湧き上がる。
なんだ、何を言ったんだ?
「タケル様の助けで、スベリア様が回復したと皆に伝えたんです。」
俺の隣に立ってゴブの言葉を聞いていたバースが説明してくれる。
広間中の視線が俺に集まり明らかに好意的な歓声が向けられる。
俺は思わず赤面して、恥ずかしそうに手をあげて応えた。
ゴブが俺の隣の席に戻り、宴会は続く。
その間、物知りのゴブにバースの通訳付きで、スキルについて色々と質問していく。
何故かゴブの助けに入ったこと、ヒトツメを一刀両断出来たこと、さっきは触れなかったが何故か俺のスキルが増えてたこと。
一通り聞いて分かったことは、自分でも信じられないような何かが自分自身に起こるのは基本的にスキルの効果以外考えられないと言うこと。
だから恐らく、レベルが上がっていた掌握と軍神のスキルが関係してるんじゃないかって結論に辿り着いた。
現にゴブの心も、ゴブの部族の心も掌握したと言ってもいい状態だ。
あとは、自分自身の経験からスキルは自然と身についていくものだと言うこともわかった。
ただ、普通は長い年月の経験から得られるものらしく、この短時間でスキルを取得するって言うのはゴブにもなんでかわからないらしい。
これも地球人である恩恵なんだろうか。
一通り話したあとはゴブリンたちと交流し、疲れ果てたので寝床を用意してもらって今日はここで一夜を越すことにした。
初日からいろいろあり過ぎて疲労困憊だ…。
あっという間に深い眠りに落ちた。
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誰かが近づく音が聞こえて目が覚めた。
起き上がるとそこにはバースが立っていた。
「すまない、起きるの遅かったか?」
重い瞼を手で擦りながらバースに言う。
「いえ、タケル様がこの村を発たれる前にできる限りの物資の手配をと思い、少し早いですが参りました。準備を終えたら広間へ来てください。」
バースは丁寧にそう伝え部屋を出て行った。
その姿を寝ぼけた目で見送ったあと、ベットから出て服を着替え荷物をまとめ俺も部屋を出た。
広間に行くと、ゴブはもちろん、スベリアも一緒に俺を待ってくれていた。
あとはバースの他に数人の上位種のゴブリンがいる。
広間のでかいテーブルの上には武器、回復薬、着替え、金貨、地図と、今欲しいものが一通り並んでいた。
昨日の話から色々考えてバースが用意してくれたんだろう。
一つ一つ眺めていると、ゴブが通訳付きでアイテムボックスへの、アイテムのしまい方をレクチャーしてくれた。
こいつは本当に、物知りなゴブリンだな。
言われた通りにアイテムを一つ一つアイテムボックスに収納したところで朝食が出てきたので、ゴブとスベリアと共にテーブルについた。
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