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~全知全能の主神と光の結束者~
第終話
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その後、巴は、
「我と共に行くならば、明日我はここに来る。その時にその意を伝えて見せよ。」
そう言って、自分の作った闇の中へ消えていった。
その後30分ほど沈黙が続いた。
最初に口を開いたのは、レイアーだった。
「つまり、君達の推測は半分正解だった訳だよ。」
「半分?」
次に口を開いたのは、風間魁斗だった。
「ああ、この話の権利は君が主権だから、ある程度の貸しはしてもらうけど、それでも良いなら真実を話そう。」
「ああ、なんでも言ってくれ」
「でわ、この事件の発端の主犯は、金ノ薔薇十字軍だ。そして、その全体指揮は人ではない。人工知能碧い要塞だ。
碧い要塞は、まず工場を乗っ取り、鉱石を大量に発掘する。その後、その鉱石で、ロボットや武器を作り、反乱を起こした。これが3058年の出来事。そして、人間を洗脳することに成功した碧い要塞は、人間の統一化を始める。しかし、主郭を我ら厄災の悪魔に破壊されたことにより、失敗した。」
「つまり、修理者やその団体の信者が修理者したってことか。」
「ああ、そして、闇崎 巴を操った。」
「おい待てよ。」
性格が変わった私にとってはこの疑問はスルーできなかった。
「全武器や、全魔術なんかは、どうなるんだ?そんなの、全部間違えじゃないのか?」
「ゆいりんは、性格が変わると頭まで悪くなるようだね。」
少し癪に触ったが、許そう。
「性格補正。これで性格は、戻ったはずだよ。」
「リザレクションって、蘇生魔術じゃないですか。一回殺したってことですか?」
「ああ、そうだ。君は全能だけど全知じゃない。故に殺して、生き返らせた。
さぁ、答えは?」
「碧い要塞が、全武器や、全魔術を使えるってことですか?」
「正確には、その能力を持ったロボットが作れるってことなんだけどね。」
「つまりそれって、闇崎 巴は、ラスボスではないって事?」
「ご名刀。あ、ご名答だね。武士だけあって、勘はいいね」
「勘ではなく思考です。」
「それは、素晴らしい。では、端的に言おう。」
そして、レイアーは、今までにないくらいはっきりした声で
「闇崎 巴と、 碧い要塞を討伐してほしい。」
それは、希望に満ちた声だった。
戦争で疲れ軟弱している戦士の体を動かすのには十分な要素の様な、そんな声だった。
「降りかかる火花は振り払うものでしょ。」
「問題ない」
「頑張る…」
「よし、じゃあ満場一致で頑張ろう」
そんな訳で、闇崎 巴を倒すことになったのだが、やはり一筋縄ではいかなかった。
レイアーが、私がそんな事を思った瞬間、微笑した気がした。
「我と共に行くならば、明日我はここに来る。その時にその意を伝えて見せよ。」
そう言って、自分の作った闇の中へ消えていった。
その後30分ほど沈黙が続いた。
最初に口を開いたのは、レイアーだった。
「つまり、君達の推測は半分正解だった訳だよ。」
「半分?」
次に口を開いたのは、風間魁斗だった。
「ああ、この話の権利は君が主権だから、ある程度の貸しはしてもらうけど、それでも良いなら真実を話そう。」
「ああ、なんでも言ってくれ」
「でわ、この事件の発端の主犯は、金ノ薔薇十字軍だ。そして、その全体指揮は人ではない。人工知能碧い要塞だ。
碧い要塞は、まず工場を乗っ取り、鉱石を大量に発掘する。その後、その鉱石で、ロボットや武器を作り、反乱を起こした。これが3058年の出来事。そして、人間を洗脳することに成功した碧い要塞は、人間の統一化を始める。しかし、主郭を我ら厄災の悪魔に破壊されたことにより、失敗した。」
「つまり、修理者やその団体の信者が修理者したってことか。」
「ああ、そして、闇崎 巴を操った。」
「おい待てよ。」
性格が変わった私にとってはこの疑問はスルーできなかった。
「全武器や、全魔術なんかは、どうなるんだ?そんなの、全部間違えじゃないのか?」
「ゆいりんは、性格が変わると頭まで悪くなるようだね。」
少し癪に触ったが、許そう。
「性格補正。これで性格は、戻ったはずだよ。」
「リザレクションって、蘇生魔術じゃないですか。一回殺したってことですか?」
「ああ、そうだ。君は全能だけど全知じゃない。故に殺して、生き返らせた。
さぁ、答えは?」
「碧い要塞が、全武器や、全魔術を使えるってことですか?」
「正確には、その能力を持ったロボットが作れるってことなんだけどね。」
「つまりそれって、闇崎 巴は、ラスボスではないって事?」
「ご名刀。あ、ご名答だね。武士だけあって、勘はいいね」
「勘ではなく思考です。」
「それは、素晴らしい。では、端的に言おう。」
そして、レイアーは、今までにないくらいはっきりした声で
「闇崎 巴と、 碧い要塞を討伐してほしい。」
それは、希望に満ちた声だった。
戦争で疲れ軟弱している戦士の体を動かすのには十分な要素の様な、そんな声だった。
「降りかかる火花は振り払うものでしょ。」
「問題ない」
「頑張る…」
「よし、じゃあ満場一致で頑張ろう」
そんな訳で、闇崎 巴を倒すことになったのだが、やはり一筋縄ではいかなかった。
レイアーが、私がそんな事を思った瞬間、微笑した気がした。
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