人神伝

アルベルト=オーディン

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~不落の碧塞と闇の死神人~

第護話

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そこには、碧い、青よりも青い、そして、不気味な少年が立っていた。

「まさか、開発者マスターに殺されるなんて思いもしなかったけど、運命計算パターンのうちの一つだったからね予想はしてたよ。」

「私は正直予想していませんでしたけどね。私は常に勝つ者の方に着くのですよ。」

「その考えには同情するけど、この局面では明らかに私の方が不利だね。」

「流石にそれが分からないほど馬鹿には作ってませんよ。ただ、仲間にはしません。」

「ですよねー。まぁいいよ。僕は人工知能。いくらでも増強改造分裂作成できる。君達5人を作ることだってできる。」

「構わないが、戦うのは私1人だ。」

「巴。何を言ってる。開発者とは言っても1人であいつは無理だ。」

拓磨が、適切に優しい言葉を投げかけてくれた。

ただ、私には無意味だった。

「いいんです。拓磨。正直私は本気を出しなさすぎました。今回くらい本気を出させてください。もしダメなら、参戦を私が死ぬ前にお願いします。
あと、私多分戦っている期間は厨二病を発症すると思うので、止めても参戦してください。」

「ああ、分かった。任しておけ。」

「ちゃんと殺してくれないとおこだからね。」

ゼウスがそんな事を呑気に言った。

おこというとは、どれほどのものなのだろうか…

「分かりました。頑張ります。」

「茶番はそれくらいでいいかい?」

後ろから少年の憎悪にまみれた声が聞こえた。

「すごい魔力ですね。今にもひるんでしまいそうです。」

「正直、あんたの裏切りが一番ムカつく。」

「そうですか。」

そして私は、顎を引いて

「我は世界に選ばれし存在。我の使い魔サーバント如きに殺される筋合いはないのです。」

「コロス。」

青い少年は私を睨みつけて、片言で憎悪にそう言った。

「上等。」

そう言って私は超呪術第7454番暗黒電気ダークエレキテルを発動し、体に電磁パルス波を蓄積した。

「下克上は、いつの時代も失敗に終わるのですよ。」

私はそう言って、通常魔術の電磁圧砲スタンガンを発動させた。

「ぼくをなめないで欲しいな。 開発者マスター。僕はそんな程度の電流じゃ死なないよ。」

そう、碧い要塞ブルーロックは、痙攣しながらその場に倒れた。

「我強大なる超呪術は、通常魔術の3.8倍もの通常威力を持ち、普通に貯めて放つだけでも、威力は15.4倍にもなのだ。」

「そ、そんな…馬鹿な。電気遮断エレキクリアが働いていたはずなのに…」

電気遮断エレキクリアは、2017年の段階で地球上にある一番抵抗力の高い素材を使っただけ。抵抗はたったの10の16乗だ。」

「くっ、不覚…」

碧い要塞ブルーロックは、そのまま目を閉じた。

「終わったのか?」

魁斗が疑いの念を提示してきた。

「ええ、終わりました。まぁ、人生は終わらないので、本当に終わったとは言えませんが…」

「そうだな。」

私たちは、碧い要塞ブルーロックの部品を回収し、解体し、家の地下に保管した。

碧い要塞ブルーロックは、概念です。またいつか信仰が復活すれば復活します。」

「その時は、俺らも加わらせてくれよ。」

「勿論です。」

そんな事を言いながら私と魁斗はがっちりと握手を交わした。
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