Space Shop!(スペース・ショップ!) ~売られた地球を買い戻せ~

こっこ

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2:あなたに惑星(ほし)の押し売りを

Episode:26

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「そちらの要望ですが、文明の進んだ我々――あ、これは失礼」
「事実ですから、お気になさらず。むしろだからこそ、教育を要望にあげてるわけですし」

 気にしていないことを告げて、相手に言葉の先を促す。

「心遣い痛み入ります。それで要望についてですが、我々がよく検討すれば、もっといい方法を見出せるかもしれません」

 口調に混ざる、諭すような響き。

「契約をすること自体は決まっているのですから、ここは待ったほうがそちらにも得では?」

 本当にこのネメイエスは誠実だ。神話の時代から「何事も相応に」を実践してきただけはある。

「そんなところまで気にしていただいて、本当にありがとうございます。でもこれには、理由があるんです」

 誠心誠意お礼を述べてから、エルヴィラは続けた。

「ご存知の通り、地球はソドム人の餌食になって、子供をペットとして輸出するありさまです。そしてこの契約を知ったら、彼らは必ずジャマしてきます」

「それはありそうですね」

 ネメイエスも同意する。
 ソドム人の悪評は銀河に鳴り響いているから、この点は楽だ。

「ですから今ここで、大枠だけでいいので正式な契約を。契約の代行権ももらいました」

 地球から送られてきた、証明つきのデータを送る。

「今、ネメイエスの星系内で契約してしまえば、ソドム人は手出しできません。お願いします」
「なるほど、それが最後に付け加えられていた、一文の理由ですか」

 合成画像がうなずいた。

「我々もあの連中には、ずいぶん手を焼かされましたからね。この契約を急ぐことが彼らへの嫌がらせにもなるというなら、反対する理由はありません。いま契約しましょう」

「ありがとうございます!」

 思わず声が大きくなったのは、仕方ないだろう。
 地球にとって、転換点になるかもしれないのだから。

 そのあとは早かった。いちばん最初の話どおり、ネメイエス側には850年間の木星居住権。
 対価として地球側は相応の教育、技術、異星人との契約の代行、それに移住の対価とは別枠で地球の防御。詳細はあとでとなった、ある意味雑な契約が交わされる。

 最後にその契約内容が書き換え不能な状態で、ネメイエス、地球、それに銀河政府に送られて終わりだ。

 大きく息をつく。
 肩の荷が降りたというのは、こういうことを言うのだろう。
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