復讐から始まる異世界魔法戦記 ~ただの復讐ざまあ系として書き終えるつもりが作中のキャラたちが勝手に別の物語を始めてしまいました

アサギリナオト

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第3・5話

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「……おかしい」


 第3話を書き終え、ネット上の無料小説投稿サイトにアップした瞬間に俺はある違和感に気づいた。

 
「(なんでもっと早く気づかなかったんだ……。当初の予定では、フラットと第三王子カイネルの関係性が明るみに出るのはもっと先の話だったはずだ……)」


 なのに俺は、それが当たり前であるかのように1話目でネタバレしてしまった。


「(そして2話目……。俺は1話目に続いて当たり前のようにその関係に基づいた話を書いていた……。第三王子カイネルは名前だけの登場にする予定だったのに……)」


 そして今回の3話目。

 俺はパソコンに文字を打ち込んでいた間の記憶がほとんどない。

 無意識に手が勝手に動いていたのだ。

 まるで何者かの意思で操られていたかのように……。


「……」


 3話目自体は当初の思い通りに進んでいる。

 しかし、早くもネタバレをしてしまったせいで話の内容を練り直さなくてはならない。

 色々と面倒なことになってきた。


「(今さら1話目から書き直すわけにはいかないしな……。とりあえずは根性で乗り切ろう……)」


 話はまだ始まったばかり。

 先の話ならいくらでも修正できる。

 俺はパソコンの前から立ち上がり、仏壇の前へと向かった。
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