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第27話
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「くそ、あの小娘……。結構体力あるじゃねえか……」
リリアを飛行魔法で追っていた追跡隊の一人がぼやく。
第一魔法小隊は五人がかりで彼女を追っていた。
それでもなかなか距離が縮まらない。
「(あれって――)」
リリアは街並みを見渡し、ハッとする。
ぐるりと一周して、さっき通った区画へ戻ってきていたのだ。
彼女はわざと同じコースに乗り直す。
「(お願い、間に合って――!)」
そして、リリアは見つけた。
「クラウス――‼」
「っ――⁉」
歩いていたクラウスが顔を上げる。
同行していた三人の魔法使いがさっと道を空け、リリアは低空のまま手を伸ばした。
「掴まって――‼」
クラウスが全力で引き返す。
リリアが一瞬だけ減速。
そして二人の手が噛み合った。
「「せーのっ!」」
リリアの手を借りてクラウスは箒の後ろへ跨った。
二人の姿は、三人の魔法使いたちの視界からみるみる遠ざかっていく。
「こりゃ、まいった。敵ながら見事だ……」
魔法使いの〝おじさん〟が苦笑する。
「今の俺たちには箒がない。追うのは諦めるしかないな」
その直後、彼らの頭上を五人の追跡隊が抜けていった。
「すまん、あとは任せた!」
おじさんが手を振る。
そのさらに後ろから、オゼットが通り過ぎていった。
「……三対五か。クラウス少年らだけじゃ分が悪いな」
「お前は一体どっちの味方だよ?」
冗談を交わす魔法使いたち。
リリアとクラウスは二人乗りで逃走を開始。
だが、やはりスピードが出ない。
「クラウス! アイツらを追っ払って!」
「バカ言うな! 箒から落ちねえように掴まるだけで精一杯だ!」
「偶然でも助けたんだから、少しは役に立ってよ!」
二人は既に射程に捉えられている。
魔法使い五人が一斉に杖を構えた。
「確かに、このままじゃヤベぇ……」
クラウスが息を呑む。
「リリア。一瞬でいい。攻撃魔法でやつらの気を逸らしてくれ」
「はあっ⁉ そんなことしたら、一瞬で追いつかれちゃう!」
「いいから、言う通りにしてくれ!」
「……」
わずかな迷いの末、リリアは杖を後ろへ。
前を見据えたまま、攻撃魔法を一発。
魔弾は、あさっての方向に飛んでいった。
「バカが、どこ狙って――」
その瞬間、クラウスの姿が視界から消える。
次に現れたのは――――下からだった。
「よっ!」
「っ――⁉」
クラウスが追跡隊の一人の箒の後ろに跨った。
「てめえ、一体どうやって――!」
「簡単な話だ。アンタらがよそ見している隙に箒から飛び降りて、もう一度跳び上がった。俺は風魔法がわりと得意だからな。着地の反動を利用したんだ」
「――――このっ!」
男がクラウスに向かって腕を振り上げた。
クラウスはギリギリよける。
「っぶねえな、オラァっ!」
クラウスも容赦なく横腹へ拳を返す。
「あだっ! ――――このガキ、振り落としてやる!」
箒が激しく縦横に揺れる。
二人乗りになった分、箒のスピードは確実に落ちていた。
仲間の魔法使いたちからどんどん離れていく。
「しつけえんだよ、クソガキっ!」
クラウスのこめかみに魔法使いの肘が刺さり、彼の頭が跳ねた。
「がっ――!」
クラウスの側頭部から血が流れる。
しかし、それでも彼は離れなかった。
「……なあ、おっちゃん。俺たちもおっちゃんたちと同じなんだよ」
「ああ⁉」
「俺たちにも死んでほしくないヤツらがいる。だからみんな必死に戦ってんだ」
「……」
「おっちゃんは何も悪くねえ。――――だからこの勝負、お互い恨みっこなしだ」
「…………ちぃぃっ!」
魔法使いの目が、一瞬だけ揺れる。
「おい、お前ら!」
「「「――⁉」」」
「このガキは俺がやる! お前ら先に行け!」
そして箒の上で、魔法を使わない拳と拳の殴り合いが始まった。
「バカが! あんなガキに感化されやがって……!」
「ほっとけ! 俺たちは俺たちのやり方で任務を果たすだけだ!」
そこへ――
「よそ見してると危ないよ!」
「「「っ――⁉」」」
空中で大きく旋回したリリアが追跡隊四人の横合いをすり抜ける。
「しまっ――」
リリアは一直線にクラウスたちの箒へ。
クラウスは迫る彼女を見て、敵の拳をかわしつつ体を箒の真下に回し、逆さまにぶら下がった。
「リリ・ラリア~ット――‼」
「ごわぁっ――‼」
リリアの腕が魔法使いの後頭部に直撃。
男は箒から叩き落とされる。
体勢を戻したクラウスが魔法使いの箒を奪った。
「ナイスだ、リリア! ――――よし、逃げるぞ!」
二人は来た道を引き返す形で急加速。
その瞬間に後方からオゼットが現れた。
「オゼット⁉」
オゼットが追跡隊に目がけて魔弾を連射。
追跡隊は四散して攻撃を回避した。
その真ん中をオゼットが突き抜ける。
「ちっ、まだいやがった……」
魔法使いたちがオゼットの背中を目で追った。
「――――バカ、後ろだ!」
四人のうち二人がオゼットの存在に気を取られ、隙を見せる。
その瞬間にクラウスとリリアが攻撃魔法を放った。
「「どわああああぁぁぁ――――‼」」
魔弾が魔法使い二人に命中。
二人は壁に叩きつけられ、地面に落下した。
「くそ、アイツら……。いくらなんでも油断し過ぎだ」
オゼット、リリア、クラウスの三人が残敵を囲む。
睨み合う敵の視線は、ちらちらと下へ落ちる。
「……心配か? 仲間が」
クラウスがたずねる。
「「……」」
「助けに行きたきゃ行ってもいいぞ。俺たちはここで待っててやる」
魔法使いたちだけではない。
リリアとオゼットも彼の言葉に驚いていた。
「誰がてめえの口車に乗るか」
「隙を見て逃げるつもりだろ」
残りの魔法使い二人は、当然信じない。
「……じゃあ、いいよ。俺たちが見てくる。その代わり、その間の攻撃はなしな」
そう言ってクラウスは、そのまま降下した。
「ちょ、クラウス!」
「ったく、アイツは……。どんだけバカ正直だよ……」
リリアとオゼットもその後に続く。
「おーい、おっちゃん。大丈夫か?」
「ぐっ、てめえ……」
ラリアットで落ちた魔法使いが無理に起き上がろうとする。
それをクラウスが制した。
「おい、無理すんなよ。――――リリア、オゼット。そっちは?」
「こっちの人は動かさない方がいいかも。足が変な方向に曲がってる」
「こっちも腕が折れてる。頭から血も出てっから、急いで手当てした方がいい」
リリアとオゼットが答える。
「……結構、派手にやっちまったな」
クラウスは上空の二人を見上げた。
「おーい、アンタたちも手伝ってくれ! 俺たちには医療の知識がねえ! 骨折の処置は俺たちじゃ荷が重い!」
「「……」」
視線を交わした二人が、やがて降りてくる。
そしてケガ人の応急処置が始まった。
「……なんなんだよ、てめえは?」
「……?」
クラウスと殴り合った魔法使いが言った。
「俺たちはついさっきまで殺し合ってた敵同士だぞ? なんで俺なんかを助ける?」
クラウスには、その魔法使いの姿がレンガと重なって見えた。
「――――はあ。なんでアンタたちおっちゃん世代は、みんなそう頭が固てえんだ? 別にいいだろ、敵を助けたって。それに俺は誰彼構わずそうしてるワケじゃねえ。ちゃんと相手を選んでる。〝あんとき〟おっちゃんが拳じゃなく魔法を使ってたら、俺は間違いなく死んでた」
「……」
「それで確信した。おっちゃんも人の子なんだって。おっちゃんの中にも一本の筋が通ってる。だから助けることにした。それに同じオルディアの出身同士、こんなところで死なれちゃ寝覚めが悪りぃだろ?」
クラウスの言葉に他意はない。
助けたいと思った相手だから助けた。
彼はどこまでもバカ正直な子どもだった。
「――よし。じゃ、俺たちは先に行くわ」
「「「っ――⁉」」」
「悪りぃな、おっちゃんたち。俺たちは仲間を助けに行く。やる気があんなら後から追いかけて来てくれ。俺は逃げも隠れもしねえからよ」
逃げるのではなく、仲間を助けに行く。
そういう意味では嘘は言っていない。
クラウスは一応の謝意だけを残し、箒に跨った。
リリアとオゼットも構える。
「……おい、お前ら」
「「「……?」」」
「仲間を助けるのは結構だが、広場の連中は諦めろ。〝あの三人〟は勢いと運だけでどうにかなる相手じゃねえ」
クラウスと殴り合った魔法使いが言った。
「あの三人って?」
ステイルが問う。
クラウスは顎を引いた。
「わかった。広場にはなるだけ近づかないようにする。忠告サンキューな、おっちゃん」
それでもクラウスは、いざとなったら広場の戦場に飛び込む気だ。
広場では今でも仲間が戦っている。
クラウスとリリアが空中に飛び上がった
「おい、その三人って誰だよ⁉」
オゼットが二人を追いかけながら、再び問う。
「それは移動しながら説明するから――とっとと行くよ」
クラウスたちは他の仲間と合流すべく、移動を開始した。
リリアを飛行魔法で追っていた追跡隊の一人がぼやく。
第一魔法小隊は五人がかりで彼女を追っていた。
それでもなかなか距離が縮まらない。
「(あれって――)」
リリアは街並みを見渡し、ハッとする。
ぐるりと一周して、さっき通った区画へ戻ってきていたのだ。
彼女はわざと同じコースに乗り直す。
「(お願い、間に合って――!)」
そして、リリアは見つけた。
「クラウス――‼」
「っ――⁉」
歩いていたクラウスが顔を上げる。
同行していた三人の魔法使いがさっと道を空け、リリアは低空のまま手を伸ばした。
「掴まって――‼」
クラウスが全力で引き返す。
リリアが一瞬だけ減速。
そして二人の手が噛み合った。
「「せーのっ!」」
リリアの手を借りてクラウスは箒の後ろへ跨った。
二人の姿は、三人の魔法使いたちの視界からみるみる遠ざかっていく。
「こりゃ、まいった。敵ながら見事だ……」
魔法使いの〝おじさん〟が苦笑する。
「今の俺たちには箒がない。追うのは諦めるしかないな」
その直後、彼らの頭上を五人の追跡隊が抜けていった。
「すまん、あとは任せた!」
おじさんが手を振る。
そのさらに後ろから、オゼットが通り過ぎていった。
「……三対五か。クラウス少年らだけじゃ分が悪いな」
「お前は一体どっちの味方だよ?」
冗談を交わす魔法使いたち。
リリアとクラウスは二人乗りで逃走を開始。
だが、やはりスピードが出ない。
「クラウス! アイツらを追っ払って!」
「バカ言うな! 箒から落ちねえように掴まるだけで精一杯だ!」
「偶然でも助けたんだから、少しは役に立ってよ!」
二人は既に射程に捉えられている。
魔法使い五人が一斉に杖を構えた。
「確かに、このままじゃヤベぇ……」
クラウスが息を呑む。
「リリア。一瞬でいい。攻撃魔法でやつらの気を逸らしてくれ」
「はあっ⁉ そんなことしたら、一瞬で追いつかれちゃう!」
「いいから、言う通りにしてくれ!」
「……」
わずかな迷いの末、リリアは杖を後ろへ。
前を見据えたまま、攻撃魔法を一発。
魔弾は、あさっての方向に飛んでいった。
「バカが、どこ狙って――」
その瞬間、クラウスの姿が視界から消える。
次に現れたのは――――下からだった。
「よっ!」
「っ――⁉」
クラウスが追跡隊の一人の箒の後ろに跨った。
「てめえ、一体どうやって――!」
「簡単な話だ。アンタらがよそ見している隙に箒から飛び降りて、もう一度跳び上がった。俺は風魔法がわりと得意だからな。着地の反動を利用したんだ」
「――――このっ!」
男がクラウスに向かって腕を振り上げた。
クラウスはギリギリよける。
「っぶねえな、オラァっ!」
クラウスも容赦なく横腹へ拳を返す。
「あだっ! ――――このガキ、振り落としてやる!」
箒が激しく縦横に揺れる。
二人乗りになった分、箒のスピードは確実に落ちていた。
仲間の魔法使いたちからどんどん離れていく。
「しつけえんだよ、クソガキっ!」
クラウスのこめかみに魔法使いの肘が刺さり、彼の頭が跳ねた。
「がっ――!」
クラウスの側頭部から血が流れる。
しかし、それでも彼は離れなかった。
「……なあ、おっちゃん。俺たちもおっちゃんたちと同じなんだよ」
「ああ⁉」
「俺たちにも死んでほしくないヤツらがいる。だからみんな必死に戦ってんだ」
「……」
「おっちゃんは何も悪くねえ。――――だからこの勝負、お互い恨みっこなしだ」
「…………ちぃぃっ!」
魔法使いの目が、一瞬だけ揺れる。
「おい、お前ら!」
「「「――⁉」」」
「このガキは俺がやる! お前ら先に行け!」
そして箒の上で、魔法を使わない拳と拳の殴り合いが始まった。
「バカが! あんなガキに感化されやがって……!」
「ほっとけ! 俺たちは俺たちのやり方で任務を果たすだけだ!」
そこへ――
「よそ見してると危ないよ!」
「「「っ――⁉」」」
空中で大きく旋回したリリアが追跡隊四人の横合いをすり抜ける。
「しまっ――」
リリアは一直線にクラウスたちの箒へ。
クラウスは迫る彼女を見て、敵の拳をかわしつつ体を箒の真下に回し、逆さまにぶら下がった。
「リリ・ラリア~ット――‼」
「ごわぁっ――‼」
リリアの腕が魔法使いの後頭部に直撃。
男は箒から叩き落とされる。
体勢を戻したクラウスが魔法使いの箒を奪った。
「ナイスだ、リリア! ――――よし、逃げるぞ!」
二人は来た道を引き返す形で急加速。
その瞬間に後方からオゼットが現れた。
「オゼット⁉」
オゼットが追跡隊に目がけて魔弾を連射。
追跡隊は四散して攻撃を回避した。
その真ん中をオゼットが突き抜ける。
「ちっ、まだいやがった……」
魔法使いたちがオゼットの背中を目で追った。
「――――バカ、後ろだ!」
四人のうち二人がオゼットの存在に気を取られ、隙を見せる。
その瞬間にクラウスとリリアが攻撃魔法を放った。
「「どわああああぁぁぁ――――‼」」
魔弾が魔法使い二人に命中。
二人は壁に叩きつけられ、地面に落下した。
「くそ、アイツら……。いくらなんでも油断し過ぎだ」
オゼット、リリア、クラウスの三人が残敵を囲む。
睨み合う敵の視線は、ちらちらと下へ落ちる。
「……心配か? 仲間が」
クラウスがたずねる。
「「……」」
「助けに行きたきゃ行ってもいいぞ。俺たちはここで待っててやる」
魔法使いたちだけではない。
リリアとオゼットも彼の言葉に驚いていた。
「誰がてめえの口車に乗るか」
「隙を見て逃げるつもりだろ」
残りの魔法使い二人は、当然信じない。
「……じゃあ、いいよ。俺たちが見てくる。その代わり、その間の攻撃はなしな」
そう言ってクラウスは、そのまま降下した。
「ちょ、クラウス!」
「ったく、アイツは……。どんだけバカ正直だよ……」
リリアとオゼットもその後に続く。
「おーい、おっちゃん。大丈夫か?」
「ぐっ、てめえ……」
ラリアットで落ちた魔法使いが無理に起き上がろうとする。
それをクラウスが制した。
「おい、無理すんなよ。――――リリア、オゼット。そっちは?」
「こっちの人は動かさない方がいいかも。足が変な方向に曲がってる」
「こっちも腕が折れてる。頭から血も出てっから、急いで手当てした方がいい」
リリアとオゼットが答える。
「……結構、派手にやっちまったな」
クラウスは上空の二人を見上げた。
「おーい、アンタたちも手伝ってくれ! 俺たちには医療の知識がねえ! 骨折の処置は俺たちじゃ荷が重い!」
「「……」」
視線を交わした二人が、やがて降りてくる。
そしてケガ人の応急処置が始まった。
「……なんなんだよ、てめえは?」
「……?」
クラウスと殴り合った魔法使いが言った。
「俺たちはついさっきまで殺し合ってた敵同士だぞ? なんで俺なんかを助ける?」
クラウスには、その魔法使いの姿がレンガと重なって見えた。
「――――はあ。なんでアンタたちおっちゃん世代は、みんなそう頭が固てえんだ? 別にいいだろ、敵を助けたって。それに俺は誰彼構わずそうしてるワケじゃねえ。ちゃんと相手を選んでる。〝あんとき〟おっちゃんが拳じゃなく魔法を使ってたら、俺は間違いなく死んでた」
「……」
「それで確信した。おっちゃんも人の子なんだって。おっちゃんの中にも一本の筋が通ってる。だから助けることにした。それに同じオルディアの出身同士、こんなところで死なれちゃ寝覚めが悪りぃだろ?」
クラウスの言葉に他意はない。
助けたいと思った相手だから助けた。
彼はどこまでもバカ正直な子どもだった。
「――よし。じゃ、俺たちは先に行くわ」
「「「っ――⁉」」」
「悪りぃな、おっちゃんたち。俺たちは仲間を助けに行く。やる気があんなら後から追いかけて来てくれ。俺は逃げも隠れもしねえからよ」
逃げるのではなく、仲間を助けに行く。
そういう意味では嘘は言っていない。
クラウスは一応の謝意だけを残し、箒に跨った。
リリアとオゼットも構える。
「……おい、お前ら」
「「「……?」」」
「仲間を助けるのは結構だが、広場の連中は諦めろ。〝あの三人〟は勢いと運だけでどうにかなる相手じゃねえ」
クラウスと殴り合った魔法使いが言った。
「あの三人って?」
ステイルが問う。
クラウスは顎を引いた。
「わかった。広場にはなるだけ近づかないようにする。忠告サンキューな、おっちゃん」
それでもクラウスは、いざとなったら広場の戦場に飛び込む気だ。
広場では今でも仲間が戦っている。
クラウスとリリアが空中に飛び上がった
「おい、その三人って誰だよ⁉」
オゼットが二人を追いかけながら、再び問う。
「それは移動しながら説明するから――とっとと行くよ」
クラウスたちは他の仲間と合流すべく、移動を開始した。
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