データエンドホライゾン

幽鬼

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そこには確かに目標と同じ姿をした者が前を歩いていた。
エイトが話しかけてきた。

「あれが抹殺目標です。速やかな抹殺をお願いします。」

抹殺、軽々しくそう口にした。自分はそんな経験、あるはずもない。

「おいおい、簡単に言うなぁー、俺は抹殺なんてしたことないんだぜ?それにこんな人集りで殺してみろ、大騒ぎだ。」

ここは人も、アンドロイドと言われるものも沢山いた。街のようなものを想像させた。こんなところで問題を起こしたら大変な事になることは間違いない。
そんなことを言っていると、エイトが険しい顔で言ってきた。

「目標、視界から外れます。トキヤ様、追いましょう。」
そう言うと1人で行ってしまう。

「お、おい!待てよ!」

するとたちまちエイトが足を止めた。

「トキヤ様、あれを。」

そこにはさっきまでの陽気なおっさんの姿ではなく、アンドロイドと似たような姿になった。背中からは複数の触手を思わせるようなコードをなにやら地面にある四角い端末に刺しているようだ。

「あれは中枢電源中央装置です。わかりやすいようにいいますと、データベースのハブのようなものです。」

「あー、なるほどね、どうして奴らはそんなことをするんだ?」

「あれに、ウィルスや、バグを流してデータベースをショート、またはハッキングして情報を撹乱させるのが目的です。」

そんなことをしているうちに作業が終わったようだ。また、元の姿に戻ってしまった。

「またあの陽気なおっさんに戻ったぞ」

エイトが中枢電源中央装置に近づき体から一本のコードを取り、差し込んだんだ。

「エイトは何をしているんだ?奴を見失うぞ」

エイトがそれを聞いていた分からないが返答がなかった。だが、数秒したら返ってきた。

「すいませんトキヤ様。装置の修理をしておりました。さぁ、目標を追いましょう。次の装置に向かうと思いますので、ここで少し作戦を考えてから向かいましょう。」

「そうした方がいいな、よし!じゃあ具体的にどんな感じでやっていくんだ?」

「まず、これをご覧ください」

エイトがそう言うと地図のようなものが手の平で展開した。

「次に目標が向かうのはこのB地区の北側にあるA地区に向かいます、」

そこの地図には、街名の地区の名前などが書かれていた。

「トウキョウ、ハンカガイBチク…ねぇ…ここトウキョウなんだ…」

「はい、トキヤ様がいた世界とは全く異なっていますがこの世界で、ここはトウキョウです。」

「なるほどね。じゃあ、作戦考えますか。」

「はい、了解しました。」

------------

「作戦は至って簡単です。目標もあまり危険度が高くないものだと思われます。ですが、一様危険人物です。甘く見てはいけません。」

「わかってるって~、で?どんな作戦なんだ?」

「目標が装置にウィルスやバグを、流している時にその銃で撃ち込んでください」

「で?あとは?」

「ありません。以上が私が提示する作戦です。」

「なーんだ、簡単じゃねーか。よし!それでいこう!」

そういい自分たちは立ち上がり目標に向かった。

「A地区の入口まで転送するのでこちらへ」

エイトがそういうと、何やら部屋で見たものと少し似たようなものを展開し始めた。

「これは、簡易的な転送装置なので地区の区間でしか移動できません。もう少しこちらへ来てください。」

「りょーかいー。」

(ピピッ!ザヒョウイチカクニン…テンソウシマス)
(ピーーーッ…)

目の前が一瞬暗転したがすぐ戻った。

「着きました。A地区です。目標、視認しました。」

「お、いたいた!よし、追うか」

5分ぐらいしたところで外路地に、さっきと同じような装置が置いてあった。
そこに止まるやがて奴は、またあの姿になりやり始めた。

「トキヤ様、武装準備をお願いします。」

「おっけー、了解した!」

すぐさまアタッシュケースを開き銃とナイフを装備した。

「じゃあ、終わらせますか。」

銃を構え、銃口を向けた。

「ま、FPS経験者な俺からしたらやはり、ヘッドショット狙うべきっしょ。」

標準を合わせトリガーに指を掛ける。

「当たってくれ…よっ!!」

(ピーーーッ…バシュンッ!!!)

頭を狙った弾は命中し、目標は怯んで死んだかのよう見えた、だが…

「弾丸、目標頭部命中、生存あり」

エイトがそういうと、奴がこっちに気づいたようだ。

「いや、はぁ?なんで一発で死なねぇんだよ。クソゲーかよ!ってこれ現実か…」

「トキヤ様!目標急接近します!!」

「…!?なっ!」

こっちに近づき首を持って持ち上げてきた

「くぅっ…あぁぁ…」

すると奴はこう言ってきた。

「スベテハ……ノタメ…スベテハ…スベテハ…」

何を言っているのかよく分からなかった、そんなことを考えてもいられず意識が遠のいていく中。

「トキヤ様!キルモード展開…やぁっ!!」

エイトがやつの背中に剣を刺した。奴が首を締め上げていた手を離した。

「くぁっ…はぁはぁ…ゲホッ!ゲホッ!」

奴は体制を立て直し、エイトを薙ぎ払った。

「うっああぁっ!!!」

そしてまたこっちの方へ寄ってきた。

「ト、トキヤ様!ナイフを…ナイフを使用してください!!」

「ナ、ナイフ!?あー、んー、あ!これか!」

またこっちへ奴は走ってきて首を締めようと襲ってきた。

「次は斬り殺す…!」

その時、体が一気に熱くなりスーツが赤くなった。

「アアアアアァッ!スベテハ……スベテ…」

「終わりだぁぁっ!!!!」
(シュッッッ!!!!バキンッ!!)

速さが、音速を超えたように感じた。全てが一瞬のうちに終わっていた。

「スベテ…ハ……ネ…ノ……タメ…」
(ピピッッ!!!バンッッ!!)

「ハァハァ…やったのか……」

「目標、完全破壊、任務完了です。」

「よかっ…た……」
意識が完全に遠のいて、意識を失った。

「トキヤ様?トキヤ様!トキヤ…様………!」

エイトのそんな声が聞こえた。

end
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