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1章 見て見ぬふりして絶望を知る
リアリズム
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寿命。
それは生命の期限。命の長さ。
人間はそれを完全には知ることは出来ない。
だけど、大方の予想はできるだろう。
でも、やはり完全にはわからない。
それが見えてしまうのだから恐ろしいものだろう。
でもなぜ?恐ろしいと思うか?
それは自分の理解のできる範囲を超えたからだ。
理解できないこと。知ることが出来ないこと。
それが一気に来ると人間恐怖を感じる。
慄いてしまうのだ。
だが、恐怖を知ったこの瞬間。
大きな変化を得ることになる。
それが力になるかどうかわからない。
日常を普通を大きく崩し。
違う新たな形へと造られていく。
変わろうとするこの日にどう受け止める。
━━━━━━━━━━━━━━
「そうか…本当に見えてしまってる。」
地面に目をやったあと空を見上げ深呼吸して状況を飲み込もうと努力する。
それを少女は無言で無表情で見続けていた。
傍らで全く状況の読めない玲は綾斗を問いただした。
「ねぇ…綾斗?何が起こってるか分からないよ!説明して!」
そう怖がっているかのように大きな声で綾斗に言った。
綾斗はゆっくりと玲を見て。
ゆっくり話した。
「玲。俺な?人の寿命が見えるようになっちまったんだよ。どうだ?信じれるか?」
少し小馬鹿にしている様に。
自分を嘲笑うかの如くそう玲に言った。
「そうなんだ……」
玲は俯き考える様な素振りを見せたあと顔を上げて綾斗をしっかりと見て強く言い放った。
「私は信じるよ。綾斗の言うことだから。」
そう言われた瞬間胸がドクンと強く打った感覚がした。
率直に嬉しかったのだろう。
頬が綻んだ。
「ありがとう。玲。」
「うん!」
そうお互い会話したあと少女がめんどくさい様な態度で話しかけた。
「あのー。お二人さんそろそろいいかな…」
めんどくさがりながらそう言い話し続けた。
「綾斗くん。君はこれからやってもらうことがある。」
綾斗に向かってこの時ばかりは少し真剣な眼差しをしていた。
「やってもらうこと?なんなんだそれ?」
そう少女に問いかけると少女はまためんどくさそうに話した。
「まぁなんていうんだろー。使命ってやつなのかなーー…」
「詳しくはわからないけど例えるなら私みたいになるの。」
彼女は機甲の様なSFのパワードスーツを彷彿とさせるような格好をしていた。
男が誰しも少しかっこいいと思ってしまうようなそんなものだった。
「なるほどねぇ。質問していいか?」
少女に問いかけた。
少女はすこし間を空けて答えた。
「ん。なに…?」
「俺はここままの生活を続けることは出来るか?」
「できるけど…戦ってもらうこともあるからその都度集められる。」
「なるほどなぁ。」
今の自分の生活を保持できるが度々集められる。しかもこんな魔獣と戦うことになる。
使命だか知らないがそんなのは自分のやるべきことではないと思った。
だが、それもまた自分勝手な行為だろう。
渋々使命とやらを了承した。
「分かった。その使命。受けた。」
「ありがとー。拒否したら君を消さないといけなかったから。これちょーめんどいからほんとよかったー。」
背筋が一瞬凍った。
「何故消すんだ?」
そう問いかけると。「質問するなよ…」と小声で言ったあとにこう話した。
「君のような能力者を見捨てることは出来ないって機関に言われてるから。」
機関?そんなものがこの世界に存在していたのか。全くもって胡散臭いが今になっては信じられることだ。
俺みたいな能力者が集まる機関なんて物騒な所なんだろう。少し怖い。
そう思い込んでいると少女は話しかけてきた。
「とりあえず。今日は家に帰ってもらってまた明日来るから。よろしくー。」
「ちょまってよ!」
と声をかける間もなく。彼女は一瞬にして姿を消した。
この場に静寂が訪れた。
信じられないことの連発で綾斗は完全に疲れ果ててしまった。
「とりあえず帰ろ?綾斗。」
と顔を覗き込んできた。そんなに近いと流石に疲れてる時でも少し緊張してしまう。
瞬時に頭を上げた。
「お、おう。帰ろうか。」
とゆっくりと家の方向へとあゆんだ。
夕飯を済ませて風呂に入り。
疲れたからすぐさま寝床に入り死んだように眠った。
「君ニハ使命ガアル。それヲハタセ。」
聞き覚えがある。この声を聞いて以来寿命が見えるようになった。
「おい!お前は誰なんだ答えくれ!」
と強くせがむも呆気なく消えてゆき
言い放った。
「イツカ。分かるトキがクル。」
そう言った途端。
一気に目が覚めた。周りはもう朝で日が登っている。
そこにお姉ちゃんが来た。
「あれ?珍しい起きてるんだ。朝飯出来たから早く食いな。」
そう行って下に降りていった。
「この夢は一体なんなんだろう。」
━━━━━━━━━━━━━━
授業も終わり放課後。
玲と一緒に帰る。すると門に昨日の少女が立っていた。
「ん。やっと終わった。こっち来て。」
そういうとすたすたと急いで歩いていってしまった。
「わかった。行こう。玲。」
「わかった。」
着いた場所は昨日襲われそうになった場所だ。
薄気味悪くあまり長居はしたくない。
「説明するね。」
そういうと彼女は昨日のSFのパワードスーツの様なものに変身して。
こう言い放った。
「このスーツは対魔獣用の装備でね。」
「名前は。クロイツ。」
クロイツ。十字架を意味する。
確かに少女の首には十字架のネックレスがしてあった。
「君にもこれを使ってもらうよ。」
そういうと少女が何かを思いついたような感じで話した。
「あ。言い忘れた。このスーツは能力者の能力に応じて、代償というのが存在するの。」
「代償?お前はなんなんだ?」
そういうと少女は少し悲しそうにそっぽを向いて答えた。
「言いたく…ない…」
とても悲しそうで寂しそうな顔でそう言った。
俺はこれ以上詮索しないで話を変えた。
「俺の場合の能力は寿命を見ることだと思うんだけど代償ってなんだ?」
と、少女に問いかけると少女は目を合わせて真剣に答えてくれた。
「君の代償は。」
「自分の寿命。だ。」
「───!」
全く理解できなかった。
理解したくなかったのだろうと思い
俺はゆっくりと目を閉じて
恐怖心を和らげた。
next
それは生命の期限。命の長さ。
人間はそれを完全には知ることは出来ない。
だけど、大方の予想はできるだろう。
でも、やはり完全にはわからない。
それが見えてしまうのだから恐ろしいものだろう。
でもなぜ?恐ろしいと思うか?
それは自分の理解のできる範囲を超えたからだ。
理解できないこと。知ることが出来ないこと。
それが一気に来ると人間恐怖を感じる。
慄いてしまうのだ。
だが、恐怖を知ったこの瞬間。
大きな変化を得ることになる。
それが力になるかどうかわからない。
日常を普通を大きく崩し。
違う新たな形へと造られていく。
変わろうとするこの日にどう受け止める。
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「そうか…本当に見えてしまってる。」
地面に目をやったあと空を見上げ深呼吸して状況を飲み込もうと努力する。
それを少女は無言で無表情で見続けていた。
傍らで全く状況の読めない玲は綾斗を問いただした。
「ねぇ…綾斗?何が起こってるか分からないよ!説明して!」
そう怖がっているかのように大きな声で綾斗に言った。
綾斗はゆっくりと玲を見て。
ゆっくり話した。
「玲。俺な?人の寿命が見えるようになっちまったんだよ。どうだ?信じれるか?」
少し小馬鹿にしている様に。
自分を嘲笑うかの如くそう玲に言った。
「そうなんだ……」
玲は俯き考える様な素振りを見せたあと顔を上げて綾斗をしっかりと見て強く言い放った。
「私は信じるよ。綾斗の言うことだから。」
そう言われた瞬間胸がドクンと強く打った感覚がした。
率直に嬉しかったのだろう。
頬が綻んだ。
「ありがとう。玲。」
「うん!」
そうお互い会話したあと少女がめんどくさい様な態度で話しかけた。
「あのー。お二人さんそろそろいいかな…」
めんどくさがりながらそう言い話し続けた。
「綾斗くん。君はこれからやってもらうことがある。」
綾斗に向かってこの時ばかりは少し真剣な眼差しをしていた。
「やってもらうこと?なんなんだそれ?」
そう少女に問いかけると少女はまためんどくさそうに話した。
「まぁなんていうんだろー。使命ってやつなのかなーー…」
「詳しくはわからないけど例えるなら私みたいになるの。」
彼女は機甲の様なSFのパワードスーツを彷彿とさせるような格好をしていた。
男が誰しも少しかっこいいと思ってしまうようなそんなものだった。
「なるほどねぇ。質問していいか?」
少女に問いかけた。
少女はすこし間を空けて答えた。
「ん。なに…?」
「俺はここままの生活を続けることは出来るか?」
「できるけど…戦ってもらうこともあるからその都度集められる。」
「なるほどなぁ。」
今の自分の生活を保持できるが度々集められる。しかもこんな魔獣と戦うことになる。
使命だか知らないがそんなのは自分のやるべきことではないと思った。
だが、それもまた自分勝手な行為だろう。
渋々使命とやらを了承した。
「分かった。その使命。受けた。」
「ありがとー。拒否したら君を消さないといけなかったから。これちょーめんどいからほんとよかったー。」
背筋が一瞬凍った。
「何故消すんだ?」
そう問いかけると。「質問するなよ…」と小声で言ったあとにこう話した。
「君のような能力者を見捨てることは出来ないって機関に言われてるから。」
機関?そんなものがこの世界に存在していたのか。全くもって胡散臭いが今になっては信じられることだ。
俺みたいな能力者が集まる機関なんて物騒な所なんだろう。少し怖い。
そう思い込んでいると少女は話しかけてきた。
「とりあえず。今日は家に帰ってもらってまた明日来るから。よろしくー。」
「ちょまってよ!」
と声をかける間もなく。彼女は一瞬にして姿を消した。
この場に静寂が訪れた。
信じられないことの連発で綾斗は完全に疲れ果ててしまった。
「とりあえず帰ろ?綾斗。」
と顔を覗き込んできた。そんなに近いと流石に疲れてる時でも少し緊張してしまう。
瞬時に頭を上げた。
「お、おう。帰ろうか。」
とゆっくりと家の方向へとあゆんだ。
夕飯を済ませて風呂に入り。
疲れたからすぐさま寝床に入り死んだように眠った。
「君ニハ使命ガアル。それヲハタセ。」
聞き覚えがある。この声を聞いて以来寿命が見えるようになった。
「おい!お前は誰なんだ答えくれ!」
と強くせがむも呆気なく消えてゆき
言い放った。
「イツカ。分かるトキがクル。」
そう言った途端。
一気に目が覚めた。周りはもう朝で日が登っている。
そこにお姉ちゃんが来た。
「あれ?珍しい起きてるんだ。朝飯出来たから早く食いな。」
そう行って下に降りていった。
「この夢は一体なんなんだろう。」
━━━━━━━━━━━━━━
授業も終わり放課後。
玲と一緒に帰る。すると門に昨日の少女が立っていた。
「ん。やっと終わった。こっち来て。」
そういうとすたすたと急いで歩いていってしまった。
「わかった。行こう。玲。」
「わかった。」
着いた場所は昨日襲われそうになった場所だ。
薄気味悪くあまり長居はしたくない。
「説明するね。」
そういうと彼女は昨日のSFのパワードスーツの様なものに変身して。
こう言い放った。
「このスーツは対魔獣用の装備でね。」
「名前は。クロイツ。」
クロイツ。十字架を意味する。
確かに少女の首には十字架のネックレスがしてあった。
「君にもこれを使ってもらうよ。」
そういうと少女が何かを思いついたような感じで話した。
「あ。言い忘れた。このスーツは能力者の能力に応じて、代償というのが存在するの。」
「代償?お前はなんなんだ?」
そういうと少女は少し悲しそうにそっぽを向いて答えた。
「言いたく…ない…」
とても悲しそうで寂しそうな顔でそう言った。
俺はこれ以上詮索しないで話を変えた。
「俺の場合の能力は寿命を見ることだと思うんだけど代償ってなんだ?」
と、少女に問いかけると少女は目を合わせて真剣に答えてくれた。
「君の代償は。」
「自分の寿命。だ。」
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理解したくなかったのだろうと思い
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