上 下
43 / 44

43.おしくらまんじゅう

しおりを挟む
「寒いね。こんな日にはおしくらまんじゅうしたくなる!」

「ははっ。いいね、やろう」

 と、軽い気持ちで応じたのが運の尽き。

「おしくらまんじゅう、押されて泣くな!」

 彼女の本気の一撃により僕は吹っ飛び、リビングのテーブルに激突した。

「もう一戦やる?」

 僕は脇腹をさすった。

「暖房つけようか……」
しおりを挟む

処理中です...