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桜の木下で……

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朝、うるさいスマホの音で起きる。 メッセージのようだ。 人生を恋に捧げてきた僕にとってはこんなの日常生活を送る上で普通のことだった。『俊くん!おはよう! 俊くんの自電車でいかせてもらうよww』俊くんというのは俺のあだ名で、幼馴染の宮木からだった。早すぎるんだよあ い つ は。しかも文字間違ってるし。寝ぼけてるんじゃないのか?
まあシャワーでも入って用意するか。~1時間後~「やっべ!風呂入れて、寝ちまった! これじゃ…… 仕方がないな。今日は風呂&シャワー入んないか。」      《ピピピピピピ》電話か。 「はい! 高橋です。」 「あっ高橋くん?」
「あっはい! 先生ですか? 何の用が?……」 「朝なんだけど、宮木くんが、君の家の1キロ前で、事故にあったと今学校に警察から電話が…」「嘘じゃないですよね…… 切ります。」「ちょっまっ」ピッ。 宮木が事故  事故  事故 そんなことあり得るはずがないじゃないか。 これは夢であってくれええええ。神様なぜ彼女を事故に……   今日、行く途中にあいつに花火大会を誘って…… メッセージを……病院は?  この近くなら、あっちょうど花火大会の会場の近くにある! 行ってみるか。
~1時間後。 9時45分~
すいません! 宮木さんっていう子、入院してませんか?  「あっはい! 今から案内しますね。」  どうなってるのか。 
歩くと…「ここです!」 有難うございます。 おいっ宮木!      「高橋くんよくきてくれましたね。」  先生がいた。 
えっと彼女はどのような状況ですか? 「昏睡状態だ。」  わかりました。 僕が見てますんで、先生たちは、行っていていいですよ。  「有難う。高橋くん。あと宮木くんの親は旅行中でこないからな。」 はいわかりました。 
声をかけつずけることにした。
~8時間後~
花火大会が始まった。 僕は彼女に「花火見れたね。 あの桜の下でマットを敷く予定だったんだよ。 絶対生きてろよ。また行こうな。」   まだ5時なのに外は暗かった。  そうすると突然、装置が、〔ピピピピピピピピピピ〕と音を鳴らした。 僕はとっさに叫んだ。そうすると医者さんが、きて、「どうしたんですか」っと。しばらくして、医者が、「亡くなりました」っと。  それと同時に花火大会の会場からこんな音が(なあ宮木、俺と人生歩まないか?)という音が。
この音は前の日にプロポーズように頼んだ音声だった…… 
 
家に帰ると、泣いた。とにかく泣いた。朝になり、僕は花火大会の会場に行くことにした。 そして座る予定だった桜の木下で思った。「なあ宮木、人生ってそんな短いものなのか?」っと。そしてこう聞こえた気がした。「ごめんね俊くん」っと。そこで僕に心でこう思った。(彼女の分まで生きよう)と。 恋を人生に捧げてきたこんなダメな男が、そんな心を持ったのは初めてだった。  ありがとな。


~数年後~
今でも僕はあいつの墓に通いつずけている。いつも。 もちろん成人式の時も。そして結婚することになった。あいつの墓には今までのようには、行けないけど絶対行こうと思う。 僕も生きるから、人生を歩むから。 あの日桜の木の下で持った気持ちが、今も心に抱いている。  終。



あとがき
初めて書いてみました。 千文字くらいの小説ですが、みて行ってくれてありがとうございます😊 これからも不定期ではありますが、書いて行こうと思います! ではまた会えることを願って。

  
        この物語は実際の団体、人物とは関係ありません。
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