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はじめての狩猟
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長時間走り続け、ようやく森に到着したセクシャル。
脳みそまで筋肉でできているセクシャルだが、いきなり初の狩りに挑むほど無謀ではないようで、現在は伏せながら森を観察している。
ただ伏せるだけで効果はあるのか?と思うところだが、能力で作り出した迷彩服を着ているし多少の効果は見込めるだろう。
「足が絡め取られそうな植物はあの辺……木の実がある木には小動物や鳥が多い。狙い目だな。」
エネルギー源がたっぷり入ったプレワークアウトドリンク(トレーニング前に飲む飲み物)を飲みつつも周囲の植物や地形、動物の行動を観察し、30分ほど経過。
どこからか取り出したアンモニアの匂いを嗅いだ後、ようやくセクシャルは動き始めた。
アンモニアは、セクシャルが高重量のトレーニングをする際によく使用するものである。
アンモニアの匂いにより神経細胞を刺激し、闘争本能や集中力を高める目的で使われるが、この場合でも効果はあるのだろうか。
……十分効果はありそうだ。セクシャルの目がバッキバキにガンギマリしている。
やはりこういったものやサプリメントなども、意外と思い込みの力で強い効果を発揮してしまったりするものだ。
バッキバキの瞳で最初の獲物である鹿を眺め続けながらも、あらかじめ決めていた位置に位置取る。
そして、鹿がセクシャルの前を通った瞬間。爆発的な脚力を用いて接近し。間合いに入った瞬間30キロの鉄ダンベルを生成。
足先から腰、手首まで全身の筋力を連動させたスイング。それは、推進力や遠心力を乗せて爆発的な破壊力を生み出した。
その結果、鹿の頭は爆散。トマトのように潰れ、胴体のみを残す結果となった。
「……頭を狙っておいてよかった」
まるで、こうなることは全く想像していなかったかのようなセクシャルの反応。
前世でも動物に暴力を振るったことのない優しき怪物は今、初めて己の力を自覚することとなったのである。
頭と命を失った鹿を箱の中に入れ保管した後、セクシャルは次々と獲物を狩っていった。
凶暴な野生動物や魔物はオリンピックシャフトを槍のように振り回し撲殺。
空を飛ぶ鳥には鉄塊を投げつけ撃ち落とす。
草食動物など素早く逃げ出す獲物には投擲、奇襲。
刃物など武器を作り出して狩猟を行うこともできたが、撲殺することにより獲物の肉体の損傷を最小限に抑え、さまざまな獲物を殴り殺して行く。
そして、数時間後。獲物を保管しておく箱を作り、血の匂いを最小限にとどめたものの、あまりに強い死の気配に獲物がほとんどいなくなってしまった。
初の狩猟による興奮と、いまだに残るアンモニアの作用のせいだろうか。相当な数の獲物を狩ってのにもかかわらず、ギロギロと瞳を動かし、耳を澄ませて未だに獲物を探すセクシャル。
しかし、やはりもう獲物がいなくなってしまったことを悟ると、巨大な台車に収穫物の獲物達を乗せて帰還して行った。
脳みそまで筋肉でできているセクシャルだが、いきなり初の狩りに挑むほど無謀ではないようで、現在は伏せながら森を観察している。
ただ伏せるだけで効果はあるのか?と思うところだが、能力で作り出した迷彩服を着ているし多少の効果は見込めるだろう。
「足が絡め取られそうな植物はあの辺……木の実がある木には小動物や鳥が多い。狙い目だな。」
エネルギー源がたっぷり入ったプレワークアウトドリンク(トレーニング前に飲む飲み物)を飲みつつも周囲の植物や地形、動物の行動を観察し、30分ほど経過。
どこからか取り出したアンモニアの匂いを嗅いだ後、ようやくセクシャルは動き始めた。
アンモニアは、セクシャルが高重量のトレーニングをする際によく使用するものである。
アンモニアの匂いにより神経細胞を刺激し、闘争本能や集中力を高める目的で使われるが、この場合でも効果はあるのだろうか。
……十分効果はありそうだ。セクシャルの目がバッキバキにガンギマリしている。
やはりこういったものやサプリメントなども、意外と思い込みの力で強い効果を発揮してしまったりするものだ。
バッキバキの瞳で最初の獲物である鹿を眺め続けながらも、あらかじめ決めていた位置に位置取る。
そして、鹿がセクシャルの前を通った瞬間。爆発的な脚力を用いて接近し。間合いに入った瞬間30キロの鉄ダンベルを生成。
足先から腰、手首まで全身の筋力を連動させたスイング。それは、推進力や遠心力を乗せて爆発的な破壊力を生み出した。
その結果、鹿の頭は爆散。トマトのように潰れ、胴体のみを残す結果となった。
「……頭を狙っておいてよかった」
まるで、こうなることは全く想像していなかったかのようなセクシャルの反応。
前世でも動物に暴力を振るったことのない優しき怪物は今、初めて己の力を自覚することとなったのである。
頭と命を失った鹿を箱の中に入れ保管した後、セクシャルは次々と獲物を狩っていった。
凶暴な野生動物や魔物はオリンピックシャフトを槍のように振り回し撲殺。
空を飛ぶ鳥には鉄塊を投げつけ撃ち落とす。
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刃物など武器を作り出して狩猟を行うこともできたが、撲殺することにより獲物の肉体の損傷を最小限に抑え、さまざまな獲物を殴り殺して行く。
そして、数時間後。獲物を保管しておく箱を作り、血の匂いを最小限にとどめたものの、あまりに強い死の気配に獲物がほとんどいなくなってしまった。
初の狩猟による興奮と、いまだに残るアンモニアの作用のせいだろうか。相当な数の獲物を狩ってのにもかかわらず、ギロギロと瞳を動かし、耳を澄ませて未だに獲物を探すセクシャル。
しかし、やはりもう獲物がいなくなってしまったことを悟ると、巨大な台車に収穫物の獲物達を乗せて帰還して行った。
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