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第97夜 廃カラオケ店
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もう取り壊されてしまいましたが、地元に霊が出ると噂の廃カラオケ店がありました。
その廃カラオケ店はパワハラに遭っていた従業員が102番の部屋で自殺したと言われており、その部屋を深夜に訪れると呪われると有名でした。
高校生の頃、仲の良かった友人A、B、Cとその廃カラオケ店に行ったことがありました。
問題の102番の部屋はひどく荒らされていて、ドアは外され、窓ガラスは割られ、中は落書きだらけでした。
カラオケ機は撤去されていましたが、壁にフロントと繋がっていたであろう受話器がまだ残されていました。
その受話器の横の壁に
『延長するなら電話してね!』
と落書きされているのを見つけた僕は、受話器を取り、
「30分延長お願いしまーす」
とふざけて言いました。
Aはそれを見て笑い、僕から受話器を奪うと、
「ポテトフライ大盛りでお願いしまーす」
と繋がってもいない受話器に向かって言いました。
その直後、Aは
「うわっ!」
と言って、受話器を放り投げました。
僕が
「どうした?」
と聞くと、
「『かしこまりました』って言われた……」
とAは言うのです。
僕たちは一気に怖くなって、その場から逃げ出しました。
家まで自転車を飛ばして逃げ帰り、自分の部屋のベッドに寝転がりテレビをつけると、少し気持ちが落ち着きました。
みんなもう帰れたかなと思い、連絡しようと携帯を見ると、数分前に留守番電話が一件入っていました。
見覚えのない番号でしたが、市外局番は僕の住んでいる地域のものでした。
こんな夜遅くに何だろうと思って、僕はすぐそれを再生してみました。
いつもの留守番電話サービスの音声が流れ、ピーという音がした後、男の人の声で、
『お時間10分前になりましたー。延長なさいますか?』
と入っていました。
後で調べて分かったのですが、その電話番号は廃カラオケ店が営業していた当時使っていたものと同じでした。
その廃カラオケ店はパワハラに遭っていた従業員が102番の部屋で自殺したと言われており、その部屋を深夜に訪れると呪われると有名でした。
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とふざけて言いました。
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「ポテトフライ大盛りでお願いしまーす」
と繋がってもいない受話器に向かって言いました。
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「うわっ!」
と言って、受話器を放り投げました。
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