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4章.波乱
66.お泊り「喰らい尽くせ」
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突然の自動小銃の激しい乱射音!!
私はその激しい銃撃音を聞いた瞬間
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
恐怖の為に叫び声を上げて思わずアリーシャの体にしがみついていた。
私はアリーシャにしがみついた瞬間に、
『もうダメ!!皆、殺されちゃう!!』
そう感じて私は覚悟を決めた。
『アリーシャと一緒に死ぬのも悪くない?』
ふと・・そんな思いが私の心を過る。
でも・・
痛みが・・
銃弾に撃たれた痛みが・・・
『痛みが無い!!どうして?』
私はギュッと閉じた目を開けて銃撃のした方向を見ると・・
アリーシャと詩織さんの直前の空間に発射された銃弾が止まっているのが見えた。
あ・・
此れって!!
あの4月の交差点で起こった無差別テロ事件の時のテレビで見た映像と同じだ!!
私は瞬時にそう思ってしまってた。
アリーシャと詩織さんの直前の空間で止まってた銃弾がボトボトと芝生の上に落ちてゆく。
アリーシャが
「クソ!!奴ら家の下の道路で待機してやがったんだ!!
銃撃音に驚いて此処まで上がってきやがったのか!!」
そう小さく呟くのが聞こえた。
私はそう呟いたアリーシャの顔を見て・・そのアリーシャが見ている視線を辿って私が見た物は
下から上がってくる階段を登りきった庭の入口の扉を開いて入り込み自動小銃を私達に向けた5人の男達が一列に並んでいる姿だった。
そして1段後ろに2人の男が肩に何か抱えている?っぽい!!
『あれは何?見覚えが有る!!』
そう映画やテレビの戦争シーンに出てくる武器だ!!
たしか・・
アレは・・
「ミサイルだ~~!!」
私は思わずそう叫んでいた。
あれで私達を全員殺すって事?????????????
「詩織殺れ!!」
アリーシャは詩織さんに向かって叫んだ。
詩織さんに『殺れ』って何をやらすつもり?
詩織さんは
「優に折角のご褒美貰ってる最中だったのに!!許さない!!」
そう言ってめちゃめちゃ怒っている。
『怒るのは其処なの?』
そう突っ込みたい気分。
殺されかけようとしている事に怒ってるんじゃなくて、キスの邪魔された事に怒ってるんだもの!!
詩織さんは右手を徐に自分の前に出して侵入者の方に向けて手のひらを開く。
そして
「喰らい尽くせ!!」
そう一際大きく叫んだ瞬間にこの家の敷地全体が眩しい金色の光に包まれた。
『眩しい!!目を開けていられない!!』
一瞬目が眩み私は視界を失ってしまっていた。
それはまるで
『全てが金色に輝いた眩しい光の世界』
そんな光の中から?
ううう~~ん、詩織さんの開いた手の辺りから何千という黄金の龍が一気に飛び出してきて一瞬で庭中を埋め尽くす。
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
金色に輝く眩しい光の中で断末魔の叫び声が一斉に上がった。
それは一瞬・・・
そして・・・
次の瞬間、一瞬で真っ暗な世界に戻っていた。
『目が眩んでよく見えない・・』
目の眩むような眩しい光の世界から一転して街明かりが差し込むだけの世界へと逆戻りした私の目には暗闇しか見えない。
すこしづつ・・
すこしづつ・・
その暗闇に目が慣れてきて・・・
庭の情景が見え始めた。
でも・・その庭の中にはアリーシャと詩織さんが倒して気絶させていた男達の姿も、庭の入口に自動小銃を構えて銃撃していた男達も・・
そしてミサイルを打ち込もうとしていた男達の姿は・・何処にもない!!
聞こえて来るのは・・・
1段高くなった家の敷地の下から聞こえてくる車の走りすぎる音と・・
遠くに電車が走る音・・
ただそれだけ・・
私はまだ実感が沸かない・・
今のは全部・・
『幻想を見ていた?』
本当に有った事なのか・・
それとも私は余りの恐怖にアリーシャの腕の中で気絶している間に夢を見ていたのか?
余りにも現実離れした出来事に私の頭はまだ混乱している。
「詩織さん・・詩織さんは人間・・・な・・んですよね」
私は思わず詩織さんにそう・・聞いてしまっていた。
「あ・・私?、私人間じゃ無いかもね」
私の呟きに詩織さんは『クスッ』っと笑った後に可笑しくてしょうがないって感じに口を抑えながら私に告げてくる。
つづく・・・
私はその激しい銃撃音を聞いた瞬間
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
恐怖の為に叫び声を上げて思わずアリーシャの体にしがみついていた。
私はアリーシャにしがみついた瞬間に、
『もうダメ!!皆、殺されちゃう!!』
そう感じて私は覚悟を決めた。
『アリーシャと一緒に死ぬのも悪くない?』
ふと・・そんな思いが私の心を過る。
でも・・
痛みが・・
銃弾に撃たれた痛みが・・・
『痛みが無い!!どうして?』
私はギュッと閉じた目を開けて銃撃のした方向を見ると・・
アリーシャと詩織さんの直前の空間に発射された銃弾が止まっているのが見えた。
あ・・
此れって!!
あの4月の交差点で起こった無差別テロ事件の時のテレビで見た映像と同じだ!!
私は瞬時にそう思ってしまってた。
アリーシャと詩織さんの直前の空間で止まってた銃弾がボトボトと芝生の上に落ちてゆく。
アリーシャが
「クソ!!奴ら家の下の道路で待機してやがったんだ!!
銃撃音に驚いて此処まで上がってきやがったのか!!」
そう小さく呟くのが聞こえた。
私はそう呟いたアリーシャの顔を見て・・そのアリーシャが見ている視線を辿って私が見た物は
下から上がってくる階段を登りきった庭の入口の扉を開いて入り込み自動小銃を私達に向けた5人の男達が一列に並んでいる姿だった。
そして1段後ろに2人の男が肩に何か抱えている?っぽい!!
『あれは何?見覚えが有る!!』
そう映画やテレビの戦争シーンに出てくる武器だ!!
たしか・・
アレは・・
「ミサイルだ~~!!」
私は思わずそう叫んでいた。
あれで私達を全員殺すって事?????????????
「詩織殺れ!!」
アリーシャは詩織さんに向かって叫んだ。
詩織さんに『殺れ』って何をやらすつもり?
詩織さんは
「優に折角のご褒美貰ってる最中だったのに!!許さない!!」
そう言ってめちゃめちゃ怒っている。
『怒るのは其処なの?』
そう突っ込みたい気分。
殺されかけようとしている事に怒ってるんじゃなくて、キスの邪魔された事に怒ってるんだもの!!
詩織さんは右手を徐に自分の前に出して侵入者の方に向けて手のひらを開く。
そして
「喰らい尽くせ!!」
そう一際大きく叫んだ瞬間にこの家の敷地全体が眩しい金色の光に包まれた。
『眩しい!!目を開けていられない!!』
一瞬目が眩み私は視界を失ってしまっていた。
それはまるで
『全てが金色に輝いた眩しい光の世界』
そんな光の中から?
ううう~~ん、詩織さんの開いた手の辺りから何千という黄金の龍が一気に飛び出してきて一瞬で庭中を埋め尽くす。
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
「ギャーーーーーーーーーーーー」
金色に輝く眩しい光の中で断末魔の叫び声が一斉に上がった。
それは一瞬・・・
そして・・・
次の瞬間、一瞬で真っ暗な世界に戻っていた。
『目が眩んでよく見えない・・』
目の眩むような眩しい光の世界から一転して街明かりが差し込むだけの世界へと逆戻りした私の目には暗闇しか見えない。
すこしづつ・・
すこしづつ・・
その暗闇に目が慣れてきて・・・
庭の情景が見え始めた。
でも・・その庭の中にはアリーシャと詩織さんが倒して気絶させていた男達の姿も、庭の入口に自動小銃を構えて銃撃していた男達も・・
そしてミサイルを打ち込もうとしていた男達の姿は・・何処にもない!!
聞こえて来るのは・・・
1段高くなった家の敷地の下から聞こえてくる車の走りすぎる音と・・
遠くに電車が走る音・・
ただそれだけ・・
私はまだ実感が沸かない・・
今のは全部・・
『幻想を見ていた?』
本当に有った事なのか・・
それとも私は余りの恐怖にアリーシャの腕の中で気絶している間に夢を見ていたのか?
余りにも現実離れした出来事に私の頭はまだ混乱している。
「詩織さん・・詩織さんは人間・・・な・・んですよね」
私は思わず詩織さんにそう・・聞いてしまっていた。
「あ・・私?、私人間じゃ無いかもね」
私の呟きに詩織さんは『クスッ』っと笑った後に可笑しくてしょうがないって感じに口を抑えながら私に告げてくる。
つづく・・・
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